- 著者インタビュー
- 教師力・仕事術
僕の考える教師力は、「学級経営力・授業力」だと思っています。しかし、その土台には、人格があると思います。どれだけ素晴らしい技術をもっていても、どれだけ素晴らしい話をしようともその人がどのような人間で、どのような生き方を日々しているかが、教師としての力の土台だと思っています。「何を言うかではなく誰が言うか」が大切だと思います。しかし、誰が言うかの誰になっていくためには、何を言うかという部分を熱心に熱心に追究していくことが大切だと思っています。
大きく3つあります。教師自身が子どもに話していることを日々実践すること。たくさんの出逢いの中からどの方からも素直に学ぶこと。そして、良いと思うことを人が見てようが、見ていまいが、評価されようが、されまいが続けることだと思っています。
教員3年目を終えた時の祖母の死だと思います。僕の祖母は、祖国の韓国にも、住んでいた日本にも複雑な感情を持っていました。そして、長い年月を病気で苦しんでいました。そんな祖母は、生まれてきて倖せだったのかと考えました。答えは僕にはわかりませんが、僕がこの日本で多くの方に必要にされたり、お役にたてたりした時に、亡くなった祖母も日本に来て、がんばってよかったと感じてくれるのではないかと感じました。その時から、教師として、人間としてもっともっと成長したいと思いました。
両親との出会いです。僕の夢は、両親がこの子を生んでよかったと心の底から思えるような生き方をすることです。今、現在があるのは、そして、多くの方との素晴らしい出会いがあるのも、教師として働けるのも、全てその根っこは両親です。
ぼくは、まだ、教員12年目の33歳です。その僕が、偉そうに教師力の極意なんて語ることはできません。このシリーズを書かれていらっしゃる他の先生方のように多くの経験もありません。そして、僕自身に決して特別な力があるわけでもありません。でも、素晴らしい出会いはたくさんありました。その方たちから、本当に運よく素晴らしい学びを頂けました。そして、毎日を泥臭く、一生懸命生きてきました。そんなことを伝えられたらと思っています。是非、お読みいただき、さまざまな意見を頂けたらと思います。よろしくお願いします。