通級による指導担当の仕事術100

通級による指導担当の仕事術100

BEST300

好評3刷

通級による指導担当の仕事を完ぺきにこなす!

本書では、通級による指導担当の仕事をうまく回していく秘訣を大公開。様々な課題がある子どもへの指導・支援から教室運営、各所との連携まで、様々な角度から“できる”通級による指導担当になる仕事術を100取り上げました。必ず役立つ1冊です!


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PDF
ISBN:
978-4-18-438826-0
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
3刷
対象:
小・中
仕様:
A5判 160頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年11月22日

もくじ

もくじの詳細表示

はじめに
1章 自立活動の仕事術
自立活動の視点でアセスメントする方法
「健康の保持」の指導をする方法
「心理的な安定」の指導をする方法
「人間関係の形成」の指導をする方法
「環境の把握」の指導をする方法
「身体の動き」の指導をする方法
「コミュニケーション」の指導をする方法
2章 情緒に課題がある子どもへの指導・支援の仕事術
在籍学級の授業についていけない子どもを指導・支援する方法
集団への参加に課題がある子どもを指導・支援する方法
イライラしやすい子どもを指導・支援する方法
目を離すことができない子どもを指導・支援する方法
切り替えが苦手な子どもを指導・支援する方法
集中力のない子どもを指導・支援する方法
不安が強い子どもを指導・支援する方法
生活リズムが安定しない子どもを指導・支援する方法
3章 言語に課題がある子どもへの指導・支援の仕事術
構音に課題がある子どもを指導・支援する方法
吃音がみられる子どもを指導・支援する方法
語彙が少ない子どもを指導・支援する方法
自分の考えを言葉にすることが難しい子どもを指導・支援する方法
日本語がわからない子どもを指導・支援する方法
場面緘黙がある子どもを指導・支援する方法
聴覚障害がある子どもを指導・支援する方法
4章 学習に課題がある子どもへの指導・支援の仕事術
話すことに課題がある子どもを指導・支援する方法
聞くことに課題がある子どもを指導・支援する方法
書くことに課題がある子どもを指導・支援する方法
読むことに課題がある子どもを指導・支援する方法
計算することに課題がある子どもを指導・支援する方法
考えることに課題がある子どもを指導・支援する方法
5章 授業の仕事術
個別指導をする方法
小集団指導をする方法
教材作成の方法
ICT活用の方法
検査結果を活用する方法
記録をとる方法
6章 学年・学校を踏まえた指導・支援の仕事術
小学校低学年に応じる方法
小学校中学年に応じる方法
小学校高学年に応じる方法
中学生に応じる方法
高校生に応じる方法
7章 教室運営の仕事術
他校通級の方法
自校通級の方法
巡回指導の方法
入級・退級の方法
個別の指導計画を作成する方法
8章 連携の仕事術
担任・スタッフ間で連携する方法
通常の学級と連携する方法
他校の通級と連携する方法
管理職と連携する方法
外部機関と連携する方法
保護者と連携する方法
おわりに
参考文献

はじめに

 本書はタイトルの通り,「通級による指導」の仕事術にターゲットを絞っています。「このように考えていけば,子どもにとって良質な通級になる」という仕事術を100個集めました。

 「通級による指導」にかかわる教師は,複雑な感情を抱きがちです。

 教師という職業は「子どもをよくしたい」「子どもにとって楽しいと思ってもらえるような教室にしたい」というメンタリティをもっています。そして,そこに喜びを感じるから,ハードな仕事であってもモチベーションを保つことができます。

 しかし,「通級による指導」は,指導によって,子どもの笑顔が見られるようになったら,そこで「指導終了」。もうその子どもの指導には携われなくなるわけです。

 「子どもが改善したのだから,それが達成感になるのではないか」と思われがちですが,やはり教師としては,「子どもが楽しい!と言ってくれている笑顔」に長くふれていたいものです。

 システム的なアンビバレントもあります。「通級による指導」の教師は,所属意識を失いやすくなります。特に他校通級や巡回指導の場合は,「自分の学校の子ども」を教えているだけではないので,自分の学校の同僚と話がかみ合わないことがあります。校務分掌による同僚とのコミュニケーションも難しいことがあります。「私は一体どこの学校の教員なんだろうか」と所属意識を失いがちです。

 このような「通級による指導」の実態を踏まえると,「通級による指導」をもっと魅力的な仕事にしていくことが必要だと思います。

 仕事を楽しくするためには,その仕事にはどんな考え方が必要なのかを知ることが大切です。本書にあげた100の仕事術を知るだけでも,「通級による指導」が魅力のあるものになるでしょう。


   /増田 謙太郎

著者紹介

増田 謙太郎(ますだ けんたろう)著書を検索»

東京学芸大学教職大学院准教授。

東京都町田市出身。東京都公立小学校教諭(特別支援学級担任),東京都北区教育委員会指導主事を経て,現職。専門はインクルーシブ教育,特別支援教育。

松浦 千春(まつうら ちはる)著書を検索»

発達支援が専門のフリーランス。福岡県太宰府市出身。東京学芸大学で言語障害児教育を専攻,大学院で障害児臨床講座修了後,東京都公立学校教諭として通級による指導などに携わる。17年間勤めた後,フリーランスに転身。0歳〜15歳を対象としたDIVERSE・ダイバースことばの発達支援・学習支援室主宰。支援者向けにはオンラインサロンDIVERSE・BRIDGEを運営。特定非営利活動法人どこでもことばドア理事,法政大学キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科兼任教員などを務める。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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