学級経営は「なぜ?」から始めよ

学級経営は「なぜ?」から始めよ

学級経営は、小手先の方法だけ覚えても通用しない。

学級経営は「最初の3日間」が大事と言われるけれど、それはなぜか。当たり前のように「学級目標」をつくっているけれど、そもそもなぜつくるのか。「係活動」が往々にして中だるみするのは、なぜか。「なぜ?」を深掘りすることで、学級経営の本質が見えてくる。


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ISBN:
978-4-18-373422-8
ジャンル:
学級経営
刊行:
対象:
小学校
仕様:
四六判 160頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年12月4日

もくじ

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はじめに
序章 なぜ「なぜ?」から学級経営を始めるのか
まず焦点を当てるべきは、「方法」ではなく「ビジョン」
「方法」は、子どもによって変わる
学級開き前が、自分の教育観と対話する唯一の機会
1年間の羅針盤を定める
「なぜ?」からの出発がチームの原動力となる
「ロボット」にならないために
第1章 「なぜ?」から始める学級開き
なぜ「最初の3日間」が重要なのか
なぜ「学級目標」をつくるのか
なぜ「学級のルール」を構築するのか
なぜ「縦のつながり」から始めるのか
なぜ「5、6月の停滞感」が生まれるのか
第2章 「なぜ?」から始める学級のルールづくり
なぜ学校は「ルールだらけ」なのか
なぜ「些細な指導」に翻弄されるのか
なぜ「ルールの強制」はいけないのか
なぜそもそも「ルールが必要」なのか
なぜ「話し合い」が重要なのか
第3章 「なぜ?」から始める人間関係づくり
なぜ「友だち」が必要なのか
なぜ「協力」しないといけないのか
なぜ「スクールカースト」が生まれるのか
なぜ子どもが「警察官」化するのか
なぜ「コミュニケーションスキル」が必要なのか
第4章 「なぜ?」から始める学級の諸活動
なぜ「休憩時間」に指導が必要なのか
なぜ「係活動」が活性化しないのか
なぜ「当番活動」が機能しないのか
なぜ「給食指導」が重要なのか
なぜ「清掃指導」が重要なのか
なぜ「宿題」を出すのか
なぜ「学級会」を行うべきなのか
第5章 「なぜ?」から始める授業づくり
なぜ「基礎基本」が定着しないのか
なぜ授業に「理想像」が必要なのか
なぜ授業で「鍛える」必要があるのか
なぜ授業に「型」があるのか
なぜ授業に「自分らしさ」が必要なのか
おわりに

はじめに

 こんにちは、須永吉信です。

 本書は、学級経営にかかわる様々なことについて「なぜ、どうして?」を深堀りしていく形式になっています。

 読み進めていくと、「なるほど、そうか」ということもあれば、「見当違いなことを書きやがって…」ということもあるでしょう。ですから、時には「うんうん…」とうなずきながら、時には「やきもき…」と眉をしかめながら、読み進めてくだされば幸せに思います。

 なぜこのような形式をとったかというと、学校のみならず、社会全体からも、深く考える習慣、議論して煮詰める習慣が失われつつあると感じるからです。「みんなで考えを出し合い、時間をかけて話し合うよりも、革新的なアイデアマン、カリスマ性のあるリーダーの考えに従った方が楽だ」という風潮が、学校、社会、ネットの中に散見されます。

 学校においては、席替えから掃除の当番、教室のルールまで、何から何まで教師(学校)が決めて、子どもたちは淡々とそれに従っているという、ある意味無気力な教室が増えているように思います。


 先日、家の大掃除の際に、大量のメモ書きが棚の上から出てきました。学校のあらゆることに対する疑問を、若いころに書き溜めたものです。それを見ると、例えば「給食は完食するべきか」という小さな問題について、私は3ページも4ページも自分の考えを書いていました。私はもとよりセンスの欠片もない人間だったので、不器用ですが、こうして一つひとつ「考える」ことでしか前に進めませんでした。

 しかし、この愚直な行為の繰り返しが、私の成長を支えてくれたように思います。野口芳宏先生の「経験は意図的に積み、それに整理を加えなければならない」という言葉の通り、ただ何となく、感覚的にやっているだけでは決して深まらない部分が、教師という道にはあるように思うのです。

 本書が、読者の先生方がご自身の学級経営について「考える」ことのきっかけになれば、大変うれしく思います。


  2022年2月   /須永 吉信

著者紹介

須永 吉信(すなが よしのぶ)著書を検索»

1986年生まれ。群馬大学教育学部卒業。

栃木県・小山市立間々田東小学校勤務。おやま教育サークル代表。「授業道場野口塾」青年塾生。山中伸之氏に師事。

サークルの理念「良いものは良い 良いものは続く 良いものはいつか受け入れられる」をモットーに、日々授業や学級経営に励んでいる。研究分野は国語教育、道徳教育、学級経営など。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
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      2022/3/2130代・小学校教員
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