- 著者インタビュー
- 学級経営
学級づくりは、4月が全てですからね。
4月の1ヶ月で、その学級が1年間うまくいくかどうか?
100%決まってしまいます。
私は厳しい学校現場で四半世紀、25年も生き抜いて来ました。それでも、今年もうまくいくなんて保証は全くない。
だから、4月の学級づくりに全力で死ぬ気で取り組むのです。私は毎年4月、体重が3s以上は減りますから。そのぐらい、しんどい思いをしてでも、学級づくりをやりきります。
「全力で死ぬ気で」と言っても、その場で思いつきの学級づくりをしても、うまくはいきません。4月の学級づくりをうまくやるためには、やはり「策略」が必要なんです。
キモ…は全部ですね(笑)どれか1つをやれば、学級がうまくいくというものではありません。
「0」で子どものウソにぶれない自分をつくる。
「1」で子どもを教師の虜にしてしまう。
「3」で学級に秩序をもたらし、子どもを安心させる。
「7」で1日に必要なルールを全て教えてしまう。
「30」でルールを徹底し、当たり前にしてしまう。
学級づくりは「点」ではありません。こういう「線(流れ)」をきちんと意識して「策略」的に行うことが必要なんです。
学級をうまく回すための「策略」の基本は、
学級全体は、「父性」で厳しく指導
個々は、「母性」で優しく対応
ということだと思います。
「ダメなものは、ダメ」という「父性」だけでは、個々の事情に対応しきれません。そうすると、不登校の子が出てしまう可能性が高い。となると、「母性」も必要です。
「父性」と「母性」のバランスをどうするか?そこが教師の「策略」。腕の見せ所ですね。
私が以前勤務した学校では、毎年2人ずつの教師が辞めていきました。いや、正確には、保護者と子どもに辞めさせられました。
しかも、他の学校では、エースと言われるようなベテランの、力のある、教師たちが、です。
私から見ると、どう考えても、保護者と子どもが悪いんですけどね。まじめな教師は、どうしても自分を責めてしまう。
私は、
もっと人のせいにして生きていくことも大切だ
と思っています。そのぐらい図太くないと、厳しい学校現場では生き残れません。
ブラック流に言い切ってしまえば、
4月にやらなかったこと、徹底しなかったことは1年間ずっとできないと思った方がいい
ということ。
そのぐらい4月は学級づくりにとって重たいのです。
若手教師も、4月の重みを知り、「策略」を持って学級づくりをして欲しいと願っています。
そのためには、『ブラック学級開き』を読め!1人3冊は買うべきです。