- はじめに
- 序章 ネタを使った小学校社会の授業の進め方
- 1 ネタの効用
- 2 ネタと地域学習
- 3 ネタと産業学習
- 4 ネタと歴史学習
- 第1章 社会の授業で使えるネタ 3年生
- 01 地域探険の第一歩は屋上からはじめよう!
- [わたしたちの住んでいるところ(町たんけん)]
- 02 町の東西南北をくらべよう!
- [わたしたちの住んでいるところ(町たんけん)]
- 03 遠い,近いを歩いて考えよう!
- [わたしたちの住んでいるところ(町たんけん)]
- 04 オリジナル地図記号をつくろう!
- [わたしたちの住んでいるところ(町たんけん)]
- 05 町を屋上よりももっと上から見てみよう!
- [わたしたちの住んでいるところ(町たんけん)]
- 06 大安売りは誰が得するの?
- [まちで働く人]
- 07 スーパーでは試食をしよう!
- [まちで働く人]
- 08 まちの人へのインタビューを練習しよう!
- [まちで働く人]
- 09 地域の不満にヒントあり!?
- [まちで働く人]
- 10 交通安全ボランティアさんはお金をもらっているのかな?
- [安全なくらしを守る]
- 11 家族の「子どもの頃」を想像してみよう!
- [市のうつりかわり]
- 12 地域のお年寄りに知恵をもらおう!
- [市のうつりかわり]
- 13 おじいさんやおばあさんの年齢を紙テープで表そう!
- [市のうつりかわり]
- 14 身近な地名にヒントあり!?
- [市のうつりかわり]
- 第2章 社会の授業で使えるネタ 4年生
- 01 自分たちの県のメダルを探そう!
- [県の特徴]
- 02 ゆるキャラから地域の特徴を知ろう!
- [県の特徴]
- 03 宇宙船の中では水はどうしているのかな?
- [水道]
- 04 電気はどこに行くの?
- [エネルギー]
- 05 火事の原因,1位は何だろう?
- [安全なくらし]
- 06 火事を起こして人助け!?
- [防災]
- 07 使用済みの紙おむつをリサイクル!?
- [リサイクル]
- 第3章 社会の授業で使えるネタ 5年生
- 01 グラフはどうやって見るの?
- [総則]
- 02 資料から得られる一次的・二次的な情報を考えよう!
- [総則]
- 03 いろいろな世界地図を見てみよう!
- [世界から見た日本]
- 04 写真でわかる北の国
- [日本の特徴(コラム)]
- 05 どんどん北に行くと,方位は最後にどうなるの?
- [世界から見た日本]
- 06 日本の川は急流ばかり
- [日本の特徴]
- 07 産地のヒントは給食室にあり!?
- [日本の食生活]
- 08 野沢菜の生産地はどこ?
- [日本の食生活(コラム)]
- 09 デコポンという品種はない!?
- [日本の食生活]
- 10 サケとサーモンの違いを考えよう!
- [日本の食生活]
- 11 ガソリンはメーカーが違っても中身は同じ!?
- [日本の工業製品]
- 12 日本はお米を輸入しているの?
- [日本の工業製品]
- 13 天気予報を活用する身近なお店を知ろう!
- [情報の活用]
- 第4章 社会の授業で使えるネタ 6年生
- 01 6年生の社会,歴史学習の進め方
- [総則]
- 02 学校はみんなの希望通りに変えられる!?
- [政治]
- 03 古代人の獲物の捕り方を考えよう!
- [古代]
- 04 石器のすごさを知ろう!
- [古代]
- 05 貝塚が山の中にある理由を考えてみよう!
- [古代]
- 06 吉野ヶ里は古代の村?
- [古代(コラム)]
- 07 顔から探る!? 「縄文人,弥生人」
- [古代(コラム)]
- 08 「方」の意味を考えよう!
- [古墳時代]
- 09 どうして名字に「の」が付くの?
