学生時代、「キッズ☆ワールド」という団体を立ち上げました。地域の小学生を集め、関わり合うことの楽しさ、異年齢集団で遊ぶことのよさなどを実感してもらおうと考えたのです。1年生から6年生まで、学校も性別も違う子どもたちが集まるのですが、見ず知らずのメンバーが集まっても一気に盛り上がったレクがこれでした。
もちろん、学校でやっても盛り上がりは必至。広い場所でやるとき、異学年でやるとき、さまざまな状況に合わせてやり方をアレンジしながら行ってみるといいでしょう。今の時期だと体もぽかぽかと温まりますよ。
この活動で得られる最大の効果は……これだ!!
○声と気持ちをそろえながら活動するので、一体感が増す。また、寒さが一段と増してくる今の季節にやると、心も体もぽかぽかに。
対象学年:全学年時間:10〜15分準備物:なし
活動の手順
- 5〜7人ずつくらいのグループに分けます。(連載第6回「拍手で人数集め」などで分けるといいでしょう。男女混合、異学年の集団でも大丈夫です。)
- やり方の説明と、先生に続いて声を出す練習をします。
★やり方★
1.まず、声を出す練習をします。先生が「右(みーぎ)」と言ったら「右」と言葉を返させます。同様に、「左」と言ったら「左」、「前」と言ったら「前」、「後ろ」と言ったら「後ろ」と返させます。大きく元気な声で返すよう、声がけをしてください。そして、「右」「右」「左」「左」「前」「前」「後ろ」「後ろ」というように、連続でやってみます。
2.次は、動きを入れます。まず、グループで手をつなぎ横一列にさせます。(このとき、列と列の間隔を十分にとります。前後左右、3mくらいずつあいていれば大丈夫です。)先生が、「右」と言ったら右へ1歩分ジャンプさせます。留意点は、
(1)友だちとぶつからないようにすること
(2)手はつないだままでやること
(3)かけ声を言うこと
の3点です。つまり、
先 生:「右」
子ども:「右」(右へジャンプ)
となります。
3.次は、「右」→「左」→「前」→「後ろ」というように連続でやってみます。違う方向へ跳んでしまうと、隣とぶつかったり手が離れたりします。最後まで上手に跳べるかがポイントになります。
4.バリエーションがいくつかあり、難易度を調整して活動します。
活動のポイント
●難易度に応じて、(1)→(2)→(3)の順にやっていくとよいでしょう。
(1)言うこと一緒!やること一緒!
手をつながせた後、先生が「言うこと一緒!やること一緒!」とコールしてからスタートします。その場合、
先 生:「前」
子ども:「前」(前へジャンプ)
先 生:「後ろ」
子ども:「後ろ」(後ろへジャンプ)
というようになります。まずはここからスタートです。
(慣れてきたら、先生のコールのあとに,子どもたちが「言うこと一緒!やること一緒!」とコールするというやり方でいくとよいでしょう。)
(2)言うこと一緒!やること反対!
ここからは、少し難易度が上がります。先生が「言うこと一緒!やること反対!」とコールします。この場合、先生が言うことと同じことを言いますが、やることは反対ですから、前のコールのときは後ろに、後ろのコールのときは前にジャンプをします。右のときは左、左のときは右にジャンプです。
先 生:「前」
子ども:「前」(後ろへジャンプ)
先 生:「右」
子ども:「右」(左へジャンプ)
一気に間違いやすくなるので、盛り上がること必至です。
(3)言うこと反対!やること一緒!
ここからは、さらに難しくなります。先生が「言うこと反対!やること一緒!」とコールします。この場合、先生が言ったことと反対のことを言いますが、やることは先生が言ったことと同じことをしなければなりません。つまり、
先 生:「前」
子ども:「後ろ」(前へジャンプ)
先 生:「左」
子ども:「右」(左へジャンプ)
となります。
【番外編】言うこと反対!やること反対!
このパターンも考えられますが、先生が「前」と言ったら「後ろ」と言って後ろにジャンプすることになるので、難易度は低めです。ですから、(1)から(3)まででレクとしては十分です。
![写真1](/db/eduzine/icebreak/20151016_1.png)
![写真2](/db/eduzine/icebreak/20151016_2.png)
やのべ‘sEYE
- (2)と(3)のバージョンでやるときは、同じ方向を4、5回繰り返して言ってみましょう(右→右→右→右)。何回か続けた後、方向を変えると間違いが起きやすくなります。それと同時に笑いも起きて盛り上がります。
- 場所がとれないときは、サークル(円)になって実施することも可能です(もはやラインではなくなりますが…)。ただし、ある程度は円が大きくないと前と後ろに行くことが困難になりますので、人数を直線でやるときよりも若干多めにする必要があります。
- 「どこまでミスしないでできるかな?」などと伝えてやってみても、子どもたちは盛り上がります。お楽しみ会を体育館でやるときなど、場所が広く使えるときにもオススメのレクです。
![](/common/img/banner/merumaga_w655h70.png)
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- 1
- 凱
- 2015/12/19 17:34:01
面白いです。