- 本書を手にとって下さった方々へ
- 本書の特徴と使い方
- せんであそぶシリーズ
- 01 えんぴつでセンにちょうセン!
- 02 あみだくじめいろをつくろう
- 03 ひとふでがきにちょうセン!
- 04 ひとふでがきのふうけい
- 05 ひみつのちずをかこう
- 06 おしゃれなもじをかこう
- じぶんずかんシリーズ
- 07 いろいろなはっぱのかたち
- 08 いろいろな木のかたち
- 09 いろいろなたてもののかたち
- 10 いろいろなのりもののかたち
- 11 いろいろなどうぶつのかたち
- 12 いろいろなさかなのかたち
- 13 いろいろな花のかたち
- 14 いろいろなひとの表情
- 15 いろいろなひとのかお
- 16 いろいろなひとのポーズ(棒人間)
- 17 いろいろなひとのポーズ2
- 18 いろいろなもよう
- 19 いろいろな「 」のかたち
- ○○っぽくあらわすシリーズ
- 20 しんぶんっぽくかいてみよう!
- 21 自分の名前を立体的にしよう!
- 22 でこぼこにみえてくる!?
- 23 立体的な文字にかげをつけよう!
- 24 名前を板っぽくアレンジしよう!
- 25 自分の名前を○○っぽくしよう!
- 26 ○○っぽいかんばんをかこう!
- 27 立体っぽくかこう!
- 28 遠近を感じる絵にしよう!
- 29 大きさを工夫して
- 30 ここからみると…
- 想像をふくらませるシリーズ
- 31 もしも,◯◯に住んだとしたら…
- 32 「ありえな〜い!」を絵に表そう
- 33 新種発見!
- 34 住んでみたいな!こんなおうち!
- 35 ステキなのりもの!
- 36 だいすきガチャガチャマシーン!
- 37 不思議の国へようこそ!
- 38 何でも合体装置
- 39 もしも,巨大な○○があったら…
- 40 もしもアリみたいに小さくなったら…
- しくみをたのしむシリーズ
- 41 のばしてみると…
- 42 ひらいてみると…
- 43 すかしてみると…
- 44 めくってみると…
- 45 どんどんつながる絵をかこう
- 46 うらからみると…
- よくみてかいてみるシリーズ
- 47 石をよくみてかいてみる
- 48 段ボール箱をよくみてかいてみる
- 49 鉛筆と消しゴムをよくみてかいてみる
- 50 「 」をよくみてかいてみる
- 付録 リフレカード
本書を手にとって下さった方々へ
子どもは,絵を描いたり身近にある材料で何かをつくったりする造形活動が大好きです。学校にいるときも,家にいるときも,造形活動を楽しんでいます。黒板やノートの端,あらゆる場所がキャンバスであり,割り箸やストロー,それらが入っていた袋までもが造形活動の材料です。鉛筆をもてば描いてしまう,材料をもてばつくってしまう,それが本来の子どもの姿です。
造形活動は,楽しいばかりではなく,心身の成長においても大切な活動です。手の巧緻性はもとより,新しいもの,面白いことを発想・構想する力や態度,その実現に向けて見通しをもって計画的に進めていく力や態度,そして,思ったように事が進められない場合に全く新たな視点で対象を捉え直す力や態度など,造形活動に取り組む中で様々な資質・能力を高めます。
こうした造形活動を教科として担っているのが図画工作の時間です。国が行った調査でも約8割の子どもたちが図画工作の学習が好きだと回答しており,やはり子どもたちは造形活動が好きなのだということが確認できます。* 一方,好きではないと感じている子どもたちが2割近くいるともいえます。実際,描いたりつくったりすることが難しいと感じ,それが原因で図画工作の時間や造形活動が嫌いになってしまう子どもがいるのではないでしょうか。
本書『おもしろショートワーク』シリーズは,図画工作の時間が楽しい! 好きだ! と感じている子どもたちはもとより,いつのまにか「苦手だ,嫌いだ」と感じてしまうようになっている子どもたちも楽しんで取り組める造形活動を選んで構成しました。詳しくは「本書の特徴と使い方」のところで説明しますが,掲載している造形活動は,どれも15分から45分の短時間で取り組めるもので,ワークシートをコピーして子どもたちに手渡せば子どもたちだけでも活動が進められるようになっています。
少し造形活動に自信を失い,苦手意識をもち始めている子どもたちでも,ワークシートを基に造形活動を進めていくことで,気がつけば造形活動が「好きだ! 楽しい!」と感じるようになり,「できる! できた!」と自信がもてるようになってくれることでしょう。造形活動はやはり楽しみながら力をつけていくものです。楽しいが一番です。
2019年9月 著者
* 国立教育政策研究所が平成24年度・25年度に実施した質問紙調査で,「図画工作科の学習は好きだ」という項目で肯定的な回答した児童は6年生で合わせて80.3%,否定的な回答した児童は合わせて17.2%であった。(https://www.nier.go.jp/kaihatsu/shido_h24/01h24_25/06h24bunseki_zukou.pdf)
これは,同研究所が平成16年度に実施した「音楽等質問紙調査」における同項目の結果ともほぼ変わっていない。(https://www.nier.go.jp/kaihatsu/ongakutou/04000462020007002.pdf)
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