温かい教室に笑い声が広がる 学級経営あそび図鑑

温かい教室に笑い声が広がる 学級経営あそび図鑑

新刊

総合32位

重版決定

好評2刷

解説と活用例を、一目で。

多様な子どもたちが集い、どこかぎこちない雰囲気の教室空間。「あそび」にはそんなクラスを温めていく力があります。学級のリアルな状態を捉え、道筋を示す「解説」と、さまざまな役割を果たす豊富な「あそび」アイデアを、一目でわかるイラストに凝縮した充実の1冊。


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ファイル形式

PDF
ISBN:
978-4-18-505713-4
ジャンル:
学級経営
刊行:
2刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 176頁
状態:
重版決定
出荷:
2025年4月14日

もくじ

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まえがき
本書で紹介するあそび一覧
第1章 学級開きで活用するあそび
解 説01 大切な価値観を伝えるためにあそびを取り入れる
解 説02 あそびで共通のイメージをつくり,その良さを言葉で共有していく
あそび01 みんなのことを考える大切さを伝える「拍手送り」
解 説03 温かな雰囲気になった理由を話し合い“合言葉”をつくる
あそび02 空気を温める行動の大切さを伝える「自己紹介」「連鎖自己紹介」
あそび03 みんなで考えるメリットを伝える「ふやしりとり」
あそび04 他者に目を向ける価値を伝える「こじつけポーカー」
あそび05 他者への関心と「ワードパズル」
あそび06 安心できる場所であることを示す「ワタシハー」
あそび07 みんなで考える大切さと協力する喜びを伝える「瞬間移動」
あそび08 これからの関わりを後押しする「バースデーライン」
あそび09 みんなの視点を生かす「リアル間違い探し」
第2章 きまりごとを浸透させるあそび
解 説04 守って当たり前のルールではなく,守ると心地よいきまりごとを
解 説05 自分だけの楽しさと,みんなで何かをする楽しさ
あそび10 心地よいきまりごとが自然に成立する「20の扉」
あそび11 教室の揺れを整える「キャッチ」
あそび12 温かな雰囲気の中できまりごとを浸透させる「整列タイムトライアル」
あそび13 聞く雰囲気を醸成する「なんだカード」
あそび14 GIGA活用をばらばらな学びにしないための「描いてクイズ」
あそび15 すきま時間を逃さない「マジョリティー」
解 説06 共通理解を図る時間と,縛りのあるルールからの脱却
あそび16 心地よさを守れる学級でしか成立しない「ウルフ鬼」
あそび17 温かなきまりごとが生まれていく「サイコロスピーチ」
あそび18 回答共有の良さを生かす「茶・辛・飯」
あそび19 聞く時間と相談する時間の切り替えを促す「カウント30」
第3章 子どもとの関係を紡ぐあそび
解 説07 横糸を紡ぐ“子ども達と遊ぶ時間”
あそび20 色々な子ども達と遊ぶための「三人でホイ」
あそび21 勝った負けたを楽しめる「パッとキャッチ」
あそび22 時にはお山の大将に!「21ゲーム」
あそび23 意地とプライドを賭けた心理戦「メンタリズムどっちだ」
あそび24 ちょっとした会話の中でも遊べる「私の3択」
解 説08 「遊べなくなった子ども達」が学級経営を困難に
解 説09 「複雑なスキル」を伝えるためにあそびに介入する
あそび25 承認欲求のような気持ちと「ふやし鬼」
解 説10 「ふやし鬼」に込める教師の願い
解 説11 どんな子でも包摂されるあそびの世界
あそび26 消しゴム一つですぐに対決できる「度胸試し」
あそび27 毎日文字を見ている先生だからこそ正解できる「筆跡探偵」
