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話し合いの中で、せっかくよいアイディアやすばらしい発言があっても、音声だけではすぐに消えていってしまいます。「もったいない」と思っていました。
ビジネス書を読んでいるうちにファシリテーション・グラフィックの存在を知り、会議や授業に導入したところ、議論が「見え・残る」ことで効率が格段によくなりました。
話し合いが行われる場面でならどこでも使えます。そして共通して「時間が短くなり、質が向上する」という効果があります。授業で使うと子どもの交流の質が格段によくなります。研修に用いると、教師の学びが見え、やる気が出ます。PTAの会議で用いると時間が短縮され効率がよくなります。
交流場面ならどこでも、です。「誰が言ったか」と「何を言ったか」が分けられるため、「成績のよい子」の発言に引き摺られたり、「発言力の低い子」の意見が無視されたりしなくなります。その結果、話し合いへの参加度が急上昇します。正解が一つに決まるというよりも、発想を広げるタイプの交流に最も適しています。
校内研修で学年団ごとのブロック研修では「グラフィック・ファシリテーション」が、全体研修では「グラフィック・レコーディング」が使いやすいです。前者は拡散型の話し合いを促します。後者は収束型の話し合いを記録するのに向いています。会議のコンセプトに合わせて使い分けると、議論が濃密になります。
いつでもできる・どこでもできる・だれでもできるのが「ファシリテーション・グラフィック」です。模造紙と水性のマジックさえあれば、時間・場所・人を問いません。事実、知り合いの先生が次々に試みて、その成果を報告して下さっています。まずは気軽に始めてみて下さい。すぐに効果は実感できるはずです。