- Introduction
- 本書の使い方
- Chapter1 楽しく覚える! アルファベットパズル
- 1 アルファベット大文字迷路
- 解説・解答
- 1 アルファベット大文字迷路@
- 2 アルファベット大文字迷路A
- 3 アルファベット大文字迷路B
- 4 アルファベット大文字迷路C
- 2 アルファベット小文字迷路
- 解説・解答
- 1 アルファベット小文字迷路@
- 2 アルファベット小文字迷路A
- 3 アルファベット小文字迷路B
- 4 アルファベット小文字迷路C
- 3 文字探し!どんな文字があるかな?
- 解説・解答
- 1 大文字探し!どんな文字がかくれているかな?@
- 2 大文字探し!どんな文字がかくれているかな?A
- 3 小文字探し!どんな文字がかくれているかな?@
- 4 小文字探し!どんな文字がかくれているかな?A
- 4 どんな文字ができるかな?
- 解説・解答
- 1 どんな大文字ができるかな?@
- 2 どんな大文字ができるかな?A
- 3 どんな小文字ができるかな?@
- 4 どんな小文字ができるかな?A
- 5 アルファベットビンゴ
- 解説・解答
- 1 アルファベット大文字ビンゴ@
- 2 アルファベット大文字ビンゴA
- 3 アルファベット小文字ビンゴ@
- 4 アルファベット小文字ビンゴA
- 6 線つなぎ
- 解説・解答
- 1 線つなぎ@
- 2 線つなぎA
- 3 線つなぎB
- 4 線つなぎC
- 7 アルファベットナンプレ
- 解説・解答
- 1 アルファベット大文字ナンプレ@
- 2 アルファベット大文字ナンプレA
- 3 アルファベット小文字ナンプレ@
- 4 アルファベット小文字ナンプレA
- 8 ばらばら文字!これな〜に?
- 解説・解答
- 1 ばらばら文字!これな〜に?@
- 2 ばらばら文字!これな〜に?A
- 3 ばらばら文字!これな〜に?B
- 4 ばらばら文字!これな〜に?C
- 9 大文字・小文字deペア探し
- 解説・解答
- 1 大文字・小文字deペア探し@
- 2 大文字・小文字deペア探しA
- 3 大文字・小文字deペア探しB
- 4 大文字・小文字deペア探しC
- 10 抜けている文字はな〜に?
- 解説・解答
- 1 抜けている文字はな〜に?@
- 2 抜けている文字はな〜に?A
- 3 抜けている文字はな〜に?B
- 4 抜けている文字はな〜に?C
- 11 マスターマインドに挑戦!
- 解説・解答
- 1 マスターマインドに挑戦!@
- 2 マスターマインドに挑戦!A
- 3 マスターマインドに挑戦!B
- 4 マスターマインドに挑戦!C
- 12 大文字・小文字deあみだくじ
- 解説・解答
- 1 大文字・小文字deあみだくじ@
- 2 大文字・小文字deあみだくじA
- 3 大文字・小文字deあみだくじB
- 4 大文字・小文字deあみだくじC
- Coffee break アルファベットクイズ
- Chapter2 語彙力が身につく! 英単語パズル
- 1 ワードサーチ
- 解説・解答
- 1 ワードサーチ 文房具編
- 2 ワードサーチ スポーツ編
- 3 ワードサーチ 動作編
- 4 ワードサーチ からだの調子編
- 2 クロスワードパズル@
- 解説・解答
- 1 クロスワードパズル 曜日編
- 2 クロスワードパズル 月名編
- 3 クロスワードパズル くだもの編
- 4 クロスワードパズル 野菜編
- 3 クロスワードパズルA
- 解説・解答
- 1 クロスワードパズル からだ編
- 2 クロスワードパズル 数字編
- 3 クロスワードパズル 数字編
- 4 クロスワードパズル 色編
- 4 文字をひろって英単語を作ろう
- 解説・解答
- 1 文字をひろって英単語を作ろう@
- 2 文字をひろって英単語を作ろうA
- 3 文字をひろって英単語を作ろうB
- 4 文字をひろって英単語を作ろうC
- 5 どんな英単語ができるかな?
- 解説・解答
- 1 どんな英単語ができるかな? あみだ編
- 2 どんな英単語ができるかな? あみだ編
- 3 どんな英単語ができるかな? たし算・ひき算編
- 4 どんな英単語ができるかな? たし算・ひき算編
- 6 はじめの音はな〜に?