第4章 子ども同士の関わりを広げるあそび
解 説12 「同感」と「共感」のねじれが子ども達を苦しめる
解 説13 「消しピン」を媒介に広がる共感的関係
あそび28 自然に会話が生まれる「棒消し」
あそび29 グループワークの助走をつける「鉛筆サバイバル」
あそび30 違っているけど面白いを学級全体で共有する「擬音deビンゴ」
あそび31 雪解けを待つ「話咲きすごろく」
解 説14 アイスブレイクに「ウッ」となる理由
あそび32 目に見えないものをともに見つめる「涼しりとり」
あそび33 少しずつでも意志を共有する時間をつくる「雑紙タワー」
あそび34 同じ目標に向かって話し合う「神輿でワッショイ」
あそび35 共感的な関わりの広がりが見える「へびへびじゃんけん」
あそび36 二人そろえばいつでも白熱「積み三目」
あそび37 誰が相手でも楽しめる「三方封じ」
第5章 夢中を引き出すあそび
解 説15 あそびとその副産物
あそび38 子ども達が漢字を調べ出す「部首リレー」
あそび39 資料集を囲んだ輪ができる「人物クイズ」
あそび40 夢中になって地図帳をめくる「ワールドツアー」
あそび41 子ども達が辞書を開いて遊びだす「言葉の達人クイズ」
あそび42 国語辞典の規則を生かした「辞書スナイパー」
あそび43 計算のきまりが活用できるようになる「MAKE10」
あそび44 食への関心が高まる「給食クイズ」
あそび45 体と心を温める「ビブス鬼」
あそび46 思いっきり自分を解放できる「めくリアクション」
あそび47 習ったことをアウトプットできる「復習ビンゴ」
あそび48 重さの感覚を楽しく身に付ける「目方でドン!」
第6章 子ども達が創り出すあそび
解 説16 自治的な学級に近づくためにはどうすればいいか
解 説17 イベントの計画を,自治への第一歩に
解 説18 他者視点に立ったクイズの作り方
あそび49 みんなで改善していった「シッティング風船バレー」
解 説19 学級のための提案を,みんなで協力して実現していく
あそび50 ルールの穴を思いやりで埋めた「競歩リレー」
あそび51 細やかな設定が見事な「E・D・G(絵当て伝言ゲーム)」
あそび52 メンバーの“らしさ”が光った「GIGA宝探し」
あそび53 みんなを温かく照らす「巻き込み挨拶当てクイズ」
あそび54 宝さがしにもうひとアレンジ「ワードハンター」
あそび55 定番のあそびが自作カードでバージョンアップ「だるころ」
第7章 非日常を生み出すあそび
解 説20 失われたフェスティバル文化とその代償
解 説21 非日常を味わう紙ヒコーキ大会
あそび56 対等と団結をつくり出す「はちまきリレー」
あそび57 対等な場への工夫と「ちぎリンピック」
あそび58 恥ずかしさを超える「ジェスチャーバトル」
あそび59 勝っても負けても笑い合える時間をつくる「学年カップ」
あそび60 くだらなく見えることで競い合う「エプロンたたみ祭り」
解 説22 お楽しみ会というフェスティバル文化
解 説23 お楽しみ会を共創するために必要なこと
解 説24 みんなで笑い合える時間をつくる
あそび61 豆まきはできなくてもこれならできる「節分ドッジ」
あそび62 相手がどんどん入れ替わる「サイコロババ抜き」
あそび63 それぞれに役割が生まれる「学級縁日」
あそび64 みんなで話し合ってルールを練り上げた「タグ陣」
あとがき
引用・参考文献

まえがき

 「思いっきり笑えるのって学校だけだよね」

 笑い声に交じって聞こえてきた,ある子のつぶやきが耳に残りました。確かに,マンションが立ち並ぶ本校の学区には,みんなで遊べるような大きな公園はありません。また,その公園で遊んでいるのも一部の児童だけに限られています。中には週に5回も6回も習い事があって,そもそも友達と遊ぶ時間がないという子もいるようです。

