- まえがき
- /瀧沢 広人
- 序章
- /瀧沢 広人
- 第1章 中学英文法の基礎基本のスタート
- /岡崎 伸一:東京都
- 1.aとan
- 2.単数と複数形
- 3.my / your /~'s…
- 4.This と That
- 5.What is this[that]? It is ~.
- 6.人称代名詞①
- 7.人称代名詞②(変化表)
- 8.Who is this[that]?
- 9.Who are they ? They are ~.
- 10.These と Those
- 11.What are these[those]? They are ~.
- 第1章のまとめプリント
- 第2章 be 動詞・一般動詞を攻略しよう
- /池田 千早:神奈川県
- 12.be 動詞① ~肯定文~
- 13.be 動詞② ~疑問文~
- 14.be 動詞③ ~否定文~
- 15.一般動詞① ~肯定文~
- 16.一般動詞② ~疑問文~
- 17.一般動詞③ ~否定文~
- 第2章のまとめプリント
- 第3章 疑問詞を攻略しよう
- /斎賀 洋平:北海道
- 18.疑問詞①(What ~?)
- 19.疑問詞②(When ~?)
- 20.疑問詞③(Where ~?)
- 21.疑問詞④(How ~?)
- 22.疑問詞⑤(Whose ~?)
- 23.疑問詞⑥(Which ~?)
- 第3章のまとめプリント
- 第4章 3人称単数現在形を攻略しよう
- /野々村 由美:広島県
- 24.3人称単数現在形① ~肯定文~
- 25.3人称単数現在形② ~疑問文~
- 26.3人称単数現在形③ ~否定文~
- 第4章のまとめプリント
- 第5章 現在進行形を攻略しよう
- /堤 浩則:北海道
- 27.現在進行形① ~肯定文~
- 28.現在進行形② ~疑問文~
- 29.現在進行形③ ~否定文~
- 第5章のまとめプリント
- 第6章 命令文・否定の命令文を攻略しよう
- /河田 愛:静岡県
- 30.命令文
- 31.否定の命令文
- 第6章のまとめプリント
- 第7章 助動詞(can)を攻略しよう
- /漆畑 拓也:東京都
- 32.can ① ~肯定文~
- 33.can ② ~疑問文~
- 34.can ③ ~否定文~
- 第7章のまとめプリント
- あとがき
- /瀧沢 広人
まえがき
文法は,やたらと難しい問題をやらせる必要はありません。
難しい問題をやらせるから,生徒は英語の文法をやたらと嫌うようになるのです。
生徒に力を付ける方策の1つは,
「やった!」
「できた!」
「いい点が取れた!」
「俺にも分かった!」
と思わせることなのです。
たまに,市販の問題集の中には,無意味に生徒を落ち込ませるような問題が出ていることがあります。
そして,生徒の多くは,それらの問題を「解く」ことで,「英語って難しい」「英語って分からない」という印象を持たせてしまいがちです。
私は,文法指導というのは,「文法の原理」を教えることが,ねらいであると思っています。
文法の最小のポイントを,短い言葉で理解できることだと思っています。
例えば,不定詞では,「to の後ろは原形になる」ということが,最小の指導原理です。そこは,きちんと押さえなくてはいけないところです。
そして,それを生徒にも理解させます。
その後,実際に to 不定詞の文を生徒に書かせてみます。
私は,文法指導が定着するには,「使わせなくてはいけない」と思っています。
時を変え,スパイラルに使わせ,いつでも文法を思い出せるようにしていくことが,文法の定着につながると思っています。
そういうときに,例えば,次のような間違いをしてくることがあります。
I went to the park to playing tennis.
文法的に明らかに間違いですので,訂正をします。
そのときに,
「to の後ろは,どうなるんだっけ?」
と聞き,生徒がもし,
「あっ,原形にしなきゃ!」
と気づけば,正しい文になります。
正しい文が書ける(使える)というのが,文法指導のねらいだと考えるのです。
その程度の理解をさせることが,「文法指導」だと思うのです。
文法には,それぞれの文法事項に,その文法事項を貫く「原理」が存在します。
未来形の will の指導では,「will の後ろは,動詞の原形にする」というのが,「最小の指導ポイント」となりますし,その文法を貫く「原理」となるわけです。
だから,
(問題)次の文を,未来の文にしなさい。
He reads the book.
という問題を行うことによって,
「will の次は,動詞の原形にしなくては…」という意識を持たせる意味で,ねらいに沿っているので,このような練習問題はあってもいいのです。
本書では,そういった文法を貫く「最小限の原理」に注目し,生徒にいかに分かりやすく,そして文法の力を付けていくかを考え,指導と定着のためのFAX資料を作成しました。
もともと,「学習指導」とは,どの生徒も基礎事項をマスターし,学習していけるように組むのが通常です。
だから,私たちの「指導」や「ワークシート」は,どの子も基礎事項がクリアーできるように考えて,作成していったものです。
しかし,それでもなおかつ,基礎事項を理解できないままで終わる生徒もいるかも知れません。
そんなときに,「診断テスト」を行い,誰が身に付いていて,誰がまだ不十分であるのか,チェックする必要が出てきます。
そして,目標に到達している生徒には,発展課題を出し,目標に到達していない生徒には,補充課題を出し,課題をクリアーさせる手立ても,絶対評価の時代には必要な考え方であるかと思います。
また,「文法事項は,使わせることによって,生徒は文法事項をも理解する」ものです。
そこで,実際に習ったら,その文法事項を使って生徒に英文を作らせていくことが, 「文法理解」には,欠かせないことだと思っています。
実際に作らせると,正しい文法の使い方が分かってくるものです。
だから,定着のためのFAXプリントには,
「基礎事項をマスター」
「使ってみよう」
「まとめ」の3つの段階を設定し,定着を図るように工夫をしました。
ぜひ,授業でご活用いただき,さらによりよいワークシート,ならびに指導が展開されることを期待しています。
平成17年7月3日(日) /瀧沢 広人
文法の抑えるべき点が明確です。
なぞらせる、、とても大切な視点だと
感じました。
写すだけでも間違ってしまう生徒もいますからね、、。
来たばかりですが、次の授業から使います。
とても楽しみです。