WHYでわかる HOWでできる 中学校数学授業アップデート

WHYでわかる HOWでできる 中学校数学授業アップデート

授業技術向上、授業改善のための必読書!

学習意欲の喚起の仕方から、生徒の考えのつなぎ方、1人1台端末の活用まで、日々の数学授業を隅々に至るまで改善するための具体策を紹介。WHY(わかる)→HOW(できる)の2段階解説により、「なぜそれが必要なのか」「どうすればよいのか」が深くわかります。


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PDF
ISBN:
978-4-18-397517-1
ジャンル:
算数・数学
刊行:
対象:
中学校
仕様:
四六判 208頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年12月3日

もくじ

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第1章 課題提示のアップデート
1 教科書の問題 生徒の興味・関心をもっと高めるにはどのように教科書の問題を提示すればよいですか?
2 ICT活用 ICTをもっと効果的に課題提示で活用するには,どうすればよいですか?
3 学習意欲の喚起 どうすれば,もっと生徒のやる気を喚起することができますか?
4 教材アレンジ 教科書教材で,もっと生徒がのってくる授業はできませんか?
5 課題の提示の仕方 課題は,板書するのと紙で貼るの,どちらがよいのですか?
6 単元を貫く課題 「単元を貫く課題」はどのように設定すればよいですか?
第2章 個人思考・自力解決のアップデート
1 生徒の見取り どうすればうまく生徒を見取れますか?
2 苦手な生徒 何も手がつかない生徒へのもっと効果的なかかわり方はありませんか?
3 得意な生徒 手持ち無沙汰にしている生徒へのもっと効果的な働きかけ方はありませんか?
4 机間指導 どうすれば,もっと効果的な机間指導ができますか?
5 教科書 教科書をもっと有効に活用する方法はありませんか?
第3章 話し合いのアップデート
1 挙手できない生徒 挙手できない生徒も巻き込んで授業をつくるには,どうすればよいですか?
2 全員参加 もっと多くの生徒の意見で話し合いをつくるには,どうすればよいですか?
3 グループのつくり方 もっと話し合いを活発にするには,どのようにグループをつくればよいですか?
4 生徒の考えのつなぎ方 もっとうまく生徒の考えをつなぐには,どうすればよいですか?
5 思考力,判断力,表現力 話し合いで,思考力,判断力,表現力を高めるには,どうすればよいですか?
6 図形の証明 図形の証明の力を伸ばすには,どうすればよいですか?
7 生徒の説明 生徒の説明を,教師はどのように聞けばよいですか?
8 グループでの話し合い 4人グループの話し合いは,どのように見取ればよいですか?
9 生徒同士のかかわり合い 生徒同士のかかわり合いを高めるには,どうすればよいですか?
10 1人1台端末 1人1台端末をもっと有効に活用するにはどうすればよいですか?
第4章 板書,ノート指導のアップデート
1 生徒の考え 板書の中にうまく生徒の考えを位置づけるには,どうすればよいですか?
2 ICT機器との併用 黒板と大型ディスプレイをもっとうまく併用するには,どうすればよいですか?
3 ワークシート ワークシート,ノートどちらがよいですか?
4 1人1台端末 1人1台端末時代のノート指導の本質とは何ですか?
第5章 学習評価,個別指導のアップデート
1 知識・技能,思考・判断・表現 「知識・技能」「思考・判断・表現」は,どうすればより適切に評価できますか?
2 主体的に学習に取り組む態度 「主体的に学習に取り組む態度」は,どうすればより適切に評価できますか?
3 振り返り 「振り返り」をより効率的,効果的に行うには,どうすればよいですか?
4 テスト後の指導 テスト返却後の指導をもっと有効なものにするためには,どうすればよいですか?
5 個への指導 生徒をもっと「鍛える」には,どうすればよいですか?
6 発表,説明 もっと活発に自分の考えを発言させるにはどうすればよいですか?
7 公式,定理 公式や定理をもっと活用させるには,どうすればよいですか?
8 不登校傾向の生徒 不登校傾向で学習の積み上げがない生徒には,どうアプローチすればよいですか?
第6章 授業づくりの基礎基本のアップデート
1 教科書 教科書「で」教えるには,どうすればよいですか?
2 教材研究 もっと充実した教材研究をするには,どうすればよいですか?
3 主体的な学び 生徒をもっと主体的な学習者に育てるには,どうアプローチすればよいですか?
4 対話的な学び 会話ではなく,対話を成立させるには,どうすればよいですか?
5 深い学び 「数学的な見方・考え方」を働かせる深い学びは,どのようにつくればよいですか?
6 教科書の行間 教科書の行間を読んで授業をできるようになるには,どうすればよいですか?
7 教師の学び 授業力を向上させるためには,どんな本を読めばよいですか?