 これは,きっとこの地域に限ったことではありません。普段の生活の中でも,屈託のない子どもの笑い声を聞くことが無くなったように感じます。みんなと一緒に駆け回り,お腹を抱えて笑い合うような時間を経験していない子ども達がたくさんいるかもしれないのです。先日のニュース番組では,子ども達が姿を消した公園と,近隣住民への配慮として禁止されている事柄がたくさん書かれた看板が取り上げられていました。また,周囲に迷惑を掛けないようにとスマホを手渡され“お行儀よく”過ごしている子ども達も目に留まります。もしかしたら,この余裕が無くなった現代社会が,子ども達から思いっきり遊ぶ時間や屈託のない笑い声を奪ってしまったのかもしれません。

 しかし,数々の教育者たちが遊びについて触れていることからも分かるように,子どもと遊びは,切っても切り離せないものです。自分の感情のコントロールの仕方や折り合いの付け方,他者との上手な付き合い方など,子ども達は遊びながらたくさんのことを学んでいきます。また,負けてばかりいる相手にさりげなく優しさをのぞかせたり,怪我をしてしまった子をみんなで心配したり,あるいは元気がない子の心の傷には触れないようにちょっとからかってみたりと,子ども達はあそびの中で「温かさ」を知っていきます。こうした生き生きとした関わりの中で,たくましい社会性や温かな配慮を学ぶことができる時間が,少しずつ失われていっているのです。

 もちろん,多忙を極める先生方に「学校が失われていく公園の役割を保証していこうじゃないか」などとは,とても言えません。しかしまた,今の子ども達にその温かさをもたらせる場所はもう「学校」という場所しかないのではないか,とも思うのです。

 家庭でも一人で情報機器を使って遊んでいる子ども達に,学校でもまた個別の学びと,情報機器の活用が推し進められています。それらは効果的で多様な子ども達が集まる今の時代に適しているものなのですが,だからといってみんなで笑い合うような時間をないがしろにするわけにはいきません。むしろ,多様な価値観をもつ他者が集う場所だからこそ,一人一人違っている相手とでも一緒に笑い合えること,温かな空間を創り出せるということを伝えたい。そんなことを思います。

 これは決して真新しいことではありません。「学校」という場所では,昔からずっとみんなで笑い合う時間が大切にされてきました。「学級あそび」や「学級レク」と題された書籍がたくさん出され,多くの方の手に取られてきた背景には,そんな温かな時間を創り出したいという先生方の願いがあるのではないでしょうか。あそびの力は,今までも多くの学級で,人間関係の形成や雰囲気づくりに生かされてきたのです。

 子ども達の笑顔を絶やさないために。教室を温かな場所にするために。そして,先人たちが紡いできたこの学級あそびという文化を,今日の学級経営に生かしていけるようにするために。本書では学級あそびとその活用の仕方,具体的なエピソードを@学級開きで活用するあそび,Aきまりごとを浸透させるあそび,B子どもとの関係を紡ぐあそび,C子ども同士の関わりを広げるあそび,D夢中を引き出すあそび,E子ども達が創り出すあそび,F非日常を生み出すあそびの7章に分けて考えていきたいと思います。子ども達の温かな笑い声が聞こえてくるような学級を創り出す一助となれば幸いです。


  2024年12月   /佐橋 慶彦

著者紹介

佐橋 慶彦(さはし よしひこ)著書を検索»

1989年,愛知県名古屋市生まれ。名古屋市立公立小学校に勤務し,現在,教職13年目。学級経営や子どもの目線に立ったアプローチの研究と実践に取り組んでいる。

『第57回実践!わたしの教育記録』特別賞,第19回学事出版教育文化賞受賞。

日本学級経営学会会員。教育実践研究サークル「群青」代表。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 理論的にクラスでの遊びの時間を活用していて、効果的だなーと感じました。
      2025/3/2740代・小学校教員
    • 学級あそびの考え方を学べました。
      2025/2/940代・小学校教員
    • 具体的な学級あそびが紹介されているだけでなく、佐橋先生のあり方や子どもたちに対する思いがぎゅっと詰まっている素敵な本でした。
      2025/2/7先生の本棚
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