きょういくじん会議
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“腰パン”を条例違反に―ルイジアナ州(米国)
kyoikujin
2007/10/7 掲載

 男性のファッション、制服の着こなしのひとつとして、すでに日本でも定着している“腰パン”。このズボンの履き方が、ルイジアナ州の2つの町、DelcambreとMansfieldの条例で、2007年6月から禁止されるようになった。これを受けて、州内外の教育現場でも、子どもの服装の基準を見直す動きがあるようだ。

 そもそも、大きめのズボンを通常より低い位置で履く、腰履きパンツというファッション―通称“腰パン”の由来は、刑務所で提供される囚人服にあると言われている。サイズがなく大きめに作られており、自殺や攻撃の道具として使われないよう、ひもやベルトもなしで着用されるため、自然にずり落ちた格好になる。このスタイルをラップ歌手が取り入れたものが、ミュージックビデオなどを通し、ヒップホップスタイルとして世界へと広がっていったようだ。

 今回、服装に関する条例が設定された理由としては、下着を人目にさらすのは、わいせつ的で社会の人々にとって脅威である、ということ。9月17日のCNNによると、この条例に違反すると、最高で500ドルの罰金、または6ヶ月間の刑務所生活が科せられる。腰パンを取り締まることは、果たして、町の治安と節度を整える効果に結びつくのだろうか。自己表現の自由の侵害や、黒人文化の差別につながるのではないかという反発は強く、今後も根強い論争を呼びそうだ。

 この条例を受けて、同州内外の学校にも服装に関する基準を見直す動きが広がっている。9月2日のThe News Tribuneによると、学校での規制は、ジーンズ、ミニスカート、髪型、ピアスなどのアクセサリー、洋服のロゴや色などにまで及び、「服装は、下着を全て隠すものでなければいけない」というような事項を取り入れている学校もあるようだ。

 日本でも、服装(制服)に関する規則を設け、定期検査などを行っている学校も多いようだ。学校の生活指導では、服装などの目に見える外面的な指導も大切だが、社会や子どもが抱えている問題の真髄を見極め、しっかりと子どもと向き合い、内面的な支援をすることも大切なのではないかと思われる。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
9件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2007/10/7 18:07:19
    校則違反ではなく条例違反とは。
    • 2
    • 名無しさん
    • 2007/10/9 12:49:14
    “教えて!ティーチャー先生”というサイトで「おかしな校則大集合」という特集を発見しました。
    http://www.mag2.com/vow/osiete/kousoku.htm
    皆さんの学校には、おもしろい校則ありましたか??
    • 3
    • 名無しさん
    • 2007/10/9 12:54:14
    高校では靴下の色が決まっていて、黒、グレー、白の無地のみOK
    でした。
    周りの学校は白だけのところが多かったので、当時は優越感を持っ
    ていましたが、都心ではありえないルールでしょうね。

    • 4
    • 名無しさん
    • 2007/10/9 17:46:50
    マフラーもカバンもセーターも学校指定でした。靴下は白のハイソックス。
    関東圏内の学校です。
    • 5
    • 名無しさん
    • 2007/10/10 10:08:07
    休日、外出するときは制服で…なんてルールありました。誰も守っていませんでしたが。
    • 6
    • 名無しさん
    • 2007/10/11 9:27:39
    >5
    あるある! 同じく誰も守っていませんでしたが・・・。
    • 7
    • 名無しさん
    • 2007/10/12 13:04:43
    私の頃は男子が全員丸坊主という中学校がまだありましたね〜。
    • 8
    • 名無しさん
    • 2007/10/31 13:12:07
    腰パンは囚人ではなく、スケーターからでしょ??
    • 9
    • 名無しさん
    • 2007/10/31 13:17:41
    スケーターが囚人をマネしたんでない?
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