- はじめに
- Chapter1 メッセージ性を出そう
- 01 完成までの流れを知る
- 02 コンセプトを決める
- 03 図案を考える
- 04 構図と視点を工夫する
- 05 客観的に自己評価をする
- Chapter2 制作しよう
- 01 制作の流れ
- 02 教師が描く黒板アート
- 03 生徒が描く黒板アート
- 04 小さな下描きから引き伸ばす方法
- 05 転写の方法
- 06 白黒反転の注意点
- 07 形の狂いを修正する方法
- 08 おもしろ裏技テクニック
- Chapter3 素材を集めよう
- 01 黒板アートでよく使われる言葉
- 02 MENUイラスト
- 03 干支イラスト
- 04 連絡用黒板イラスト
- 05 SNS映え・参加型黒板アート
- 06 枠・背景
- 07 入学式に使える素材
- 08 顔のバランス・表情
- Chapter4 子どもの発想を参考にしよう
- 01 授業作品 A3サイズ
- 02 文化祭 教室黒板
- 03 体育祭 教室黒板
- 04 地面に描く作品
- 05 その他学校行事など
- おわりに
はじめに
「黒板アート」は,学校などで先生が生徒へ向けて描いたり,生徒が学校行事のときに描いたり,お店の看板や公募展,テレビなどの様々なところで目にするようになってきました。
それらはバラエティーに富んでおり,自分も描いてみたいと思った方は多いのではないかと思います。
ここ数年で人気を高めている黒板アートの普及に伴い,チョークは授業などの文字を書く,読みやすい明るさや色を追求した筆記用具としての役割に特化していたものから,絵を描くための描画材として多様な色彩のチョークが増え,表現の幅は広がりを見せています。
カラーチョークを具体的に挙げると,ピンクや黄色の蛍光チョークなどのような高明度のものに加え,紫や茶色,黒板に文字を書いても読みにくいであろう墨色まで登場してきました。
しかし,美術が苦手だと感じていたり,描いたことがない方にとっては,難しそうに思えたり,どのように描いてよいかわからなかったりするかもしれません。
そこで,本書では黒板アートを描く前に,制作目的をはっきりさせるための コンセプトチェックシート と 図案作成シート を掲載しました。
この項目にチェックしたり記入したりするだけで,「なるほど,こういうことを意識して描くといいんだ」ということが明確に見えてくると思います。
そして本書では,こんな表現の仕方・制作手順・修正の工夫もあるんだという,様々なアイデアを詰め込みました。また,様々な場面で使用できる素材のアイデアも紹介しています。
そのまま真似して描くだけで,どなたでも簡単に黒板アートを描くことができます。ご自由にお使いいただき,黒板アートを描く人が増えると幸いです。誰もが,黒板アートに関する「どうしたらいいのかわからない」が「なるほど」に変わる一冊であればいいなと思います。
2021年11月 /小野 大輔
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- 明治図書