- [飛鳥時代]
- 10 租庸調について考えよう! Part 1
- [奈良時代]
- 11 租庸調について考えよう! Part 2
- [奈良時代]
- 12 雪舟と鳥山明少年の逸話
- [室町時代]
- 13 赤白帽子から源平合戦へ
- [鎌倉時代]
- 14 「一生懸命」と「御恩と奉公」
- [鎌倉時代]
- 15 足軽はどうして大きな旗を背負っているのかな?
- [戦国時代]
- 16 刀狩りは何度も行われた?
- [戦国時代]
- 17 現在の馬と昔の馬の違いとは
- [鎌倉〜戦国時代(コラム)]
- 18 「くだらない」の語源って?
- [江戸時代]
- 19 大名行列の実態を知ろう!
- [江戸時代]
- 20 大きな川はどうやって渡っていたの?
- [江戸時代]
- 21 越後屋「現金掛け値なし」とは?
- [江戸時代]
- 22 江戸時代の花火は色が少ない!?
- [江戸時代(コラム)]
- 23 おせち料理から漁業について考えてみよう!
- [江戸時代]
- 24 江戸時代の人はどうやって火を消していたの?
- [江戸時代]
- 25 うぐいす張りってどういう意味?
- [江戸時代]
- 26 湯飲みと茶碗の違いを考えよう!
- [江戸時代]
- 27 「握り寿司」と「江戸前寿司」はどちらも同じもの?
- [江戸時代]
- 28 江戸時代の飢饉について理由を考えよう!
- [江戸時代]
- 29 「学制発布」先生はどうしたの?
- [明治時代]
- 30 日露戦争と正露丸
- [明治時代(コラム)]
- 31 静岡県がお茶の名産地になったワケ
- [明治時代]
- 32 県庁所在地と廃藩置県の関係
- [明治時代(コラム)]
- 33 初めは,女工哀史ではなかった富岡製糸場 Part 1
- [明治時代]
- 34 初めは,女工哀史ではなかった富岡製糸場 Part 2
- [明治時代]
- 35 西洋建築とともに入った踊り場
- [明治時代(コラム)]
- 36 変わりゆく言葉
- [国際交流(コラム)]
- おわりに
はじめに
私が若い頃,社会科の授業をするのは苦手でした。
5年生・6年生の高学年は,教えることが明確でまだ楽でした。5年生は日本の産業構造を覚えさせ,6年生は日本の歴史を覚えさせれば良いと思っていたのです。ただ,このように社会科を暗記教科と考えていた頃は,社会科は楽しい学習ではありませんでした。
中学年の地域学習はもっと困っていました。自分たちが住んでいる地域の様子やどんな施設があるかを覚えさせても,少しもおもしろくないのです。そこで,少しでも授業を楽しいものにできないかと,有田和正先生の著書を読みましたし,いろいろな研究会にも参加しました。有田先生はおもしろいネタで有名な方です。有田先生の実践を真似したり,自分でもおもしろそうなネタを探したりして,授業の“改良”に取り組んできました。
すると,「先生の授業はおもしろい」という声が聞こえるようになり,子どもの笑顔が増えました。私自身も社会の授業をするのが楽しくなってきました。
本書では,私が社会科授業の改良に取り組む中で積み上げてきたおもしろいネタを集めてみました。
長い教師生活の中でまとめ上げたものではありますが,残念ながら,ここにある1つのネタで1時間の授業が成立するものではありません。授業の始めの興味付けや授業の発展として,または授業最後のまとめや次へのつながりとして使ってください。料理で言えば,フルコースの料理ではなくて,アラカルトの一品料理,箸休めみたいなものだと思ってくだされば幸いです。
三重大学教育学部・皇學館大学教育学部非常勤講師 /楠木 宏
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- 明治図書
- ネタがたくさん収録されていてよかった。2021/10/2430代・小学校教員