- はじめに
- Chapter1 第2学年の授業づくり
- 1 これから求められる数学の授業
- 2 第2学年の目標及び内容
- 3 第2学年の授業づくりのポイント
- Chapter2 単元の指導計画と略案でみる授業例
- 1 式と計算(全15時間)
- @単元について A単元の目標 B指導計画
- 授業例
- 1 単項式と多項式
- 2 多項式の加法,減法
- 3 分数をふくむ式の計算
- 4 式の値
- 5 式の活用@
- 6 式の活用A
- 7 式の活用B
- 2 連立方程式(全13時間)
- @単元について A単元の目標 B指導計画
- 授業例
- 1 2元1次方程式とその解
- 2 連立方程式の解き方と代入法
- 3 加減法
- 4 連立方程式を使った問題の解き方
- 5 連立方程式の活用@
- 6 連立方程式の活用A
- 3 1次関数(全16時間)
- @単元について A単元の目標 B指導計画
- 授業例
- 1 1次関数
- 2 変化の割合
- 3 1次関数のグラフ
- 4 2元1次方程式のグラフ
- 5 1次関数の活用B
- 4 平行と合同(全18時間)
- @単元について A単元の目標 B指導計画
- 授業例
- 1 直線と角
- 2 三角形の角
- 3 多角形の内角
- 4 多角形の外角
- 5 平行線と角
- 6 平行線と角の発展
- 7 三角形の合同条件
- 8 図形の性質の確かめ方
- 9 図形の証明
- 5 三角形と四角形(全18時間)
- @単元について A単元の目標 B指導計画
- 授業例
- 1 二等辺三角形の性質
- 2 逆
- 3 正三角形
- 4 直角三角形の合同条件
- 5 直角三角形の合同条件の活用
- 6 平行四辺形になるための条件
- 7 特別な平行四辺形
- 8 三角形と四角形の活用
- 6 データの比較(全6時間)
- @単元について A単元の目標 B指導計画
- 授業例
- 1 箱ひげ図の必要性と意味
- 2 四分位範囲と箱ひげ図
- 3 ヒストグラムと箱ひげ図
- 4 箱ひげ図の活用
- 7 確率(全9時間)
- @単元について A単元の目標 B指導計画
- 授業例
- 1 確率とその求め方@
- 2 確率とその求め方A
- 3 確率と場合の数
- 4 確率の求め方の工夫A
- 5 確率の活用@
- 6 確率の活用A
- 引用・参考文献
はじめに
本書は,学習指導要領の改訂(平成29年3月)に基づいて令和3年度から全面実施される中学校数学科の授業実践に向けて,すべての単元について,「指導計画」と「略案形式の学習指導案」(以下,略案)を学年別全3巻にまとめたシリーズの第2学年編です。
各巻とも,次のような2章構成になっています。
Chapter1では,はじめに「これから求められる数学の授業」として特に3つの重点を確認し,次に「第2学年の目標及び内容」の概要を学習指導要領に基づいてまとめています。最後に,「第2学年の授業づくりのポイント」で第2学年の授業で特に大切にしたいことを挙げています。
Chapter2では,単元ごとに「単元について」(指導内容の系統,指導上の留意点)をはじめの1ページにまとめ,次のページから「単元の目標」と「指導計画」を紹介しています。「指導計画」では,単元の指導時数とともに,すべての授業についての「目標」と授業のはじめに提示する「問題」例を掲載しました。
この章の多くを占めるのは「指導計画」に続く略案(授業例)で,その構成は次の通りです。
・「本時の目標」と「展開」(教師の指導,学習活動,留意点)を例示する。
・各略案を1または2ページにまとめる。
・2ページの略案では,「展開」の後に「板書内容」の写真を入れる。
授業づくりにおいては,事前に「主な発問」を明確にしておくことと,「予想される生徒の反応」と「指導上の留意点」をできるだけ具体的に考えておくことが大切です。略案では,これらについてスペースの許す限り記述しました。
Chapter2で紹介している「指導計画」と略案は各執筆者の実践に基づいたものですが,実際の授業に当たっては,生徒の実態等に応じて適宜取捨選択したり,改善を加えたりしていただきたいと思います。なお,本書での引用・参考文献については,最後のページにまとめています。
本書を日々の授業実践や授業改善の参考にしていただき,数学的活動を通した授業が一層充実し,中学校数学の「主体的・対話的で深い学び」が日常的に実現されることを願っています。
2021年2月 編著者
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