4つのステップで学びが変わる!高校英語「探究する」授業のつくり方

4つのステップで学びが変わる!高校英語「探究する」授業のつくり方

好評2刷

生徒が自ら思考する!探究学習×英語のスタートブック

課題の設定、情報の収集、整理・分析、まとめ・表現という探究のプロセスを取り入れた英語授業を提案。基礎・標準・発展に分け、ICT、平和問題、地域研究、環境、再生可能エネルギーなど、教科書で取り上げられているトピックごとに15の授業例を詳しく紹介します。


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PDF
ISBN:
978-4-18-385524-4
ジャンル:
外国語・英語
刊行:
2刷
対象:
高校
仕様:
A5判 176頁
状態:
在庫あり
出荷:
2025年4月14日

目次

もくじの詳細表示

はじめに
本書の特徴
Chapter1 探究を取り入れた英語授業づくり
1 探究とは何か
1 英語教育における「探究」とは
2 中央教育審議会(答申)における「探究」とは
3 中央教育審議会(答申)における各教科における「探究」とは
4 中央教育審議会(答申)における高等学校における「探究」とは
2 各教科における探究の取り扱い
1 各教科における探究の取り扱い
2 「古典探究」「地理探究」「日本史探究」「世界史探究」の取り扱い
3 「理数探究基礎」「理数探究」の取り扱い
4 「総合的な探究の時間」の取り扱い
5 探究のプロセス
6 「探究」のイメージ
3 英語教育における探究活動の必要性
1 英語教育と「探究」
2 英語教育における「探究」の図式化
3 「英語探究基礎」の考え方
4 「英語探究」の考え方
4 英語教育における探究のサイクル
1 探究のサイクル①
2 探究のサイクル②
5 探究のサイクルの具体的な考え方
1 課題の設定
2 情報の収集
3 整理・分析
4 まとめ・表現
Chapter2 高校の探究授業づくり 基礎編
1 ICTの進歩による人間の在り方【ICT】
[Lesson] People and Machines
2 ボランティア活動【社会貢献】
[Lesson] Camp Mariah
3 食べ物の歴史【食文化】
[Lesson] The History of Chocolate
4 広島と原爆【平和問題】
[Lesson] TO PEACE MEMORIAL PARK
5 学校とクラブ活動【学校紹介】
[Lesson] Our School
Chapter3 高校の探究授業づくり 標準編
1 身近にある科学【科学】
[Lesson] Learning about Science around You
2 現代アフリカの教育課題【地域研究】
[Lesson] English Textbooks from Around the World
3 絶滅言語【言葉】
[Lesson] Endangered Languages
4 今でも追いかけている夢【夢】
[Lesson] How to Build a Dinosaur
5 古代ローマ人の生活【歴史】
[Lesson] Ancient Rome
Chapter4 高校の探究授業づくり 発展編
1 日本人は世界からどう見られているか【日本人観】
[Lesson] Unbeaten Tracks in Japan
2 水の重要性【水問題】
[Lesson] Dried Out
3 貧困・飢餓【国際貢献】
[Lesson] Unwanted Bicycle in Need
4 生物多様性【環境】
[Lesson] Environment or Orangutans?
5 エネルギー問題【再生可能エネルギー】
[Lesson] Euglena

はじめに

 ある小学校に英語の授業指導に行ったときの話である。先生方に「高等学校ではいくつかの科目で探究活動が行われています。今後,小学校でも探究活動が求められる日がきますよ」と話した。すると,教頭が「うちでは,『総合的な学習の時間』に年間70時間を探究の時間とし,地域に関することを探究しています」と答えた。「え? 70時間も? 大変でしょう?」と尋ねると,担当の先生が「大変です。でも,それらが子どもたちの達成感や深い学びになり,子ども一人一人が積極的に関わり,考え方もしっかりしてきました」と答えた。さらに,「これからは,英語も含めて各教科に探究的な活動を取り入れようと考えています」と話した。驚きである。

 今でこそ,高等学校では,「総合的な探究の時間」をはじめ,「古典探究」「地理探究」「日本史探究」「世界史探究」「理数探究基礎」「理数探究」と探究の活動を中心とした科目が設定され,実践が行われている。一方,英語の授業ではどうか。探究どころか,思考力,判断力,表現力等向上のためのパフォーマンス活動及びパフォーマンス評価も,学校によっては遅々として進んでいない。未だに訳読や文法解説,文法問題に明け暮れているところもある。これでは,三つの資質・能力(「知識及び技能」「思考力,判断力,表現力等」「学びに向かう力,人間性等」)の向上など図れるはずもない。

 そこで本書では,今,授業で行われているスピーチやディベート,ディスカッションやプレゼンテーション,レポートなどについて,時間と内容を改善・充実すれば十分に探究活動となり得ることを証明し,また,探究活動が生徒の英語運用能力向上につながることを解説している。ぜひ本書を活用いただき,生徒の英語運用能力向上を図っていただければ幸いである。


  2022年11月   /菅 正隆

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著者紹介

菅 正隆(かん まさたか)著書を検索»

*Chapter 1・2

大阪城南女子短期大学学長・教授,大阪樟蔭女子大学名誉教授。岩手県北上市生まれ。大阪外国語大学卒業後,大阪府立高等学校教諭,大阪府教育委員会指導主事,大阪府教育センター主任指導主事,文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官・国立教育政策研究所教育課程研究センター教育課程調査官,大阪樟蔭女子大学教授を経て,2022年4月より現職。文部科学省教科調査官時代,日本初の小学校外国語活動導入の立役者。英語授業研究学会理事,一般社団法人「日本SDGs協会」理事,一般社団法人「日本プログラミング検定協会」理事。

松下 信之(まつした のぶゆき)著書を検索»

*Chapter 4

大阪府教育庁教育振興室高等学校課首席指導主事。大阪府生まれ。大阪外国語大学卒業後,大阪府立高等学校教諭,大阪府教育センター指導主事,大阪府教育庁教育振興室高等学校課主任指導主事を経て,現職。英語授業研究学会理事。

山田 知弘(やまだ ともひろ)著書を検索»

*Chapter 3

岩手県立久慈高等学校副校長。埼玉県さいたま市生まれ。盛岡大学卒業後,岩手県立高等学校教諭,岩手県教育委員会指導主事,主任指導主事を経て,現職。岩手県教育委員会時代,学校訪問等により350名以上の授業づくりに関わった。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • いろいろなテーマを扱っている点が良かった。
      2023/1/1520代・高校教員
    • 高校でどのようなタスクを設定しているのかを学ぶことで、中学校授業にも役立てることができた。
      2023/1/1240代・中学校英語教師
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