図工科授業サポートBOOKS
図画工作指導テクニック114

図工科授業サポートBOOKS図画工作指導テクニック114

いつでもどこでも身近に置いて、困ったことを即解決!

図工指導について悩んでいるけど近くに聞ける先生がいない…そんなときにおすすめ!すぐ開いて確認できる指導のコツやアドバイスが詰まった1冊です。各領域毎、環境づくり、言葉かけ、ワークシート、掲示、用具等に関して1頁1テクニックで114本収録しています!


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PDF
ISBN:
978-4-18-407634-1
ジャンル:
図工・美術
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 136頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年11月22日

Contents

もくじの詳細表示

はじめに
1 先生も子どもも図画工作が好きになる指導テクニック
環境づくり
1 作品以外で教室環境をアレンジ
2 図画工作の時間じゃないのに図画工作の感じ
3 図工室には役立つ情報がいっぱい
4 図工室ではいろいろな作品が楽しめる
言葉かけ
5 題材名に言葉かけのヒントがある
6 材料の紹介は大切な指導の1つ
7 かき始める「きっかけ」があればいい
8 画用紙は規格外が面白い
9 アイデア頂きます!の精神で
題材選び
10 うまくできなくていい題材から始める
Column1 楽しい図画工作を目指して〜2つのこだわり〜
2 先生も子どもも絵が好きになる指導テクニック
苦手な子
11 かけない子どもと向き合う
12 かけるようにするための「描け橋」
環境づくり
13 教室で楽しくかこう1
14 教室で楽しくかこう2
15 絵がかきたくなる参考作品の掲示
16 絵がかきたくなる机の工夫
言葉かけ
17 絵をかくことが楽しくなる言葉かけ
18 言葉かけの視点と具体的な言葉かけ
ワークシート
19 子どもの発想を促すワークシート
20 まとめに使うワークシート
掲示・図工展展示
21 作品を大切にした掲示の工夫
22 作品を掲示するときの配慮事項
23 展示場所と見やすい高さや数
24 図工展の展示用品
材料
25 子どもの表現に基底材の大きさを合わせる
26 描画材の工夫
用具指導
27 水彩絵の具の使い方1(絵の具とパレット編)
28 水彩絵の具の使い方2(水入れと筆編)
評価
29 子どもの活動をたどる評価
30 絵の作品を評価する
Column2 図画工作は眠っている諸感覚を覚醒させる重要な教科
3 先生も子どもも工作が好きになる指導テクニック
苦手な子
31 題材との出会いで見せるものをつくろう
32 先生が教えることと子どもが考えることを分けよう
環境づくり
33 特設コーナーを仕掛けよう
34 材料・用具・技法・展示コーナーを設置しよう
35 学び合える机の配置にしよう
掲示・図工展展示
36 「展示コーナー」をつくろう
37 作品のよさを観る人と共感し合える展示にしよう
材料・用具・技法
38 「材料コーナー」をつくろう
39 「用具コーナー」をつくろう
40 「技法コーナー」をつくろう
板書・ワークシート
41 感じたことや思いついたことを表したいことにつなげよう
42 題材目標や本時のめあて,ポイントが一目で分かる板書づくり
43 アイデアが湧くワークシートを用意しよう
言葉かけ・導入
44 制作中の先生の寄り添い方は「見守る」「受け止める」「一緒に考える」
45 子どもからめあてを引き出そう
評価
46 評価規準を基に子どもの姿・作品の両方から評価しよう
47 自己評価と学び日記を書かせよう
年間計画
48 今,子どもが興味のあるものを工作に
49 他教科・領域との関連を年間計画で探る
50 地域や社会とつながろう
Column3 素材を手に取り,感じ,考え,つくりだし,つながる
4 先生も子どもも立体表現が好きになる指導テクニック
苦手な子
51 題材名の工夫と材料に触ってわくわく
52 魅力ある材料と見通しを示す
環境づくり
53 自分のことを表現できる環境づくり
54 思いつき・段取りを支える資料の準備
55 いっぱいの材料と用具は夢の世界
56 “わくわく・むずむず”する演出を
言葉かけ
57 先生の言葉はやる気を引き出す魔法
58 追求の質を高め自信につながる声かけ
ワークシート
59 ワークシートで自分の考えを整理する
60 自分の財産を記録するワークシート
導入
61 子どもがやる気になるアプローチ
板書・掲示・図工展展示
62 口で説明するより見て分かる資料を
63 意欲や感覚を育てる掲示
64 作品づくりと展示をセットで考える
材料
65 触らないとアイデアは生まれない
66 素材の扱い方で子どもを無限に育てる
用具指導
67 道具と友達になって表現を広げよう
68 日本人のものづくりの精神を伝える
評価
69 目指す内容や方向を明らかにする評価
70 次の追求,自信につながる魔法の評価
Column4 図画工作は“わくわくドキドキ!”
5 先生も子どもも造形遊びが好きになる指導テクニック
苦手な子
71 先生は出席番号最後の子ども
72 最初は材料や場所を絞り込む
73 造形遊びって何をするの
環境づくり
74 教室の中には,造形遊びのヒントがいっぱい
75 ドキドキ・ワクワク 今日の材料は何
76 活動場所は図工室にこだわらない
言葉かけ
77 言葉かけの意味とタイミングを考える
78 子どもの心に届く言葉をかける
ワークシート
79 活動のプロセスを押さえよう
掲示・図工展展示
80 関わりが生まれるカードの活用
81 活動の様子や結果が見て分かる
82 ほら,見てよ!わたしの写真
83 記録動画の上映会を楽しむ
材料
84 身の回りには材料がいっぱい
85 形あるものだけが材料ではない!
用具指導
86 用具の特徴を最大限に生かす
87 あったら便利!こんなもの
評価
88 造形遊び評価テクニック
89 造形遊びは,デジカメとワークシートで!
6 先生も子どもも鑑賞が好きになる指導テクニック
苦手な子
90 作品から生まれた一言を大切に
91 イメージマップ的手法を生かす
環境づくり
92 制作途中の作品から刺激を受ける
93 「○○先生のミニギャラリー」開設
94 あれも,これも,鑑賞できる図工室
95 いろんな楽しみが詰まった図工室
言葉かけ
96 身の回りには,「ザ・造形」がいっぱい
97 鑑賞は見る視点を明確に!
ワークシート
98 作品がしゃべり出す
評価
99 美術商,オークショニア,学芸員になって
Column5 用具の出会い
7 これでカンペキ!材料・用具基礎・基本の指導テクニック
はさみ
100 はさみの基本の使い方から
101 はさみは3か所で切る
カッターナイフ
102 適切な環境づくりから始める
小刀・きり
103 安全な使用法の指導で最良の道具に
のこぎり
104 のこぎりは小指で握って挽く
クレヨン・パス
105 パスの仕事は,線描・面描・混色
絵の具
106 絵の具使いの基本を押さえてきれいな色をつくりましょう
107 混色テクニックで美しい世界を生み出そう
針金・ペンチ
108 アルミ針金とラジオペンチで決まり
109 紙の特徴と用途を知ろう
その他
110 ストロー・輪ゴムはサイズにこだわる
111 紙コップ,紙皿は丸さを生かす
112 自然材はすべてが地球のアート作品
113 粘土・土・砂は実は同じ素材
114 低学年はのりと木工用接着剤,中・高は化学接着剤が加わります
執筆者一覧

