- 著者インタビュー
- 教師力・仕事術
学習の内容や、活動を「見える化」すると、参加しやすくなる子どもがぐっと増えます。学習の仕方はひとりひとり違うからです。決して万能の方法ではありませんが、「学習の可能性を高める」ことには手応えを感じています。より多くの子どもに学びのチャンスを保障できたら嬉しいです。
ようするに「今、何をしているの?」「自分はどこにいるの?」という二点に対して効果的です。ゴールを見定め、見通しを持って学習を進められます。子どもたちは安心して授業に参加できるようになります。そうすると、主体性が育ってきます。教師に「こうしなさい」と言われる前に、自分で気づいて行動できるからです。
アクティブラーニングは、子どもの主体性の発揮が鍵です。「自分でやってみた気づき」からの学びを引き出す学習方法ですから。子どもたち自身が、「見える化」されている環境から情報を取り出し、ヒントを得て、自分で考えて動き出すようになります。本書にはそうした授業イメージがつかみやすい実践が掲載されています。
いくつかの視点がありますが、子どもたちの多様な発想を「かけあわせる」ときや、それぞれの体験を「つなげる」ときに力を発揮します。総合の課題づくりや、生活科や道徳、学級活動や行事などの体験のふり返りですね。そのほか、活用場面はまだまだあります。全国では若い先生を中心に素敵な実践が次々に生まれています。
本書に興味を持っていただいてありがとうございます。全国の意欲的な先生方による実践集です。「まずは挑戦しよう」という熱意でつくりました。同じ機能を持つ取り組みはもともと学校の中にもたくさんありますが、子どもの主体性を引き出すという観点から新たな取り組みに挑戦しました。お役に立てましたら幸いです。