- はじめに
- 第1章 仕掛け 「好奇心」を高める教師の仕掛けアイデア7
- 01 ストーリーテリングで惹き込む
- 02 映像で最初の一歩を彩る単元導入
- 03 百聞は一見に如かず!
- 04 実験準備はスーパーマーケット方式で
- 05 つながる,学ぶ「Rikastagram」
- 06 理科室前展示で授業をもっとおもしろく
- 07 気づきを引き出す理科室(教室)環境づくり
- COLUMN@ エッ!とおどろく理科プレゼン
- 第2章 観察 学びの核となる「観察力」を高めるアイデア7
- 08 ネイチャージャーナリング
- 09 自由実験で気づきを発散する
- 10 あえて名前を伏せる
- 11 身近な教材で興味・関心を高める
- 12 捨てる神あれば拾う神あり?
- 13 観察記録は撮影×手描きが最強!?
- 14 困ったときの3Dコンテンツ
- COLUMNA 身近なpH指示薬,なに使う?
- 第3章 スキル 理科の見方・考え方を伸ばすアイデア7
- 15 フローチャートで見通しを持つ
- 16 子どもの前にある情報を全てとする
- 17 観察対象を増やすことで見方を働かせる
- 18 双方向からの関係付け
- 19 理科の見方を「絵合わせパズル」を作って育む!
- 20 発表会で批判的思考力を高める
- 21 正しい実験の仕方を目指して
- COLUMNB 自然体験・自然観察のすすめ
- 第4章 ICT 学びを深めるICT活用アイデア7
- 22 クラウド活用で授業を変える!
- 23 写真や動画をクラスの共有財産にする
- 24 「PhET(フェット)」でバーチャル実験!
- 25 気象衛星データの活用
- 26 星空観察アプリを使おう
- 27 授業にSNSを!Padletの活用
- 28 Kahoot!で楽しく知識定着!
- COLUMNC デジタルで加速する科学を意識する
- 第5章 授業開き・授業参観 1授業時間で勝負!珠玉のアイデア7
- 29 授業開きの鉄板「サイエンスビンゴ」
- 30 紙コップで学ぶ理科の考え方
- 31 これはどこを食べている?
- 32 飽和食塩水に砂糖は溶ける!?
- 33 理科室を博物館化する!
- 34 パフォーマンス課題「ものと重さ」
- 35 パフォーマンス課題「砂糖水でカラフルタワー」
- COLUMND 保護者参観を保護者参加に
- 第6章 アウトプット 理科における学びのアウトプットアイデア7
- 36 最強のアウトプット「レポート」
- 37 新種の昆虫,つくりました
- 38 プチプレゼンで気軽にアウトプット
- 39 GIGA時代の新アウトプット「映像制作」
- 40 オリジナル図鑑をつくろう!
- 41 4コマでまとめよう!
- 42 単元のまとめを1枚(OPS)に!
- COLUMNE 理科におけるアウトプットは何が最適か?
- 第7章 個別最適な学び 学習の個性化を実現するアイデア7
- 43 とりあえず,やってみよう!
- 44 個別の学びを実現する100均活用!
- 45 チョコっとペア・グループワーク
- 46 グループ活動をアップデート
- 47 問題を見いだす
- 48 自分で選ぶ,自分で決める
- 49 振り返り指導
- COLUMNF ギフテッド教育を考える
- 第8章 探究 探究的な学びをつくるアイデア7
- 50 探究学習入門編
- 51 出口の問いのつくり方
- 52 エネルギー領域を同じ教材で学ぶ
- 53 探究的な学びのサイクルの回し方
- 54 サイエンスショープロジェクト
- 55 教科横断でBIGなプロジェクトを創る!
- 56 理科×well-being
- COLUMNG 紙とデジタルの使い分け
- おわりに
- 執筆者一覧
はじめに
ふと思う。
毎年のように行われている,好きな教科調査において,理科が上位にランキングされないのは,なぜだろう?
仮に私の学校で同様のアンケートをすれば,きっと理科が1位になると思う。自慢でもなんでもなく,事実としてたぶんそうなる。
私が人気取りをしているわけでもなく,私の人間性が素晴らしいわけでもありません。話も上手くないです。おまけに字も下手…。
それは,シンプルに授業がおもしろいからだと思っています。
理科における学びは,楽しさよりも,おもしろさが重要です。
探究心を刺激するのは,楽しさではなく,おもしろさだからです。
おもしろいこそが,学びの原点であり原動力となります。
理科の授業には,おもしろくするコツがあります。
もちろん,理科の授業にある程度の専門性が求められることは,否定しません。教師の勘と経験も必要な教科です。
しかし,それだけではおもしろい理科の授業はつくれません。
専門性を高めると同時に,「授業づくり」という観点をアップデートしていくことが重要です。
本書は,「おもしろさ」をキーワードに,小学校理科における授業づくりのポイントを8カテゴリー,56のアイデアにまとめました。
第1章 仕掛け −「好奇心」を高める教師の仕掛けアイデア7
第2章 観 察 −学びの核となる「観察力」を高めるアイデア7
第3章 スキル −理科の見方・考え方を伸ばすアイデア7
第4章 ICT −学びを深めるICT活用アイデア7
第5章 授業開き・授業参観 −1授業時間で勝負!珠玉のアイデア7
第6章 アウトプット −授業デザインをアップデート!理科×アウトプットアイデア7
第7章 個別最適な学び −学習の個性化を実現するアイデア7
第8章 探 究 −探究的な学びをつくるアイデア7
理科の書籍の多くを占める「教材」や「ネタ」を最小限にし,あくまでも「授業づくり」という切り口にこだわりました。掲載した事例は具体性のあるものですが,どれも他の単元や学習で応用できるものです。
授業づくりのポイントを学ぶことで,明日の理科授業をもっとおもしろく,より本質に迫る学びへとアップデートすることができます。
本書が,少しでも,皆様の日々の理科授業を「おもしろく」するきっかけとなれば,こんなに嬉しいことはありません。
/吉金 佳能
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- 明治図書