- はじめに
- Chapter1 第1学年の授業づくり
- 1 これから求められる数学の授業
- 2 第1学年の目標及び内容
- 3 第1学年の授業づくりのポイント
- Chapter2 単元の指導計画と略案でみる授業例
- 1 正の数,負の数(全25時間)
- @単元について A単元の目標 B指導計画
- 授業例
- 1 素数
- 2 符号のついた数
- 3 数の大小
- 4 いくつかの数の和
- 5 加法,減法の混じった式の計算
- 6 除法
- 7 四則の混じった式の計算
- 8 分配法則を用いた計算
- 9 正の数,負の数の活用
- 2 文字と式(全17時間)
- @単元について A単元の目標 B指導計画
- 授業例
- 1 文字を使った式
- 2 積の表し方
- 3 数量の表し方
- 4 式の値
- 5 項と係数
- 6 1次式と数の除法
- 7 1次式の加法,減法
- 8 いろいろな式の計算
- 9 数量の関係を表す式
- 3 1次方程式(全14時間)
- @単元について A単元の目標 B指導計画
- 授業例
- 1 方程式とその解
- 2 方程式の解き方
- 3 移項
- 4 方程式の活用A
- 5 方程式の活用B
- 6 比例式
- 4 比例,反比例(全18時間)
- @単元について A単元の目標 B指導計画
- 授業例
- 1 関数
- 2 比例
- 3 比例の式
- 4 座標
- 5 比例のグラフ
- 6 反比例の式
- 7 反比例の特徴
- 8 反比例のグラフ
- 9 比例の活用
- 10 反比例の活用
- 5 平面図形(全20時間)
- @単元について A単元の目標 B指導計画
- 授業例
- 1 直線,線分,角
- 2 おうぎ形の中心角と弧
- 3 円と接線
- 4 垂直二等分線
- 5 垂線
- 6 いろいろな作図@
- 7 いろいろな作図B
- 8 回転移動
- 9 移動の組み合わせ
- 10 おうぎ形の面積
- 11 おうぎ形の弧の長さ
- 6 空間図形(全18時間)
- @単元について A単元の目標 B指導計画
- 授業例
- 1 いろいろな立体
- 2 正多面体
- 3 2直線の位置関係
- 4 直線と平面の位置関係
- 5 展開図
- 6 投影図
- 7 錐体の体積
- 8 柱体の表面積
- 7 データの分析(全11時間)
- @単元について A単元の目標 B指導計画
- 授業例
- 1 範囲と度数分布表
- 2 相対度数
- 3 累積度数と累積相対度数
- 4 データの活用
- 5 相対度数と確率@
- 6 相対度数と確率A
- 引用・参考文献
はじめに
本書は,学習指導要領の改訂(平成29年3月)に基づいて令和3年度から全面実施される中学校数学科の授業実践に向けて,すべての単元について,「指導計画」と「略案形式の学習指導案」(以下,略案)を学年別全3巻にまとめたシリーズの第1学年編です。
各巻とも,次のような2章構成になっています。
Chapter1では,はじめに「これから求められる数学の授業」として特に3つの重点を確認し,次に「第1学年の目標及び内容」の概要を学習指導要領に基づいてまとめています。最後に,「第1学年の授業づくりのポイント」で第1学年の授業で特に大切にしたいことを挙げています。
Chapter2では,単元ごとに「単元について」(指導内容の系統,指導上の留意点)をはじめの1ページにまとめ,次のページから「単元の目標」と「指導計画」を紹介しています。「指導計画」では,単元の指導時数とともに,すべての授業についての「目標」と授業のはじめに提示する「問題」例を掲載しました。
この章の多くを占めるのは「指導計画」に続く略案(授業例)で,その構成は次の通りです。
・「本時の目標」と「展開」(教師の指導,学習活動,留意点)を例示する。
・各略案を1または2ページにまとめる。
・2ページの略案では,「展開」の後に「板書内容」の写真を入れる。
授業づくりにおいては,事前に「主な発問」を明確にしておくことと,「予想される生徒の反応」と「指導上の留意点」をできるだけ具体的に考えておくことが大切です。略案では,これらについてスペースの許す限り記述しました。
Chapter2で紹介している「指導計画」と略案は各執筆者の実践に基づいたものですが,実際の授業に当たっては,生徒の実態等に応じて適宜取捨選択したり,改善を加えたりしていただきたいと思います。なお,本書での引用・参考文献については,最後のページにまとめています。
本書を日々の授業実践や授業改善の参考にしていただき,数学的活動を通した授業が一層充実し,中学校数学の「主体的・対話的で深い学び」が日常的に実現されることを願っています。
2021年2月 編著者
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