- はじめに
- 教材集1 感覚をはたらかせて
- 1 何に見えるかな?―ブラック宇宙空間― 低学年
- 2 水で流せば絵が浮きだしてくるよ 低学年
- 3 色のりでかけば楽しいよ 低学年
- 4 おがくずと砂でえがこう 低学年
- 5 あったらいいなこんな花火 中学年
- 6 ふしぎなつぼ 低学年
- 7 空想の世界―色のにじみからイメージした世界― 中学年
- 8 触れて見る。そしてかこう 低・中学年
- 9 田んぼでどろんこ足跡アート 低学年
- 10 いたずら○○の靴下 中学年
- 11 オノマトペを描画しよう 中・高学年
- 12 音の形。ふしぎな形。 中・高学年
- 13 色の忍者! 中学年
- 14 忍法 絵の具隠れの術 高学年
- 15 知っていた?色鉛筆でこんなにできる,素敵な表現 高学年
- 16 ハンダゴテでかこう 中学年
- 17 友情キラキラ,デコ盛りの絵 高学年
- 18 砂絵・壁画をかく 高学年
- 19 昔々の壁画に挑戦 高学年
- 20 とびはねるさかな(物語を絵にする)―絵本「にじになったさかな」から― 育成学級
- 21 こいのぼりをつくろう!! 特別支援
- 22 アジサイの花 特別支援
- 23 天の川をかこう 特別支援
- 教材集2 想像をふくらませて
- 1 ふしぎなたまごから―物語をつくる― 低学年
- 2 しあわせが生まれるたまご 中学年
- 3 大かぶとに乗って大空へ 低・中学年
- 4 泳ぐ魚―魚はクネクネ曲がって泳ぐ― 中学年
- 5 あったらいいな,こんなくつ 中学年
- 6 タイムマシンにのって 中学年
- 7 光の国にすむ鳥 中学年
- 8 妖怪をかく 中・高学年
- 9 〜になりきる私をかく 中・高学年
- 10 宇宙から来た不思議なタネ―紙粘土でかく立体画― 高学年
- 11 珊瑚の海のカラフルなエビをかく―たらしこみで透明感を出す― 高学年
- 12 ぼくだけのふしぎな魚 全学年
- 13 アラウンド ザ ワールド 高学年
- 14 あれ?あれ?あれれ? 高学年
- 15 筆を使わない読書感想画―素敵な動物の本― 低・中学年
- 16 感動を絵に表そう(読書感想画) 中学年
- 17 お話の絵『ジルケンの冒険』 中学年
- 18 お話の絵『水仙月の四日』雪の世界 中学年
- 19 この絵の続きは… 高学年
- 20 名画のレリーフをつくろう 高学年
- 21 世界遺産と私 高学年
- 教材集3 対象をよくみて
- 1 いろいろな線描に挑戦しよう 中・高学年
- 2 「花の絵」の指導いろいろ 全学年
- 3 ひがん花 中・高学年
- 4 秋の花―枯れたひまわり― 高学年
- 5 日本画―絵師―顔彩による日本画― 高学年
- 6 花と友達 高学年
- 7 あじさい(と自分) 全学年
- 8 「ゴーヤ(にがうり)」をかこう 高学年
- 9 虫めがねのカブトムシ 高学年
- 10 顔・まえとよこ 低学年
- 11 鏡の中の自画像 高学年
- 12 雨降り大好き! 低学年
- 13 オマールエビ―写生からお話の絵へ― 高学年
- 14 自分の五重塔をかこう―見てかく絵から自分の世界の絵へ― 中学年
- 教材集4 体験や記憶をもとに
- 1 ザリガニ,バッタ王国 低学年
- 2 こいのぼりと泳ごう! 低・中学年
- 3 心,きらり―生活を見つめて― 中学年
- 4 思い出をかこう 高学年
- 5 自然学校絵巻 高学年
- 6 幼い日の楽しい一時 高学年
- 7 お地蔵さん―願いをたくして― 全学年
- 8 百獣の王ライオン―ライオンのお話から― 全学年
- 9 ダイコンのうた 特別支援
- 教材集5 版を生かして
- 1 お話がいっぱいの紙版画―どうぶつさんがたのしいことしたよ― 低学年
- 2 生き物となかよし 低学年
- 3 おーい!とんぼさーん!(紙版画) 低学年
- 4 生き物と遊ぼう!(紙版画) 低・中学年
- 5 紙版画の協同製作 中学年
- 6 一版多色刷りの木版画 中・高学年
- 7 鏡の中の自分(木版画)―自画像と手づくり額― 中・高学年
- 8 立体感のある自画像を彫る(木版画) 高学年
- 9 生物(生命)と私を彫る(木版画) 高学年
- 10 彫り進み木版画―思い出の校舎,この手でつかみたいもの― 高学年
- 11 二枚の思い出のくつ―水彩画・ドライポイント― 高学年
- 6 豊かな絵画表現への扉を開く
- 1 子どもの絵が変わってきた!?