- 解説・解答
- 1 はじめの音はな〜に?@
- 2 はじめの音はな〜に?A
- 3 はじめの音はな〜に?B
- 4 はじめの音はな〜に?C
- 7 おわりの音はな〜に?
- 解説・解答
- 1 おわりの音はな〜に?@
- 2 おわりの音はな〜に?A
- 3 おわりの音はな〜に?B
- 4 おわりの音はな〜に?C
- 8 とちゅうの音はな〜に?
- 解説・解答
- 1 とちゅうの音はな〜に?@
- 2 とちゅうの音はな〜に?A
- 3 とちゅうの音はな〜に?B
- 4 とちゅうの音はな〜に?C
- Coffee break 英単語パズル
Introduction
パズルを1つ紹介します。線つなぎです。次の図にある大文字と小文字のペア同士を線で結んでみてください。ただし,線が交差したり,線が枠から出たりしてはいけません。(図省略)
これを教室では,教師が黒板にかき,児童にノートにかかせます。
(答えは本書42ページを参照)
この時,大事なのが,例えば児童が5年生だとしたら,
「1分以内にできたら中学生」
「2分でできれば6年生」
「3分でできれば5年生」
「30秒以内でできたら天才」
のように,ユーモアを交え,挑戦意欲を駆り立てることです。
その後,「できた人は,前に持って来ます」と言うと,児童は競ってノートを持って来ます。
合格をもらった児童は「やったー」と言って喜びます。
ここには,学力の差はありません。普段勉強のできる子ができなくて,普段勉強に苦手意識のある子ができるという逆転現象が生まれます。
だからこそ,授業は面白くなるのです。
では,先生方もやってみてください。
(しばし,休憩)
本書で紹介するパズルの使い方は,多種多様です。
先生方のオリジナルな発想で,お使いいただけます。
コンセプトは,
楽しくてちょっぴりためになる
です。
さて,やはり授業は楽しい方がいいです。
私は,「力のつく授業」と「楽しい授業」のどちらを優先させるかと問われたら,当然,「楽しい授業」と答えます。
楽しい授業の先には,可能性があります。
力のつく授業の先には,途中でドロップアウトしてしまう児童が見え隠れします。
あくまでも,楽しい授業が先であって,その次に力のつく授業だと思うのです。
2020年度から始まった日本の小学校外国語教育の中で,圧倒的に足りない点は,英語の音韻認識能力の育成を含め,文字・英単語への意図的・計画的な指導だと思っています。
3年生でアルファベットの大文字,4年生で小文字,そしてアルファベットの「名称」と「音」を学びます。その後はどうなるかというと,5・6年生で,「簡単な語句や表現を読んで意味が分かる」「簡単な語句や表現を書き写す」「例文を参考に書く」というように,「アルファベット」から,いきなり「英単語や文」になってしまうのです。
しかし,実はそれまでにやるべきことがあるのです。
それは英単語を構成する「音素」を自由自在に扱えるようにする,音の操作能力(音韻認識能力)を身につけさせることなのです。
実際,音の操作能力は,母語であれば,文化的な生活の中で自然と身につくと言われています。日本語を例にしても,しりとりやカルタ,文字の積み木,グリコ(ジャンケンに勝ったらその文字数だけ進む)など,児童は遊びやわらべ歌,絵本などから,自然と音韻認識能力が育っていきます。
しかし外国語である英語の場合はそうはいきません。
読みに必要な技能を意図的につけていかなくてはいけないのです。
読みに必要な指導(リテラシー指導)は,通常は,次の順序になると言われています。
@アルファベットの認識(形・名称・音)
A音韻認識能力(音素の取り出し,削除,入替などの音の操作能力)
B音と綴りの関係(フォニックス)
文字指導というと,すぐにフォニックスに向かいますが,実はその前に音韻認識能力を育てるという大事な学習ステップがあることを忘れてはいけません。
本書は,Chapter1で「アルファベット」に慣れ親しむパズルを,Chapter2では音の操作である「音韻認識能力」につながるパズルを取り上げ,児童が楽しみながら文字の形に触れ,音の操作に慣れ親しめるようになっています。
授業等でご活用いただけますと幸いです。
令和2年5月 岐阜大学教育学部 /瀧沢 広人
コメント一覧へ