楽しい算数の授業 2011年8月号
子どもが輝き、授業が変わる!算数授業のほめ言葉

S325

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楽しい算数の授業 2011年8月号子どもが輝き、授業が変わる!算数授業のほめ言葉

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ジャンル:
算数・数学
刊行:
2011年7月7日
対象:
小学校
仕様:
B5判 74頁
状態:
絶版
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目次

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特集 子どもが輝き、授業が変わる!算数授業のほめ言葉
子どもが輝き、授業が変わる!算数授業のほめ言葉
志水 廣
総論
ほめられると子どもは前向きになる
小島 宏
子どもにやる気を与え理解を促進する算数のほめ言葉
田上 富男
コーチングの考え方に立った「ほめ言葉」
松原 郁弘
学年別実践事例
[1年]子どもが表現したことのすべてを板書でほめよう
角田 大輔
[2年]具体的にほめると子どもが変化する
石亀 健
[3年]ほめることは伸ばすこと
按田 真奈美
[4年]認め、広げよう 子どもの考え
川西 邦彦
[5年]引き出したい姿を明確にした「ほめ言葉」
村上 良太
[6年]学び合い・話し合い活動を活性化させるためのほめ言葉
浜谷 一正
算数科教育―私の提案 (第5回)
授業研究で授業の力量を高める
中村 享史
自著を語る
『小集団での追究で効果抜群!数学的な思考力・表現力を鍛える授業24』
熊倉 啓之
算数教育ホットニュース (第113回)
算数科における言語活動の充実に向けて
銀島 文
ここが知りたい!算数授業何でもQ&A (第5回)
机間指導の○付け法で成功するコツ
志水 廣
どの子も伸ばす!特別支援教育のツボ&今月の算数授業チェック (第5回)
お勧めします!夏休みの研修のツボ!
大羽 沢子
授業力アップ!今月の授業と発問
【1年】20までのかず
山内 良仁
〜10といくつでかぞえよう〜
【2年】たし算とひき算のひっ算
酒井 直樹
〜100をこえるひっ算のしかたを考えよう〜
【3年】時間と長さ
花村 美穂子
〜かかった時間を考えよう〜
【4年】面積
長谷川 濃里
〜広さをあらわそう〜
【5年】公倍数をつかって
稲川 美江
〜長方形のタイルをならべて、できるだけ小さい正方形をつくろう〜
【6年】速さ
石田 芳子
〜速さ比べをしよう〜
わかる! できる! 算数授業の取り組み紹介 (第17回)
成功体験の繰り返しが「元気」と「やる気」を育てる―築港小学校―
長崎 妙子
算数授業奮闘記 (第111回)
児童の自信を育てる算数授業
小松 裕希子
算数が好きになる問題
[1年]たしざんと ひきざんの おはなしを つくろう
大本 千代
[2年]どんなしきに なるかな?
伊藤 志穂
[3年]九九表ペントミノパズル
兼安 陽一朗
[4年]どちらがどれだけ多い?
西堀 心
[5年]あみだくじで かん・カン!
井上 光晴
[6年]実際の長さは??
清原 一樹
「足場」のある算数授業の新展開 (第5回)
読解問題を用いた算数授業事例(2)
石田 淳一
〜3年 表とグラフの授業から〜
子どもの意欲を高める朱書き文例集 (第17回)
8月のノート指導と朱書き
井出 誠一
イチオシ! 板書紹介 (第17回)
分数が見えてくる板書
志水 廣
〜第4学年 仮分数〜
算数の玉手箱―授業,教材,ゲームアイディア集 (第5回)
量の体感を大切に
斎藤 秀樹
〜2年【長さ】 3年【重さ】〜
子どもと楽しむ12か月 算数面白小話 (第5回)
長さを比べよう(直接比較・間接比較)
小畑 壽
編集後記
志水 廣
数検問題にチャレンジ! (第5回)
円や三角形の面積と割合を求めてみよう!
東原 正二郎
〜級:7級 単元:三角形・円の面積の求め方 学年:5年(6年)〜

子どもが輝き,授業が変わる! 算数授業のほめ言葉

 子どもに算数のよさをわかってほしい。そのためには,子どもが算数をわかったとき,できたことに対してほめたい。また,算数の数理に気づいたこと,活用したことに対してほめたい。このほめ言葉があるかないかで,授業が大きく変わります。

 例えば,机間指導でのほめ言葉は,「よくできたね。/ばっちり。/正解。/やったね。/すごいね。/素晴らしい。/花丸。/グッド。/よく覚えていたね。」。

 これらは,子どもが問題を解決したことに対するほめ言葉です。これらを教師が子どもたちに話しかけるだけで学習意欲はかなり違ってきます。このほめ言葉が教師から出ないのです。できて当然と思っているのでしょうか。また,自力解決の際には声をかけてはいけないと思っているのでしょうか。水泳の指導の際,子どもが少しずつ泳いでいるときに全く傍観している教師はいません。泳いでいるときに声をかけます。算数でも同じです。

 机間指導にはもう一つのほめ言葉があります。それは,数理のよさが表れている部分をほめる言葉です。例えば,ひき算の筆算の練習では,「補助数を書いているよ。/途中の計算を書くといいですよ。/十の位は合っているよ。/おおっ,一の位は合っているねー。/十の位はどうなるかな。/繰り下がりのメモが書けているね。/位をそろえて書けているよ。」。他にも例を挙げよう。「三角形の高さを見つけることができたね。/まとめて考えたね。/2つの式で解いたんだ。/直線を伸ばすと180°になることがわかったんだ。/0.1がいくつかで考えたんだ。/そうそう,三角形の公式が使えるよね。」。

 これらは数学の本質を表しています。この言葉を教師がもって指導するかどうかで授業は全く異なってきます。ところが,なかなか数学の本質を表す言葉が教師から出てきません。だから,子どもが数理につながる言葉を言っても,それを教師が的確にキャッチ&リスポンスできないのです。まことに惜しい状況です。

 本号では,算数の授業のほめ言葉とはどのようなものがあるのか,また,授業や通知票の文例などで扱う算数のほめ言葉を具体的な実践事例とともにご紹介いたします。

志水 廣 

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