- はじめに
- 本書の使い方
- 第1章 授業DXのポイント
- 1 体育授業におけるICT機器を用いる「よさ」
- @ 再現性
- A 保存性
- B 即時性
- C 自在性
- 2 体育授業における効果的なICT機器の活用ポイント
- @ 課題提示の場面
- A 探求の場面
- B 振り返りの場面
- C 授業外において
- 第2章 授業DXの実践例
- 1年
- 映像を見合って動きを増やそう
- 【体つくりの運動遊び(多様な動き)】
- 動画で共有!遊びの幅を広げよう
- 【器械・器具を使っての運動遊び】
- マイ跳び箱ワールドに招待しよう!
- 【器械・器具を使っての運動遊び(跳び箱)】
- オリジナルコースを駆け抜けろ!
- 【走・跳の運動遊び(走)】
- 「パ・イ・ナ・ッ・プ・ル」の6歩でいろいろな跳び方をしよう
- 【走・跳の運動遊び(跳)】
- 投げ方,捕り方のコツを見つけよう
- 【ゲーム(ゴール型)】
- カメラに向かって「ハイ,ポーズ!」
- 【表現リズム遊び(リズム)】
- 2年
- カメラを通して動きの違いを探ろう
- 【体つくりの運動遊び(体ほぐし)】
- 発見!跳び箱ワールド
- 【器械・器具を使っての運動遊び(跳び箱)】
- オリジナルの島ジャンプをつくろう
- 【走・跳の運動遊び(跳)】
- 心地よい跳び方を見つけよう
- 【走・跳の運動遊び(走・跳)】
- 強いアタックを打つ秘密を探ろう
- 【ゲーム(ネット型)】
- 動画で海の生き物を研究しよう
- 【表現リズム遊び(表現)】
- 振り付け表をつくってフォークダンスを踊ろう
- 【表現リズム遊び(リズム)】
- 3年
- ICTでイメージと動きのズレを修正しよう
- 【体つくり運動(体ほぐし)】
- 動きとイメージのズレを修正しよう
- 【体つくり運動(多様な動き)】
- 自分の動きを分析して課題を探ろう
- 【器械運動(マット)】
- 遠くに投げるコツの秘密を見つけよう
- 【走・跳の運動(投)】
- サッカーに必要な技をマスターしよう!
- 【ゲーム(ゴール型)】
- 仲間に思いを伝えよう
- 【ゲーム(ベースボール型)】
- 動きを見比べよう
- 【表現運動(リズム)】
- 健康でいるにはどうすればよいのだろうか?
- 【保健】
- 4年
- ナイスパス,ナイスキャッチ
- 【体つくり運動(多様な動き)】
- スピーディーに引っ張ろう
- 【体つくり運動(多様な動き)】
- オリジナル技ブックをつくろう
- 【器械運動(鉄棒)】
- 自分の成長の軌跡を残そう
- 【器械運動(跳び箱)】
- バーに当たらないように空中姿勢を工夫しよう
- 【走・跳の運動(高跳び)】
- 動きの解説書をつくろう
- 【ゲーム(ゴール型)】
- 探検へ,レッツゴー!
- 【表現運動(表現)】
- 身体の成長を可視化しよう
- 【保健】
- 5年
- プルマット・パワーウォールに挑戦しよう
- 【体つくり運動(体の動き)】
- 技を組み合わせて連続技をつくり,披露し合おう
- 【器械運動(マット)】
- 走り幅跳びで「バッチリ着地」を撮影しよう
- 【陸上運動(走り幅跳び)】
- ナイスアタックになる場所を探ろう
- 【ボール運動(ネット型)】
- 日本や世界の踊りを調べよう
- 【表現運動(フォークダンス)】
- 学校内のけがをなくそう
- 【保健】
- 不安や悩みを解消するクイズをつくろう
- 【保健】
- 6年
- 動きをよく見て,コツを共有しよう
- 【体つくり運動(体の動き)】
- はねる動きの秘密を探ろう
- 【器械運動(跳び箱)】
- バトンパスのタイミングを視覚化しよう
- 【陸上運動(リレー)】
- ナイスプレーコンテストを開こう
- 【ボール運動(ゴール型)】
- バッティングを分析しよう
- 【ボール運動(ベースボール型)】
- オリジナルステップ表をつくろう
- 【表現運動(フォークダンス)】
- 喫煙・飲酒・薬物へのすすめを断ち切ろう
- 【保健】
- 執筆者一覧
はじめに
「子どもたちにも,先生たちにも,体育の授業で得る喜びを存分に感じてもらいたい」
既刊シリーズ『学習カードでよくわかる 365日の全授業 小学校体育』(1〜6年までの全6巻)で,我々が込めた一番の願いです。
多くの制限があるコロナ禍において,この願いを実現するには,これまで通りの方法では立ち行かない場面も多く見られました。ICT機器は,その問題解決に大きな力を発揮し,学校教育に欠かせないツールとなりました。
もしかしたら,このICT機器の加速度的な普及に追いつくことが難しかった先生,二の足を踏んでしまっていた先生もおられるかもしれません。かくいう私もその一人でした。特に体育の授業では,外での活動ということもあり,これまでその活用が見送られがちであった側面も否めません。
しかし,いざ活用してみるとその効果は絶大であることに気付かされます。「再現性」「保存性」「即時性」「自在性」。これらのICT機器の持つよさを存分に活かし,体育において是非ICT機器を取り入れてみてください。子どもたちの考える姿,喜ぶ顔,話す言葉や記録された文字などから,そのよさを実感することができます。
本書では,ICT機器を用いた授業のポイント,授業の流れなどを示しています。ここで紹介している活用実践はその一端です。各校に配備されている機器,通信環境なども様々でしょう。各校の実態に応じてアレンジしていただき,よりよい実践につなげていってください。
コロナ禍により私たちはこれまでの日常を変化させざるを得なくなりました。学校現場も例外ではありませんでした。本書が様々な制約,困難のなかで奮闘されている先生方の一助となること,子どもたちの笑顔につながることを心より願っています。最後になりましたが,本書刊行にあたり,ご尽力いただいた明治図書出版の木村悠様に深く感謝申し上げます。
2022年6月 関西体育授業研究会 /垣内 幸太
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- 明治図書