『学校事務職員の実務マニュアル　ヤナギサワの仕事術』の詳細情報

　さて、本シリーズには「校長」や「教頭」「養護教諭」「司書教諭」「指導主事」の仕事術もあり、すべてのサブタイトルに著者の名前が冠としてつけられています。多くの本は、著者として記された個人や団体がその主張をまとめ、発信するためにつくられています。そのため、当然そのひとの〈色〉が表現された内容になります。それにもかかわらず、本書はサブタイトルにまで著者名が記されています。この意図を解釈するなら、〈より個人の色を出せ〉という編集部からの指令でしょう。

　──長々とした言い訳は、伝わりましたか？　こういったコンセプトでつくられた本であります。読者のみなさまと大きく違う仕事術かもしれませんし、反論もあるでしょう。批評していただけるのはありがたいことですが、ぜひコンセプトを理解したうえでよろしくお願いいたします。

　また、本来なら単著仕様の本を共著とさせていただきました（苗字が同じだからという特別な理由）。ポジティブに考えれば、１冊でふたり分のヤナギサワがたのしめる仕様となっています。靖明の仕事術は、法令や政策など根拠や背景を理解することから始め、そのうえで効率化だけではなく協働も重視しています。清香の仕事術は、教育活動を磁場に捉えた学校事務実践が基本となり、その展開は管理職も顔負けします。

　とにもかくにも、お手に取っていただきありがとうございます。ヤナギサワの世界に浸っていただけたら幸いです。

　　　／�裄V　靖明