- はじめに
- 第1章 こどもは先生のお話が大好き!
- 「わくわくショートストーリー」ってなに?/ こんな時にお話しよう/ どうすればこどものこころをつかむことができる?/ 聞いた後に感じて欲しいこと/ お話するときはこんな環境で
- 第2章 こどものこころをグッとつかむわくわくショートストーリー50
- お花も葉っぱも生きているんだね! 季節・自然・生き物にまつわるショートストーリー
- 1 枯れ葉のお手紙(自然)
- 2 だいちゃんと不思議なタネ(植物の成長)
- 3 動物たちのふるさと(動物)
- 4 太陽が元気をくれた(太陽)
- 5 雨ふらしの神様(雨)
- 6 かわうそと月(月)
- 7 森のいのち(森)
- 8 春夏秋冬の神様(季節)
- 明日天気になぁれ! 行事にまつわるショートストーリー
- 9 神様がきた運動会(運動会)
- 10 赤おにのおなか(節分,豆まき)
- 11 あまがえるのうた(プール)
- 12 いつもいっしょだよ(お別れ)
- 13 草かげの生活発表会(生活発表会)
- 14 飾りつけが終わったら(クリスマス,七夕)
- 15 はじめてのたくさんのお友達(入園)
- 16 ぼくらはみんな0年生(もうすぐ1年生)
- 今日も一日楽しかったね! 日々の生活にまつわるショートストーリー
- 17 しーっ! なにが聴こえる?(体)
- 18 ありがとうの後に(ありがとう,あいさつ)
- 19 お昼寝のあいだに(お昼寝の大切さ)
- 20 ひとりぼっちのピーマン(好き嫌い)
- 21 せっけんなんか怖くない(手洗い)
- 22 神様がはいたくつ(整理整頓,片づけ)
- 23 お母さんといっしょ(体)
- 24 歯みがきのきらいな王様(歯みがき)
- お友達っていいね! 人間関係をつくるショートストーリー
- 25 だいじだいじの神様(大事にすることの大切さ)
- 26 3匹が手をつないだら(友達づくり)
- 27 みんなとちがうお友達(相手を認める,違いを認める)
- 28 お手伝いムカデ(手助け,手伝う)
- 29 うれしいことがやってくる魔法(好きになることの大切さ)
- 30 いじわるなキツネ(いじわる)
- 31 おくびょう者のおばけ(友達づくり)
- 32 ばあちゃんが教えてくれた(見守られている)
- こんなに大きくなったよ! こころの成長をうながすショートストーリー
- 33 強くなりたい(成長への願い)
- 34 一日分の力(休むことの大切さ)
- 35 自分も応援してあげよう(自尊心)
- 36 おいしい魔法(食べ物への感謝)
- 37 「あい」ってなーに?(愛)
- 38 やぁこんにちは(ふれあい)
- 39 お名前の秘密(自分の名前への想い)
- 40 夢はちゃーんと描いてみよう(夢)
- 大人になったら何になる? 自分を見つめるショートストーリー
- 41 大きくなったら(お仕事)
- 42 魔法使いが教えてくれた(お見送り)
- 43 もっともっと大きな絵を描こう(夢)
- 44 お手紙をかこう(伝える)
- 45 弟の似顔絵(想い)
- 46 大きくなるのは楽しいね(成長への希望)
- 47 この人だーれ??(パパやママの想い)
- パパ,ママ大好き! 保護者会で話したいショートストーリー
- 48 うれしい時間がいっぱいあるといいね(幸福)
- 49 泣く力,怒る力,叫ぶ力(生命力の源)
- 50 ジャングルジムから落ちたとしても(今を生きる)
- おわりに
- コラム
- @ 「寝る前のお話」と「目覚めたときのお話」
- A 明日の予告編をつくろう
- B 色えんぴつの使い方を教えてもらおう
- C 悩みを打ち明けてみよう
- D こどものこころに「愛」を育むことば
- E 目印当てクイズをやってみよう
- F エネルギーがなくなってしまうと固くなる
- G 食べ物には『想い出』が残る
- H 好きになった数だけ『幸せ』はやってくる
はじめに
「こどもたちのこころをつかむ魔法の道具」。
保育者はみんな,こどもたちのこころをつかむ自分だけの「魔法の道具」を持っています。
ある先生は,得意な歌や楽器だったり,またある先生は,絵や飾りつけの素晴らしさだったり,そして別の先生は,大盛り上がりの読み聞かせだったり……。
自分自身が得意で,そして大好きなもの…… それを「魔法の道具」として持っています。
こどもたちは,そうした先生の「魔法」の力に引き込まれて,先生の世界感にとけ込んでいきます。
音楽も,絵も,読み聞かせも,実はそこには,こどもたちを引き込む共通の力が存在します。
それは,「物語」(ストーリー)の力です。
音楽の中にも,絵の中にも,もちろん読み聞かせの中にも「物語」が存在します。
こどもたちを導く物語に,音色やリズム,色や形,言葉の抑揚などの様々な演出が加わることで,想像の世界をどんどん広げ,わくわくさせてくれるのです。
こどもたちをひきつける様々な「魔法の道具」の陰には,「お話」が重要な役割をもっているのです。
こどもたちは,物語やお話が大好きです。
なぜなら,こどもたちの生きている世界そのものが「お話の世界」だからです。
こどもたちをわくわくさせる「魔法の道具」。
あなたの「魔法の道具」には,どんな「お話」が隠れていますか?
/岸本 元気
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- 明治図書