10月27日に実施される、第2回日本語検定の郵送、書店での申し込みが21日に、インターネットでの申し込みが28日に締め切られました。
日本語検定とは東京書籍が主催し、国語学者の大野晋氏が監修している日本語の検定で、今年6月に第1回が行われました。日本語を話す人すべてを対象にしており、日本語を正しく使えるようにするための一つの手立てとなることを目的に誕生しました。6月に行われた第1回の検定では、受検者は2万人を超えています。
検定では日本語を使う上で必要な6領域として、敬語・文法・語彙・言葉の意味・漢字・表記を定め、それぞれの能力を測ります。1級から6級まであり、受検者の能力、発達段階に合わせて取り組むことができるようになっています。対象は小学生から大人までと広く、実際第1回では6級に合格した小学2年生、2級に合格した82歳の方々が表彰されています。
第1回では1級の検定を行っておらず、10月27日に行われる第2回では2級合格者を対象に実施されます。
最近は日本語に関するテレビ番組などもあり、日本語への関心が高まっているようです。当サイトでも文部科学省が言語力を育成する方針を打ち出したことや、携帯電話を辞書代わりにする人が増えていることが話題になりました。活字離れは以前から指摘されていますが、そのかわり携帯電話のメール文はコミュニケーションに多く使われたりと、子どもたちを取り囲む言語環境は変わりつつあるといえます。
河内義勝日本語検定委員会委員長は日本語検定のホームページのなかで、正しい日本語を使っていない若者に対して、危機的な思いを抱いていると述べています。「ら」抜き言葉を使う人が増え、文化庁の「国語に関する世論調査」からも慣用句の乱れが伺える状況に、危機感を抱くことは当然のことかもしれません。
かの清少納言も『枕草子』188段「ふと心劣りとかするものは」で言葉の乱れについて嘆いています(角川日本古典文庫『枕草子』下巻)。平安時代から、言葉は乱れていたということがわかります。言葉は口移しで伝えられるとてもあやふやなものですから、乱れととるか変化ととるかは難しいところです。
同検定の第2回では4万人を超える受検者が見込まれているそうです。検定が行われることによって、清少納言も嘆いた言葉の乱れに、歯止めがかかるかもしれません。
- 日本語検定ホームページ
http://www.nihongokentei.jp/ - 人気上昇中の日本語検定に2万人が受験!第2回目は10月!(Study.jp)
http://news.study.jp/life/3300/070925_384.html
日本語の乱れは「しょうがない」でしょ。
それよりも小職が心配しているのは、
評価する能力、人を見る能力、判断する能力が総じて低下して、
例えば、日常英会話が出来るのに「英検持ってないから、誰々は英語出来ない」と本気で判断する「偉いさん」が増えていることです。
検定絶対主義のような風潮にはなってほしくないですね。
外国人も受けていい検定だし。
でも教科の国語が日本語になってほしくはないですねえ。
とりあえず、今現在、おかしいと思う人が少ないってだけですね。
問題を作る「偉いさん」が使う日本語(笑)。
つまり年寄りはいつの時代も若者の感性を理解できないので否定したがるんですね。