はじめに

 図画工作の授業を進めるとき,材料や用具,題材の扱い,指導の進め方についてどのように指導していけばいいか分からないこともあると思います。こんなときは,先輩の先生に聞くことができればいいのですが,必ずしも聞きたい答えが返ってくるとは限りません。そもそも,学校にそのよう方がおられるとも限りません。

 本書は,そのような先生方のニーズに答えることのできる,図画工作指導のコンパクトな指導テクニック集としてまとめました。執筆者は,これまで長年に渡り,図画工作科の実践や指導を継続してきた超ベテランの先生方ばかりです。

 図画工作における基礎・基本を大事にしながらも,授業を円滑に進めるための題材や,材料,用具などの指導にあたって,実際につまずきやすいポイント,安全面でぜひ知っておかなくてはならないポイント,環境づくりや言葉かけで知っておいたほうがよいと思われるポイントなどについて,適切でかゆいところに手が届く,たくさんのアドバイスが得られることと思います。

 本書は,どこからでも読み始められるように,基本的に1頁に1テクニックとして詳細なインデックスを設けていますので,関心や疑問のあるページのどこからでも読み進めて頂けるようになっています。疑問が生じたとき,少し時間のあるとき,パラパラとページを捲ってみてください。これまで知らなかった指導のコツやアドバイスや生きた知識に出会えるのではないかと思います。巻末には,材料・用具を使いこなすことのできる指導テクニックも掲載していますので,実践を進めていく上での環境づくりに合わせてご活用ください。

 最後になりましたが,粘り強く編集の労をとっていただいた,明治図書出版編集部の木村悠様はじめ,皆さまに心より感謝の意を表したいと思います。


   編者 /竹井 史

著者紹介

竹井 史(たけい ひとし)著書を検索»

同志社女子大学現代社会学部現代こども学科教授。筑波大学人間総合科学研究科後期博士課程満期退学。愛知教育大学創造科学系教授,同附属名古屋小学校校長などを経て現職。専門は,美術教育学。文部科学省「図画工作で扱う材料や用具」作成協力者。図画工作科教科書(日本文教出版)企画及び著者など。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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