「カタログ品目の中から、お気に入りの品を1点選びお申し込みください。」
披露宴の引き出物か何かの話と思うかもしれませんが、これは、ある自治体で行っている出産祝いの話。
今、各自治体で少子化対策の一環と称してあの手この手の取り組みを行っています。皆さんがお住まいの自治体ではどのような取り組みが行われているかご存知ですか?
まず「出産祝い」ですが、これは自治体により様々。「紙おむつ」(埼玉県熊谷市)のような実用派もあれば、「苗木」(京都府京田辺市)、さらに変わったところでは「そろばん」(兵庫県小野市)というところもあります。
さて、冒頭でご紹介したのは東京都新宿区の出産祝い。カタログ品目の中から1点選んで申し込むシステムになっています。ちなみに平成19年度のカタログには、空気清浄機、ベビーラック&チェア、電気ポット、三輪車などの品々が並んでいます。
かなり豪華な感じがしますが、驚くのはまだ早い。平成17年版 少子化社会白書(内閣府)によれば、福島県矢祭町のように、第3子以降の子どもが誕生するたびに祝い金として100万円という破格の金額を支給されるというところもあるのです!
さらに、子育て中の世帯が地域の協賛店での買い物などで特典を受けられる事業も各地で実施されています。山形県が1日より開始した「やまがた子育て応援パスポート事業」もその一つ。対象は就学前の子供や妊娠中の女性のいる世帯で、3日の毎日新聞の記事によると、県内1474店舗が協賛しており、各店舗で交付されたパスポートを提示すると購入額の割引やポイント加算、金融機関でのローン商品の金利優遇、写真館での赤ちゃんの写真入りの名刺プレゼント、住宅購入者への子育て応援金の給付といった特典が受けられるとのことです。
また、東京都中央区では、妊婦に出産支援タクシー券(3万円分)を支給しています。これは産婦人科への通院等の経済的な負担を軽減するのが目的だとか。
一方、お金や品物とは違った取り組みをするところも。岡山市では「赤ちゃんと絵本でゆったりコミュニケーション事業」を1日より開始しました。これは絵本を読み聞かせることで、赤ちゃんと親に豊かな時間を過ごしてもらおうという取り組み。出生届を提出した家族に絵本が贈られるとともに、絵本読み聞かせ体験会を行うとのことです。そして、保育所で一時的に子どもを預かる無料クーポン券を配るのは宮城県利府町の「子育てママのリフレッシュ・たいむ事業」。子育て中の母親の心身のリフレッシュと育児負担の軽減が目的で、今年4月より行われています。
以上、各地の試みをいくつかご紹介してきましたが、はてさて、これなら産んでもいいかも(!?)というものはありましたでしょうか?
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年収200万以下の人口が1000万人近く…、
こうした二極化が子供の減少でしょ。
近い将来、子供をもつのは民間のセレブや公務員だけ、
ニートやあぶれた者は結婚もできず、
経済的に裕福な人のみの「多夫多妻」や、子供の売買が横行するイヤな社会になるかもしれないですね。