著者インタビュー
新刊書籍の内容や発刊にまつわる面白エピソード、授業に取り入れるポイントなどを、著者に直撃インタビューします。
しっかり教育観を持ち、自信を持って算数授業をしよう!
私立暁星小学校教諭安次嶺 隆幸
2014/7/24 掲載
 今回は安次嶺隆幸先生に、新刊『世界一の算数授業をつくる100の格言』について伺いました。

安次嶺 隆幸あじみね たかゆき

私立暁星小学校教諭。公益社団法人日本将棋連盟学校教育アドバイザー。私学教育研究会(あいすの会)主宰。若手教育格言サークル「あったか会」代表。

―本書は前回の国語編に続く算数編となっています。今回はどのようなメンバーで執筆されたのでしょうか?

 今回は世界一シリーズでは初の編著になりました。自分格言サークル「あったか会」(誰でも参加できます!)の富山の有望な若手教師、姫路の実力あるベテラン中堅教師、そして千葉の志のある中堅若手教師が協力してくれました。
 これは世界一のクラス編、授業編を出した時からの構想でもあり、私の夢でもありました。やはり格言は広い視点からお互いに共有することでまた進化すると思うからです。

―算数授業に格言を取り入れることには、どのような効果がありますか?

 これはどの教科でも同じですが、とくに算数では導入のアプローチそして展開の仕方に格言は効果的と思います。しっかりとした着地点(目標)を持って子どもと向き合うことで展開にも広がりとゆとりが持てるようになることでしょうか。
 本書でも書きましたが、「自分格言は難しく書いてはいけない」、「簡潔に」、そして「常に目の前に子ども達を意識して書くこと」がポイントなのです。だから、読んだ後に自分流にアレンジして授業に臨むことができるようになるのです。

―本書にはたくさんの算数格言が紹介されています。おすすめのものを教えて下さい。

 これは、私が書いた格言以外はすべてすばらしいです(笑)!
 やはり全国のやる気のある教師の真剣さ、熱意は格言一つひとつに込められていると感じます。読者の方で「これは自分もやっている!」「これならできる!」と思ってもらえることも大事だと考えています。言い換えるなら、《教師に自信を与える本!》と言ってもいいかもしれませんね。多くの教育書はどうしても自信をなくしてしまうことがあるように感じるのですが…。やはり今の若手には《勇気とやる気》を持ってもらいたいと思って書いています。

―「『なぜ、算数を学ぶのか?』子ども達に分かりやすく説明できるかどうかで教師の力量が分かる」と本書にありますが、先生ご自身はどのように説明していますか?

 これは、「なぜ、自分は算数を教えているのだろうか?」と言い換えてもいいかもしれません。本書の序文でも触れましたが、自分の場合は一言「みんなは《夢》のための算数を学んでいるんだよ!」と子ども達には算数授業の最初の時間に言い聞かせています。言い換えるなら「教師の教育観をしっかりと持つ」ということでしょうか。

―最後に全国の小学校の先生へのメッセージをお願いします!

 自分格言集をつくり、お互いに共有していく活動にあなたも参加しませんか? 悩みの中から生まれた小石が格言(宝石)のもとです。まずは先生が元気と勇気を持って、子ども達の前に立つことが大切です。
 私も今年で教職30周年となりました。これからも自分格言を増やしていきたいと思っています。お互い頑張りましょう!

(構成:木山)
コメントの一覧
1件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2014/7/24 19:46:20
    算数は美しくて楽しい事を教えて欲しいです。
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