国立大学の大学院でアニメの専攻が新設されたニュースが産経新聞などで報道されています。
アニメ専攻のつぎは、漫画専攻かも知れませんね。
こちらをご覧の方の中にも、漫画研究会の顧問の先生や、「将来は漫画家になる!」と言っているお子さんをお持ちの親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。ですが、「漫画の指導って何をすればいいの?」とお悩みではないですか? さっぱり絵は描けないし、デッサンとか美術のことはなおさらわからないし…。
折りしもいまは「芸術の秋」。インターネットのサイトを利用して、子どもたちと一緒に楽しみながら絵の上達をめざしてみませんか。
子どもたちが描く漫画は、顔はあるていど上手に描けるけれど、体が捧人間のような不自然な絵…ということが多いですよね。顔の描き方は好きな漫画家のまねをしたりしてそれなりに自力で会得できても、人体というのはなかなかそうはいかないものです。
そこで今回はとくに「人体」の描き方の参考になるサイト(しかも、大人でも参考になるもの)を二つご紹介しましょう。
見たままを描けばいいじゃない
そう、その通りなのですが、見たままを描くことは「言うは易く行うは難し」。なぜならば、目から入った映像を、言語を司る左脳が「これは目」「これは鼻」というように認識してしまって、感性を司る右脳の働きを疎外してしまうから…という説があります。それで、絵が下手な人は、よく○や△だけの記号的な絵を描いてしまうというのです。では、どうすればいいでしょう。
「脳の右側で描け」という本には、さまざまな「右脳トレーニング」の方法が紹介されています。その方法をもとにした実践練習がかんたんにできるのが、「Pose Maniacs」というサイト。ここでは、30秒ごとに切り替わるランダムなポーズを延々と描いていく「30秒ドローイング」と、ネガポジを反転させたポーズをじっくりと描く「ネガティブスペースドローイング」という練習方法を試すことができます。どちらの練習も、「速さ」や「普段と違う像」によって脳の言語中枢を麻痺させて、右脳を活性化させることで画力のアップをめざす方法です。
そもそも人体の構造がわからない
とはいえ、上記の方法だけでは人体の構造を理解しにくいため、すぐに人体を描けるようになることは難しいです。かといって、人体解剖学やデッサンの勉強を本格的にやるのは時間もお金も苦労もかかります。
そこで是非オススメしたいのが「人を描くのって楽しいね」というサイト。ここでは、まず円を描くことから始めて、徐々に徐々に段階を追って人体のパーツを理解して描いていくためのノウハウが、平易な話し言葉で子どもにも大人にもわかりやすく説明してあります。初級レベルの内容から応用編まで大量の種類の描き方が紹介されているので、あるていど画力に自信があるかたでも、きっと得るものは多いはずです。
漫画は描き手と読み手のエンターテイメント
何より重要なのは「楽しむこと」。藤子・F・不二雄先生も「漫画は紙とペンだけあればだれでも描ける」とおっしゃっていたように、漫画やお絵描きはリーズナブルでありながら奥が深く、無限の創造性を秘めています。
芸術の秋、子どもたちと一緒に漫画を描いて楽しんでみませんか?
- 宇ノ気中1年生、お年寄りモデルにスケッチ(石川)(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news2/20070914wm00.htm - マンガもゲームも世界への掛け橋―メディア芸術祭上海展(きょういくじん会議)
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/news/?id=20070209
![](/common/img/banner/merumaga_w655h70.png)
子どもが大好きな、簡単なお絵かきやお話づくりから入れるマンガは、気軽なコミュニケーションの媒体としていいかもしれないですね。
まあ90秒でも書けませんけど。
画家ってどういう脳味噌してるんでしょうね。