- 著者インタビュー
それをトラブルとするか、あるいは、チャンスとするのかはあなた次第です。考え方を変えれば、すべてがチャンスになります。困難やトラブルは子ども達との関係をつくるチャンス! 子ども達の中に飛び込み、たくさんのチャンスをつくってください。子ども達との学校生活を楽しむようにすれば、ピンチやトラブルは自然に減っていくはずです。ピンチを楽しめるようになれば、子どもたちとの良好な関係がどんどんできていくと思います。逆に、毎日が平和な学校にはチャンスが少なく、先生自らがチャンスをつくり出す必要があります。
よく観ることです。見るではなく観る、です。
子どもをよく観る、状況をよく観ることです。ぼやーっと見るのではなく、自分で観察ポイントを決めて注意深く分析することです。これが十分にできれば、どのように対処すれば良いのか自然にみえてくるものです。あとはそれを実行するだけ! もちろん、実行中もよく観察しなければいけません。あなたの指導に対して、子ども達がどのように変化しているかよく観るのです。よく観ることができる先生は、自分自身についてもよく観えているものです。
「授業・学習」の場面です。
えっ、と思われる先生も多いと思いますが、授業は学校生活の中心です。若い先生はたくさんの仕事がありますが、自分の授業は絶対に手を抜かないでください。授業さえしっかりできれば、子どもたちは「授業はできる先生だ」ととらえます。あの先生は授業は凄い!ということになれば、それは「生活指導」に繋がります。「教師と子ども」「友だち関係」「保護者対応」にも繋がっていきます。授業を一人前にできるようになった時、他のことも自然にできるようになっているはずです。
休み時間と授業の区別 できる教師のクラスはできる
以上です!
トラブルは毎日のように起こりますが、それらをすべて楽しんでください。困難な場面になればなるほど、その状況を楽しめるようになれば、あなたは本物です。でも、無理は禁物! 自分の力だけでは解決できないこともあります。実は、解決できないことばかりです。同僚に相談しましょう。保護者に話を聞いてもらいましょう。学校はみんなでつくるものです。先生はリーダーシップを取る必要がありますが、実際に動くのは子どもです。子どもたちに助けてもらえるようになれば、すべてのトラブルはあなたから消えていくはずです。