- 2 “転校生の憂鬱”から見えてくるもの
- 3 楽しくわかりやすい授業の手がかり
- 4 豊かな表現をひらくために
- 5 アートの世界を楽しむために
- 6 版画指導について
はじめに―――これからの図工科教育をどう進めていくか
子どもを取り巻く生活・環境・文化が急激に変容し,それに伴い子どもの関心・発想・気質も微妙に変わってきています。特に図工科にかかわる,ものをつくる,身体を働かせる,道具を扱う経験など「ものづくり」の体験が少なくなってきています。「ものづくり」は,つくる活動だけでなく,発想する,創造する,工夫するなどさまざまな能力の土台になるもので,豊かな感性や生きる力につながる極めて重要な能力の一つです。
また,学習指導要領の改訂をうけて,より楽しく,しかも教育的意義のある図工科の授業や教材の開発,研究,そして実践が急務になってきています。
この「図工科ニューヒット教材集」全5巻は,永年にわたり図工科の授業,あるいは美術教育に深くかかわってこられた先生方に,この教材を授業で取り上げると必ず子どもが瞳を輝かせて取り組む,しかも教育的意義のある教材を執筆していただきました。
1991年に出版しました「図工科ヒット教材集」全4巻は,好評で多くの学校現場で活用されました。この「図工科ニューヒット教材集」全5巻は,約20年ぶりに出版される姉妹版です。
図工科の授業では,教師の一言,ちょっとしたアイデアやヒント,教材や導入の工夫で,子どもの意欲ががらりとかわります。この本のいろいろな教材や授業の中の手だてをヒントに,子どもの実態や状況を考えに入れて,さらにあなたの特技やアイデアを加えて,あなた独自の授業を創ってください。
第1巻「絵画・版画編」では,教材集1「感覚をはたらかせて」,2「想像をふくらませて」,3「対象をよくみて」,4「体験や記憶をもとに」,5「版を生かして」と,さまざまな教材を紹介しています。6「豊かな絵画表現への扉を開く」では,絵画や版画の指導のあり方や諸問題,描画材の基本的な用い方について述べています。
いま団塊の世代の多くの教員が退職され,多くの若い世代の教員が誕生しています。この本が,これからの図工科の授業を考えていく手がかりになれば幸いです。
この本の出版にあたり,執筆いただきました先生方と編集のお世話をいただきました明治図書の及川誠さん,大野彩さんに深く感謝します。
平成22年6月 監修者・編者一同
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- 明治図書
- 本書で紹介されている作品はどれも素晴らしく、またどの作品も画一化されているわけでなく個々の感動が作品に表れていました。技法が示されておりその方法は児童に知らせるが、それぞれの児童の思いがすばらしい作品となって仕上がっていました。私もこんな作品を描かれることができるようになりたいと思いました。図工指導では何度も本書を参考にして取り組んでいます。2015/5/1740代 小学校図工主任
- 1ページに1題材で準備するものと手順・作品例がコンパクトに紹介されていて、参考にしやすい。「おっ」と思わせる楽しい教材も数多く紹介されており、手元に置いておきたい1冊。2010/9/22ダルジュロス