はじめに

 2021年4月,新しい学習指導要領が全面実施されました。

 「主体的・対話的で深い学び」を教室で実現するために,これまでの数学授業のあり方を振り返り,新たな展開を試みておられる方も多いことでしょう。しかし,その具体的な方法を考えているうちに,日々の授業に追われ,旧態依然としたまま,時が過ぎてしまっている方も少なくないと思います。

 本書は,まさにそのような先生方を支援したいという思いで執筆しました。書名『中学校数学授業アップデート』の通り,新学習指導要領を踏まえてご自身の数学授業を更新されようという方のための書籍です。

 いつでも授業づくりの参考としていただけるように,次の6つの場面でアップデートの方法を示しました。

 「課題提示のアップデート」

 「個人思考・自力解決のアップデート」

 「話し合いのアップデート」

 「板書,ノート指導のアップデート」

 「学習評価,個別指導のアップデート」

 「授業づくりの基礎基本のアップデート」

 それぞれの場面では,多くの数学授業を参観して得た知見を基に,まず,「ある教師の悩み」を示しました。その解決のために,「WHY(わかる!)」では,悩みの根底にある,ご自身も気づいておられないだろうという事柄を明らかにしました。きっと「自分の悩みはここに原因があったのか!」と納得されることと思います。

 また「HOW(できる!)」では,悩みを解決し,授業をアップデートするための具体策を示しました。この方法を取り入れて,すぐにでも授業をしたくなると思われることでしょう。

 本書は,若い先生からベテランの先生まで,授業の随所で年間を通して大いに役立てていただける内容になっています。また,指導的な立場である先生にも役立てていただけると考えています。ご自身の授業について悩んでいることを声に出せない方もいるでしょう。「ある教師の悩み」は,そうした先生の心情を理解するうえでも参考にしていただけるはずです。

 今回も,明治図書の矢口郁雄さんの読み手をしっかり意識した素敵な構成・編集で,私自身がこれまで世に出してきた数学本をアップデートすることができました。改めて感謝いたします。


  2021年7月   /玉置 崇

著者紹介

玉置 崇(たまおき たかし)著書を検索»

1956年生まれ。公立小中学校教諭,国立大学附属中学校教官,中学校教頭,校長,県教育委員会主査,教育事務所長などを経て,平成24年度から3年間,愛知県小牧市立小牧中学校長。平成27年度より岐阜聖徳学園大学教授。

文部科学省「学校教育の情報化に関する懇談会」委員,「新時代の学びにおける先端技術導入実証事業」推進委員,中央教育審議会専門委員を歴任。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 大変参考になりました!
      2022/9/2730代・中学校教員
    • 具体的な内容で活用しやすい。
      2022/4/2550代・中学校管理職
    • 言葉の表現がわかりやすくて読みやすい。
      2022/1/2140代・中学校教員
    • 長い間の著者の経験から滲み出るような納得の言葉が詰まっている一冊となっています。ちょっとした改善が大きな授業改善につながることが分かります。
      2021/11/560代・中学校教諭
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