1日の読売新聞は、高知県教委が、教員の不祥事防止対策冊子「今、職場が変わるとき」を、公立小中高校と各市町村教委に配布すると伝えている。冊子には、不祥事の種類別の発生状況や、具体的な防止策の提案もあるとのこと。
教員の不祥事に関するニュースを耳にすることも多いが、教員の職場環境は、どのような状況なのだろうか。同冊子では、教員の不祥事の発生原因の一つに、「同僚のセクハラ・わいせつ行為につながる状況を感じていながら、注意できない職場の体質がある」ことを挙げているそうだ。読売新聞の9月13日の記事や5月18日の記事によると、実際に職場環境に悩んでいる教員もいることが分かる。教員の職場環境は、必ずしも良いとは言えないようだ。
冊子を配布する高知県教委の教育政策課長は、冊子配布の効果として「職員も生徒も、安心して通える風通しのよい学校作りにつながれば」と期待しているとのこと。他にも、風通しのよい学校作りにむけて、リーダー教員という試みがあり、文部科学省の「教職大学院」制度の目的の一つに、スクールリーダーの養成が挙げられている。筑波大学大学院は、「これまでは、経験を積んだベテラン教師であれば管理職が務まると考えられてきたが、学校の組織と経営に関する実践的で専門的な知識と能力の修得が不可欠と考えられるようになってきた」と、平成18年にスクールリーダーシップ開発専攻を発足している。今後、教員は、より多くの能力が必要になりそうだ。
教員は「教える」ことが専門だが、コミュニケーション能力や、組織経営といったマネージメント能力がさらに求められていくだろう。一般企業に比べ、子どもを相手にすることが多い職場で、それらの力を自然に身に付けていくのは、難しいのかもしれない。
教育現場は、風通しの良い環境であってほしい。今回の冊子配布の取り組みや、リーダー教員の育成などが、より良い教育環境につながることを期待したい。
「教員が異業種で3年ほど生計をたてる事の義務化」がてっとり早いと思います。
管理能力に年齢は関係ないのは同意です。
不祥事云々とありますが、教師という仕事や学校とは因果関係ないと思います。
さだかではありまませんが、教員が数年、他業種で研修する(した?)という話を聞いたことがあります。
不祥事を隠そうとするのが一番よくないと小職は思います。
理想は全ての教員に一定以上のモラルが求められて然るべきでしょうが、
全ての教員、人間誰でも長い人生に色々あるから、無理でしょ。
それならば、そうした不祥事が明らかになったら、
極論、生徒の前で警察が犯罪をおかした教師に手錠をかけ、
世の中の厳しさやコンプライアンスを叩き込むのもアリでは?
すごい抑止力にはなりますよ。
子供は「反面教師」と受け止めるかな?
教員が「モラル低い」とはあまり思いませんが、
「風とおし」云々いう位だから、
環境悪いだろうなと少しだけ同情はします。