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授業における3つの要素、「教える」「繋げる」「育てる」のことです。この3点を意識しながら授業づくりを行うことで、立体的で深みのある最高のクラスづくりができるのです。
「教える」とは文字通り教えることです。先生の授業はどのくらい魅力的に教える力量が発揮された授業でしょうか? 子どもに楽しく、わかりやすい授業のネタを先生方はいくつおもちでしょうか。「容姿」「服装」「声量」「たたずまい」…教師が子どもに与える全ての刺激が教え方としてあげられます。
「繋げる」とは子ども同士の人間関係を構築していくことです。単にネタ、知識を披露するだけでは「授業ごっこ」になってしまいます。目の前の子どもの様子をよみとり、いい意見には全員で拍手する場を、友達とかかわり合う場を作っていきましょう。授業を子ども同士を繋ぐ視点でみてみてください。
「育てる」とは子どもたちの言動を質の高いものに高度化していくことです。「ダメ出し」「やりなおし」で厳しく育てることです。「もっとできるはずだ、掃除、やりなおし!」と。「教える」「繋げる」の土台がしっかりしていてこその指導ですが、子どもたちに全力を出し切きる心地よさを感じさせ、さらに一歩引き上げます。
一言でいうなら、授業のたびに知的に楽しくビシッとしまった学級になります。多くの教室では「教える」ことしかなされていないかもしれません。それでは、年間1000時間の授業が不連続に平面的に行われてしまい、子どもたちの人間関係は改善されていかないし、低いレベルで活動しているだけになってしまいます。覇気のない、だらっとした雰囲気、漂っていませんか? 3Dを意識すると違います。授業のたびに人間関係が構築され、しかも子どもたちは育っていきますから、活気に満ちあふれた思いやりのある学級になっていきます。
全国の実践家が3Dを意識して構成した授業の実際を豊富に掲載したことです。通常の授業が「教える」「繋げる」「育てる」の3Dを意識することで、実に奥行きと深みがある授業に変わることに気づいていただけると思います。
3Dを意識した授業で子どもたちは「繋がり」「育ちあう」時間を過ごすことになります。子どもたちは必ず成長します。
「授業づくりは学級づくり」とは教師なら誰もが一度は聞いたことがある教育界の「常識」ではないでしょうか。しかし、「授業づくり」のどの部分が具体的に「学級づくり」なのか、よくわからないという先生もいらっしゃるかもしれません。本書はそれが実践例を通してわかる!画期的な1冊だと自負しています。どうぞ明日から3Dをお試し下さい。確かな手応えを掴めるはずです!