- 著者インタビュー
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教師は「楽をする」という言葉に敏感に反応してしまいます。おそらく「手を抜く」という言葉と同じ意味に感じてしまうからだと思います。しかし、「楽をする」と「手を抜く」は必ずしも同じ意味ではありません。手を抜かずに楽をする(仕事の負担を軽くする)方法はきっとある。そんなことを中心に本書を書きました。
裏ワザとは、「すごいテクニック」ではなく、「知っているか、知らないか」の違いでしかありません。
どこのページからお読みいただいても大丈夫な構成になっていますので、ニーズに合わせてお読みいただけると思います。ですが、「どこから授業を変えていけばいいのかわからない…」とお悩みの方は、まずはぜひ「Chapter1 規律ある環境が学力を伸ばす!授業に集中させる裏ワザ16」からお読みいただければと思います。
年間100回以上ある授業のすべてを魅力的にすることは、現実的には難しいと思います。しかし、ちょっとした工夫で「もう授業終わったの!?」と言わせるぐらい授業に集中させることは可能です。つまらない単元であったとしても、子どもたちを集中させることは可能です。ちょっとしたアイデアなのです。例えば、「話し方」。あることを意識して話をすると、生徒は圧倒的に集中して聞くようになったりします。そういったアイデアを16ほど紹介させていただいています。
「働き方を変えたいけど、どこから始めたらいいのかなぁ…」とお悩みの方は、まずはぜひ「Chapter3 できる先生はココが違う!多忙解消の裏ワザ7」をお読みください。
授業のお悩みももちろんそうですが、「授業以外の部分」で、私たちの時間は多く割かれています。意外と多いのが、提出物のチェックであったり、会議資料を探したりしている時間です。そういったことは、ちょっとしたアイデアで解決します。それを知っているか、知らないかだけの違いだと思います。今すぐに取り組めるアイデアばかりですので、ぜひお読みいただければと思います。
こういった工夫の積み重ねで時間にゆとりができれば、「もっと授業をよくしたい!」というモチベーションも出てくるものです。個人差もありますが、モチベーション(授業をもっとよくしたい!という思い)の有無は、「時間の使い方」と密接な関係があると思います。
小学校英語では、リスニングやスピーキングが活動の中心になってくると思います。そして、多くの小学校の先生方が苦手とされているのも、この技能です。本書でご紹介させていただいている「画像活用術」や「準備簡単!教科書Picture Describing」などは、すぐにご活用いただけるのではないかと思っています。
私たちも「人間」です。できることと、できないことがあります。しかし、『子どもの力を伸ばしたい!』と思っている「教師」でもあります。教師とは、『子どものために、何でもする!』という思いを心のどこかに持っているものです。この二つの考え方が心の中で対立して、頭を悩ませている。私は、多くの先生方がこのお悩みをお持ちだと感じています。そのどちらの思いも大切にしながら、現状を打開していく方法はないか、と考え続けて生まれたのが、本書です。タイトルにあるように、教師の負担を軽くしながら、力を最大限伸ばす活動をご紹介させていただいております。ぜひお読みいただき、参考にしていただければ幸いです。