- まえがき
- /瀧沢 広人
- 序章
- /瀧沢 広人
- 第1章 過去形を攻略しよう
- /小林 将伸:長野県
- 1.規則動詞の過去形@ 〜肯定文〜
- 2.規則動詞の過去形A 〜疑問文〜
- 3.規則動詞の過去形B 〜否定文〜
- 4.不規則動詞の過去形@ 〜肯定文〜
- 5.不規則動詞の過去形A 〜疑問文〜
- 6.不規則動詞の過去形B 〜否定文〜
- 7.be 動詞の過去形@ 〜肯定文〜
- 8.be 動詞の過去形A 〜疑問文〜
- 9.be 動詞の過去形B 〜否定文〜
- 第1章のまとめプリント
- 第2章 過去進行形を攻略しよう
- /久後 絹代:兵庫県
- 10.過去進行形@ 〜肯定文〜
- 11.過去進行形A 〜否定文・疑問文〜
- 第2章のまとめプリント
- 第3章 未来の文・助動詞を攻略しよう
- /尾崎 秀利:兵庫県
- 12.未来の文・助動詞@(will)
- 13.未来の文・助動詞A(be going to)
- 14.未来の文・助動詞B(must)
- 15.未来の文・助動詞C(may)
- 16.未来の文・助動詞D(shall)
- 第3章のまとめプリント
- 第4章 There is / are の文を攻略しよう
- /森川 洋:北海道
- 17.There is / are の文@ 〜肯定文〜
- 18.There is / are の文A 〜疑問文〜
- 19.There is / are の文B 〜否定文〜
- 第4章のまとめプリント
- 第5章 不定詞・動名詞を攻略しよう
- /横山 宏樹:北海道
- 20.不定詞@ 〜名詞的用法〜
- 21.不定詞A 〜 want to の用法〜
- 22.不定詞B 〜副詞的用法〜
- 23.不定詞C 〜形容詞的用法〜
- 24.不定詞D 〜理由を表す不定詞〜
- 25.動名詞 〜名詞になる ing 形〜
- 第5章のまとめプリント
- 第6章 比較を攻略しよう
- /安藤 智子:神奈川県
- 26.比較@(― er than)
- 27.比較A(the ― est in / of)
- 28.比較B(as 〜 as
- 29.比較C(more 〜 than
- 30.比較D(the most 〜)
- 31.比較E(better / the best)
- 第6章のまとめプリント
- 付録 ステップアップ英文法
- /瀧沢 広人
- 複数形の作り方
- 3単現のs
- ing のつけ方
- ed のつく過去形
- 形の変わる過去形
- 不規則動詞の過去形をテストしてみよう!
- 比較級・最上級の作り方
- あとがき
- /瀧沢 広人
まえがき
文法は,やたらと難しい問題をやらせる必要はありません。
難しい問題をやらせるから,生徒は英語の文法をやたらと嫌うようになるのです。
生徒に力を付ける方策の1つは,
「やった!」
「できた!」
「いい点が取れた!」
「俺にも分かった!」
と思わせることなのです。
たまに,市販の問題集の中には,無意味に生徒を落ち込ませるような問題が出ていることがあります。
そして,生徒の多くは,それらの問題を「解く」ことで,「英語って難しい」「英語って分からない」という印象を持たせてしまいがちです。
私は,文法指導というのは,「文法の原理」を教えることが,ねらいであると思っています。
文法の最小のポイントを,短い言葉で理解できることだと思っています。
例えば,不定詞では,「to の後ろは原形になる」ということが,最小の指導原理です。そこは,きちんと押さえなくてはいけないところです。
そして,それを生徒にも理解させます。
その後,実際に to 不定詞の文を生徒に書かせてみます。
私は,文法指導が定着するには,「使わせなくてはいけない」と思っています。
時を変え,スパイラルに使わせ,いつでも文法を思い出せるようにしていくことが,文法の定着につながると思っています。
そういうときに,例えば,次のような間違いをしてくることがあります。
I went to the park to playing tennis.
文法的に明らかに間違いですので,訂正をします。
そのときに,
「to の後ろは,どうなるんだっけ?」
と聞き,生徒がもし,
「あっ,原形にしなきゃ!」
と気づけば,正しい文になります。
正しい文が書ける(使える)というのが,文法指導のねらいだと考えるのです。
その程度の理解をさせることが,「文法指導」だと思うのです。
文法には,それぞれの文法事項に,その文法事項を貫く「原理」が存在します。
未来形の will の指導では,「will の後ろは,動詞の原形にする」というのが,「最小の指導ポイント」となりますし,その文法を貫く「原理」となるわけです。
だから,
(問題)次の文を,未来の文にしなさい。
He reads the book.
という問題を行うことによって,
「will の次は,動詞の原形にしなくては…」という意識を持たせる意味で,ねらいに沿っているので,このような練習問題はあってもいいのです。
本書では,そういった文法を貫く「最小限の原理」に注目し,生徒にいかに分かりやすく,そして文法の力を付けていくかを考え,指導と定着のためのFAX資料を作成しました。
もともと,「学習指導」とは,どの生徒も基礎事項をマスターし,学習していけるように組むのが通常です。
だから,私たちの「指導」や「ワークシート」は,どの子も基礎事項がクリアーできるように考えて,作成していったものです。
しかし,それでもなおかつ,基礎事項を理解できないままで終わる生徒もいるかも知れません。
そんなときに,「診断テスト」を行い,誰が身に付いていて,誰がまだ不十分であるのか,チェックする必要が出てきます。
そして,目標に到達している生徒には,発展課題を出し,目標に到達していない生徒には,補充課題を出し,課題をクリアーさせる手立ても,絶対評価の時代には必要な考え方であるかと思います。
また,「文法事項は,使わせることによって,生徒は文法事項をも理解する」ものです。
そこで,実際に習ったら,その文法事項を使って生徒に英文をつくらせていくことが, 「文法理解」には,欠かせないことだと思っています。
実際につくらせると,正しい文法の使い方が分かってくるものです。
だから,定着のためのFAXプリントには,
「基礎事項をマスター」
「使ってみよう」
「まとめ」
の3つの段階を設定し,定着を図るように工夫をしました。
ぜひ,授業でご活用いただき,さらにより良いワークシート,ならびに指導が展開されることを期待しています。
平成17年7月3日(日) /瀧沢 広人
とても楽しみです。なぞらせる部分は赤でやらせています。
見直しはとてもやりやすそうです。