- はじめに
- Chapter1 体育授業が上手くいくヒント
- 1 体育授業が上手くいくための心構え
- 2 体育授業が上手くいくための教師力
- Chapter2 体育授業の指導スキル71
- 準備・片付け
- 1 仕事が早くなる教師の準備スキル
- 2 子どもがすぐに動ける指示スキル
- 3 子どもがわかりやすい説明スキル
- 4 校庭:素早いライン引きスキル
- 5 校庭:早い!簡単!便利!マーク付けスキル
- 6 体育館:パッとわかるマーク付けスキル
- 7 体育館:安全で早いライン活用スキル
- 8 プール:早くてわかりやすいナンバリングスキル
- 指示・説明
- 9 授業開き:授業がスムーズになる体育ルールスキル
- 10 授業開き:全員が見渡せる並び方スキル
- 11 集まる時間がどんどん短くなるカウントスキル
- 12 どうしても集まるのが遅い子への対応スキル
- 13 運動のイメージをつかませるICT活用スキル
- 14 学習内容に焦点を当てる学習カード・ノートスキル
- 場づくり
- 15 マット:学び合いと教師の見取りに効果的な配置スキル
- 16 とび箱:安全で見取りやすい無駄のない配置スキル
- 17 幅とび:たくさんとべて安全なゴム張りスキル
- 18 高とび:はさみとびが苦手な子への恐怖やわらげスキル
- 19 ティーボール:事故を起こさない場とルールづくりスキル
- 20 水泳:十分な運動時間を確保するマネジメントスキル
- 仲間づくり
- 21 自信をもたせ,意欲を高める教師のほめ方スキル
- 22 意図的に関わらせて子ども同士の認め合いを生むスキル
- 23 仲間はずれを防ぎ学ぶ目的と技能差を意識させるスキル
- 24 チームの一体感をもたせる儀式スキル
- 25 負けているチーム向け教師の支援・言葉かけスキル
- 26 勝敗にこだわらせない状況づくりスキル
- 評価
- 27 子どものやる気を引き出す個人記録スキル
- 28 チームが,学級が一つになるチーム記録スキル
- 29 記録が残る・振り返る学習カード活用スキル
- 30 簡単に続けられ,指導に役立つ即時評価グッズスキル
- 31 ぐんぐん技能を伸ばす教師の声かけスキル
- 体つくり
- 32 馬とび:怖がってとばない子への指導スキル
- 33 折り返しの運動:楽しく運動させるスキル
- 34 短なわ前とび:一回旋二跳躍の修正スキル
- 35 短なわ後ろとび:腕を開いてとんでしまう子への緊張解消スキル
- 36 短なわ二重とび:何とかとべるようになる腰抜け指導スキル
- 37 長なわ8の字とび:なわに入れない子をとばすスキル
- 器械
- 38 マット前転:起き上がりが上手にできない子への指導スキル
- 39 マット後転:勢いがなくまわれない子への指導スキル
- 40 マット開脚前転:膝が曲がる子への指導スキル
- 41 マット側方倒立回転:体が斜めになる子への指導スキル
- 42 とび箱開脚とび:手で押して止まってしまう子への指導スキル
- 43 とび箱台上前転:頭頂を着いて倒れる子への指導スキル
- 44 鉄棒逆上がり:体を反らしてしまう子への指導スキル
- 45 鉄棒膝かけ後ろまわり:振り足が離れてまわれない子への指導スキル
- 陸上
- 46 走る:速く走れるようになるスタート指導スキル
- 47 リレー:スピードにのったバトンパスができるようになる指導スキル
- 48 ハードル:コースが見付からず高くとぶ子への指導スキル
- 49 走り幅とび:片足踏切,両足着地が上手くできない子への指導スキル
- 50 高とび:ゴムから遠い片足踏切が身に付く指導スキル
- 水泳
- 51 浮き方・顔つけ:浮くのを怖がる子への指導スキル
- 52 クロール:バタ足が進まない子への指導スキル
- 53 クロール:息継ぎが上手くいかない子への指導スキル
- 54 平泳ぎ:カエル足が上手くできない子への指導スキル
- ボールゲーム
- 55 ボールの投げ方:遠くに投げられない子への指導スキル
- 56 ボールキャッチ:上手く捕れない子への指導スキル
- 57 ゴール型:ボールを持たないときに動けない子への指導スキル
- 58 ゴール型:シュートを打てるのに打たない子への指導スキル
- 59 ゴール型:上手くけれない子への指導スキル
- 60 ネット型:ボールの落下点に上手く動けない子への指導スキル
- 61 ネット型:アタックが上手く打てない子への指導スキル
- 62 ベースボール型:バットで上手く打てない子への指導スキル
- 63 ベースボール型:どこに投げてよいかわからない子への指導スキル
- 表現
- 64 表現:恥ずかしさ軽減スキル
- 65 リズムダンス:不器用な子への指導スキル
- 体力テスト
- 66 ベスト記録が出る準備スキル
- 67 子どもにやる気と体力をつけるスキル
- 運動会
- 68 クラス団結スキル
- 69 応援盛り上げスキル
- 70 種目盛り上げスキル
- 71 保護者を喜ばせるスキル
はじめに
■「体育授業と学級経営」どちらが先?
「体育授業が上手な先生は学級経営が上手い」という話を体育の研究会ではよく聞きます。では,「学級経営が上手な先生は,どの教科の指導も上手くいくことが多い」とは言えないのでしょうか?
私は,常々「どちらも正解だー!」と思っています。
中学校や高等学校は,教科は専科です。担任はいても,授業経営を担うのは各教科の教師です。ですから,授業経営の善し悪しが,そのまま授業に反映されます。中学校や高等学校の保健体育科の教師は教科内容や指導法の知識についてはプロのはずです。しかし,授業が上手くいくとは限りません。
生徒同士があたたかい雰囲気だったり,教師と生徒との間に信頼関係があったりする授業は,生徒も意欲的に学習に取り組み,成果も上がっています。反対の場合は……。
小学校は,中学校や高等学校以上に教師と子どもの関係性の密度が濃く,それが各教科の授業にも反映されます。また,教科の授業経営がよければ学級経営に反映されます。ですから,「どちらも正解だー!」ということになります。
■体育のスキル向上を!
充実したクラスづくりや授業づくりには,豊かな経験も必要です。経験を通して能力や技能も高まります。
しかし,目の前の子どもたちを変えるには,悠長なことは言っていられません。明日から,「クラスを変える」「授業を変える」能力や技能が必要です。つまり,スキル向上が必要です。
体育でも様々なスキル向上が求められます。
○集まる時間を短くするには……
○前転で起き上がるのが上手くいかないときには……
○バトンパスを上手にするには……
○体力・運動能力テストの記録向上には……
○楽しい運動会にするには……等々
本書は,体育の授業開きの秘密,無駄・無理のない授業マネジメント,「困った子・気になる子」へのメンタル面や技能習得への対応,体力・運動能力テストの役立て方,運動会を盛り上げる工夫など,様々な体育スキルの向上に役立ちます。
何故????
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⇒誰もが知っておきたい71のスキル
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2019年3月 /木下 光正
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