きょういくじん会議
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“iCarly”―視聴者が演じる子ども向け番組が人気(米国)
kyoikujin
2007/9/23 掲載

 新しい子ども向けの連続コメディドラマ、“iCarly”が、アメリカで話題をよんでいる。主役はCarlyという14歳の女の子。人気の秘密は、テレビを見ている自分たちが、話の種としてドラマに登場できること。その仕組みはというと…

 まず視聴者は、自分たちのベストショットを撮影し、そのビデオ(約15秒)や写真を専用のウェブサイト(iCarly.com)に掲載する。
 すると、制作スタッフがその中からドラマのストーリーに合ったビデオを選んで、番組の一部に組み込んでくれるというもの。しかも、そのビデオで見せる才能が評価されると、実際にスタジオに招かれることもあるようだ。

 表現力や個性を重視するアメリカの教育現場では、小学校から劇やダンスなどが授業の中にも積極的に取り入れられている。最近日本でも映画として放映された「シャーロットのおくりもの」も、E. B. Whiteの原作を台本として小学校低学年のクラス劇で演じられる定番の作品だ。
 このように、教育現場を通しても人前で自己を表現する訓練がされることもあり、抵抗感も少なく、むしろ全国ネットで個性や成果を発表できる試みに興味を惹かれる子どもは多いのかもしれない。

 人気は上々。ビデオでは一発芸やダンスの披露、写真ではペットや食べ物などを撮影したものが多く投稿されているようだ。9月18日のABC Newsによると、9月8日に初回放映が始まってから、すでに2,000件以上のホームビデオや写真が投稿されているとのこと。

 個人情報の流出を警戒したり、液晶画面に向かって過ごす時間の増加を心配したりする保護者の懸念の声もありそうだが、“iCarly”のような新しい試みは、子どもたちに、自己表現や自己主張をする場を提供し、自信を持って個性を発揮する機会を与えてくれることが期待される。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
2件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2007/9/26 13:58:05
    ホリエモンが言っていたテレビとネットの融合を思い出しました。
    アメリカはネットの分野では日本の何歩先も進んでいますね。
    でもこのサイトのケバケバ感というかアメリカ人のセンス(と食生活)にはついていけない時があります・・・。
    • 2
    • 名無しさん
    • 2007/9/26 18:41:48
    インタラクティブですねー。

    日本でも、「学校へ行こう」なんかは児童生徒からの投稿映像を流していますよね。
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