きょういくじん会議
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ダーツで学べ!
kyoikujin #93
2007/8/10 掲載

 みなさん、ダーツをやったことはありますか?
 私は最近ハマっています! 一昔前のビリヤードブームのようなものでしょうか。プールバーはもうあまり見かけませんが、ダーツバーはこの数年で瞬く間に急増しました。

 今ではダーツバーだけではなく、漫画喫茶にカフェに居酒屋にと、さまざまな場所にダーツが置いてあるのを見かけます。家庭用ダーツボードも随分と普及しているようです。今の日本でのダーツ人気を物語っていますね。
 ダーツ人口の増加とともに、大会なども各地で頻繁に開催されています。そこで入賞していくのは若い方はもちろん、年配のオジサマや、ある時は初々しい中学生だったりなんてことも。運動量が少ないため、身体的なハンディキャップが出にくいダーツならではの結果と言えるかもしれません。老若男女が手軽に楽しめる生涯スポーツ。それがダーツなのです。

 さてさてこのダーツ、今、教育スポーツとして文部科学省が注目、推進しているそうです。日本ダーツ協会のホームページによると、

運動機能として、自律神経の強化、大脳皮質に対する刺激、集中力、持続力増強、計算機能力向上に加え、マナー、しつけが身につくなど、青少年に立った幅広い機能向上と効用がある

とのこと。

 …? 自律神経の強化?? 計算機能力向上???

 詳しいルールは上記ホームページを参照していただくとして、これはダーツの特徴である得点計算の複雑さとメンタル面の重要さから期待されているものだと考えられます。

 ダーツの的には62通りもの得点スペースがあります。プレイヤーたちはそれを巧みに組み合わせ、たし算、ひき算、かけ算などが絡み合った計算を1投ごとに頭の中で考えながらゲームをしなければなりません。これが計算能力を鍛えるというんですね。
 そして、ダーツはどれだけ集中力を持続させられるかが勝利の鍵。気持ちのブレはすぐ手元に表れてしまいます。その数ミリの誤差が勝敗をわけることもしばしばで、勝負の行方は最後までわかりません。どれだけ自分の感情をコントロールし、平常心を保って投げられるか。これがダーツがメンタルスポーツと言われる所以です。ちょっと強引ですが、このココロの修行は情操教育と言えるかも!

 ちなみにダーツ発祥の地・イギリスでは、すでに部活動としてダーツを生徒に教えたり、数学の授業の一環として取り入れている学校もあるとか。いつか日本の学校でも、教室の壁にダーツボードがかかったりする日が来たりして…。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
2件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2007/8/15 14:25:25
    イギリスへ行った時にダーツの試合をテレビでやっていました。たんたんとした静かな雰囲気でゲームが進んでいて、これでイギリス国民たちは盛り上がっているの?と思ってしまいました。でも考えるとビリヤードもそんな感じですよね。これが紳士のスポーツなのかな。
    • 2
    • 名無しさん
    • 2007/8/16 13:25:42
    投げて的に矢が当たることだけに専念していましたが、深いんですね、ダーツの世界って。
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