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まずは、有名なエピソードを紹介します。
19世紀の哲学者ニーチェは、タイプライターを使い始めた時、使わなかった時と比べて文体が変わったことに気がつき、「執筆道具は思考を規定する」と言ったそうです。
手書きすることは、綿密で深い思考に適しています。それを知的基盤にしておくことが肝心です。
中学生は、体力も知力も柔らかで伸び盛り。綿密で深い思考の訓練にぴったりです。というのは、現代人は、パソコン以前には、戻れなくなっています。だから、若い時期に思考の訓練をしていない現代人は、浅みにはまって、脱出できません。浅みにはまっていることさえ、気づきません。
感動する言葉を集めました。よい言葉をたくさん知っていると、よい人生が送れます。知っているだけでなくて、それを自分はどう解釈するのかが大事です。さらに、解釈を友人と交流することが、もっと大事です。解釈が深まり広がるからです。
そういうことがしやすい教材を選定しました。
10分間程度の短い時間を一まとまり(=モジュール)として学習を行うスタイルです。短時間に集中したほうが効果の上がりやすい計算練習や漢字の書き取り練習などの分野で、既に行われてきました。
「書く」学習は、他の言語活動に比較して負担が大きいので、10分間程度の集中学習で習慣化することによって、実力になります。
魅力を感じる教材から、ランダムにどうぞ。
素材文に魅力を感じてもよいし、書き文字に魅力を感じてもよいです。
同じ教材を何度もしてもよいです。その時は、記録をとっておくと、振り返りが楽しみになります。
手術で声を失った方が肉声で語ることの感激を語っていらっしゃいました。
肉筆で考えること、肉筆で伝えることの深みと価値を、中学生に体験させましょう。