ここ数年、教育に囲碁を取り入れるという試みがとりわけ盛んになっているようです。最近では、8月30日の産経新聞の記事でも、東京大学教養学部附属教養教育開発機構の「教養教育への囲碁の活用研究(日本棋院・日能研)寄附研究部門」で囲碁を打つときの人の脳や心の動きから、囲碁の教育的効果を研究しているということが紹介されていましたが、実は教育に囲碁を取り入れようという動きは以前から活発に行われています。
たとえば、2004年には文部科学大臣杯小・中学生囲碁団体戦が始まり、文部科学省が2005年から実施している地域子ども教室などの事業(平成19年度より、放課後子どもプラン事業へ)でも囲碁が活動対象にふくまれています。また、小学校の総合的な学習の時間やクラブ活動においても、関西棋院のプロ棋士が指導するなど囲碁を使った教育が行われているようすが5月1日の産経新聞の記事でも報じられています。さらに、囲碁の教育への導入は海外でも行われており、韓国の明知大学では、囲碁科が大学の正規学科になっているのだとか。
さて、こんなに教育現場に積極的に導入されている囲碁の教育的効果とは一体どのようなものなのでしょうか。もちろん、論理的に物事を考える訓練にはなるでしょうが、どうやらそれだけではなさそうです。
日本棋院は、囲碁を「集中力が身につき、創造力を育み、発想が豊かになる頭脳ゲーム」とし、判断力を高めたりストレス解消の効果もあると説明していますが、囲碁の効能として、以下のようなことも挙げています。
囲碁は子供からお年寄りまで誰でも生涯楽しめるので、現代社会で希薄になりつつある家族・師弟・先輩等との年代を越えたコミュニケーション、地域社会でのコミュニケーション、世界各国との交流に大変役に立ちます。年齢、性別を問わず、国境も関係無く誰でも楽しめる囲碁は本当に素晴らしいものなのです。
なるほど、囲碁というと比較的年配の方が好んでたしなむイメージもありますが、少年漫画誌で連載されていた「ヒカルの碁」という囲碁漫画がヒットしたのもほんの数年前。きっかけさえあれば、子どもたちは案外楽しんで囲碁に取り組み、そこから地域間、異世代間などの交流につながることもあるのかもしれません。
さて、そんな注目の囲碁ですが、なんだかルールを覚えるのは大変じゃないの?という人でも、今はネット上で無料で囲碁の対戦ゲームを行うことができます。また、実際に人に指導してほしいという場合には、日本棋院のサイト内のページなどでも調べられますが、近くの囲碁教室や碁会所を訪ねてみるという手もあります。コミュニケーションにおける「囲碁の効能」を確かめるべく、実際の対局を通して、その教育的効果を実感してみてはいかがでしょうか。
- 囲碁のポータルサイト日本棋院(日本棋院)
http://www.nihonkiin.or.jp/
![](/common/img/banner/merumaga_w655h70.png)
お願い、誰か勝たせて…
まさに知的ゲーム。
やってると、けっこう相手の性格とかもよめたり…。
囲碁のように広い面での2進法の思考のタイプ、将棋のように駒の能力を組み合わせたタイプ、カードゲームや海戦シミュレーションのように相手の手口が見えないタイプ…。
それら様々なゲームで子供の特技や好みを引き伸ばすのがいいですね。
昔、某パソコンゲームメーカーの人から、戦争ゲームの監修を頼まれた事もありますが、
ゲームのよさは擬似体験や反復が出来ること。
ムキになったり、ゲームで評価しないように…。
でも入門が一番の壁というのが^^;