- 序文にかえて /菅 正隆(大阪樟蔭女子大学教授)
- はじめに /安田 昌則(前大牟田市立明治小学校長)
- 本書の特長と使い方
- Chapter1 新教材“Hi, friends!”攻略ポイント5
- Point1 徹底検証!“Hi, friends!” vs.「英語ノート」改訂のポイント
- 1.「英語ノート」と“Hi, friends!”とのページ数,活動数などの比較
- 2.両者の語彙比較
- 3.大きな変更点
- Point2 コミュニケーション活動を充実させるポイント
- 1.コミュニケーション活動とは
- 2.コミュニケーション活動を充実させる具体例
- Point3 外国語活動・指導のスキルアップ術
- 1.外国語活動・指導のスキルアップ術その1 発音編
- 2.外国語活動・指導のスキルアップ術その2 歌編
- Point4 小学校外国語活動:困った時のQ&A
- Q1 ALTとの打ち合わせの時間が取れないのですが…。
- Q2 小・中連携を意識しながら,どのように授業をすればよいのでしょうか?
- Q3 評価はどのように行えばよいのでしょうか?
- Q4 “Hi, friends!”では,何を使って指導すべきでしょうか?
- Point5 小・中連携を考えた年間指導計画の作成例
- 1.文部科学省の年間計画例と明治小学校の年間指導計画
- 2.5・6年生の年間指導計画作成例
- Chapter2 “Hi, friends! 1”35時間の指導案&評価マニュアル
- *Lessonのポイント:単元のねらい,覚えたい英語表現,コミュニケーション活動・成功のポイント
- *外国語活動指導案:単元,主題,ねらいと評価のポイント,準備,展開
- Lesson1 Hello! 世界のいろいろな言葉であいさつしよう
- Lesson2 I'm happy. ジェスチャーをつけてあいさつしよう
- Lesson3 How many? いろいろなものを数えよう
- Lesson4 I like apples. 好きなものを伝えよう
- Lesson5 What do you like? 友だちにインタビューしよう
- Lesson6 What do you want? アルファベットをさがそう
- Lesson7 What's this? クイズ大会をしよう
- Lesson8 I study Japanese. 「夢の時間割」を作ろう
- Lesson9 What would you like? ランチメニューを作ろう
- Lesson1-9 指導要録記入例&通知表文例集
- Lesson1-9 外国語活動評価補助簿・振り返りカード
- Chapter3 “Hi, friends! 2”35時間の指導案&評価マニュアル
- *Lessonのポイント:単元のねらい,覚えたい英語表現,コミュニケーション活動・成功のポイント
- *外国語活動指導案:単元,主題,ねらいと評価のポイント,準備,展開
- Lesson1 Do you have“a”? アルファベットクイズを作ろう
- Lesson2 When is your birthday? 友だちの誕生日を調べよう
- Lesson3 I can swim. できることを紹介しよう
- Lesson4 Turn right. 道案内をしよう
- Lesson5 Let's go to Italy. 友だちを旅行にさそおう
- Lesson6 What time do you get up? 一日の生活を紹介しよう
- Lesson7 We are good friends. オリジナルの物語を作ろう
- Lesson8 What do you want to be? 「夢宣言」をしよう
- Lesson1-8 指導要録記入例&通知表文例集
- Lesson1-8 外国語活動評価補助簿・振り返りカード
- Column 授業の終わりの3分間クイズ!
- 付録CD-ROM
- デジタル版 Hi, friends!1・2 外国語活動指導案(一太郎・Word版)
- デジタル版 Hi, friends!1・2 評価補助簿・振り返りカード(一太郎・Word版)
序文にかえて
大阪樟蔭女子大学教授 /菅 正隆
「英語ノート」は,平成19年末に作成を開始し,翌20年に「英語ノート(試作版)」として完成させた。同年春には,全国の外国語活動に関する研究拠点校約600校に依頼し,「英語ノート(試作版)」,音声CD及び指導資料の問題点や課題等を2度に渡って調査した。そして,先生方からの貴重な意見を参考に,平成21年2月に最終版を完成させ,全国の小学校に配布した。その後,移行期間の平成21,22年度,実施年度の平成23年度の計3年間に渡って使用されたが,平成22年の政権交代によって,いわゆる「事業仕分け」で,「英語教育改革総合プラン」が廃止となり,プランに含まれていた「英語ノート」の配布も廃止となった。しかし,全国の先生方から,「『英語ノート』がないと指導ができない」「『英語ノート』を存続させてほしい」などとの意見が多く文部科学省に寄せられたが,一度廃止と決められたものを再配布することも許されず,「英語ノート」に代わる“Hi, friends!”を作成,配布することとなった。これは,「英語ノート」を下地として,コンテンツを活用しながら,より子どもたちのコミュニケーション能力の素地を育成させるためにバージョン・アップが図られたと理解すべきであろう。しかし,「英語ノート」ほど作成に時間を要せず,現場の多くの先生方の意見も取り入れていないことから,十分に先生方の要求に応えられるかどうか疑問が残るところではあるが,しかし,授業の指針が存続したことは喜ぶべきことである。そこで,問題は,移行期間や実施開始年度で「英語ノート」を活用した先生方は,今後,どのような指導が望まれるのか。“Hi, friends!”は,「英語ノート」のように分厚い指導資料や音声CDが付与されないことから,先生方が工夫,改善していかなければならない点が多々含まれている。分量も,「英語ノート」が80ページ程度であったものが,“Hi, friends!”では56ページとなり,3分の2程度となる。これを,「自由裁量で授業が進めやすい」と思うか,それとも,「やるべきことが少なくなって,指導が難しくなった」と思うかは,指導者の考え方一つである。
そこで,本書は,長い間,小学校における英語活動,外国語活動を実践してきた大牟田市立明治小学校の先生方が“Hi, friends!”を入手し,その時点から実践を行い,そして,誰でも“Hi, friends!”を使って,無理なく実践できるようにとの想いから作成したものである。すでに「英語ノート」を使用した経験のある先生方には,さらに指導力を向上させながら,いかに“Hi, friends!”を使いこなすか。また,「英語ノート」を一度も使用したことがない先生方には,経験者に遅れを取らずに,いかに指導力を向上させるかなどのヒントが隠されている。
この本を活用いただき,さらに日本の子どもたちがコミュニケーション能力の素地を身につけていくように指導いただければと,心より思う。
本書を作成するにあたっては,前明治小学校長安田昌則先生,現校長馬場直子先生をはじめ,明治小学校の教職員の皆様には,大変お世話になった。心よりお礼を申し上げたい。また,明治図書出版木山麻衣子氏にも大変お世話になった。心よりお礼を申し上げたい。
外国語は教科になりましたが、今でも使える所見例が多数載っています。