最近ワイドショーなどでも紹介され、話題になっている「ニコニコ動画」。でも、いったい何じゃらほい? と疑問に思われている方も多いのではないでしょうか。ですが、親の思っている以上に子どもはネット生活を満喫しています。ニコニコ中毒にはくれぐれもご用心!
「ニコニコ動画」とは
「ニコニコ動画」とは、今年本格始動したユーザー投稿型の動画配信サービスです。同様のサービスである「YouTube」と異なり、メールアドレスの登録が必要ですが、10月末の時点で375万人以上の登録者が。その中には小中学生も多く含まれていると思われます。
注目すべき特徴は「リアルタイムコメント」機能です。動画を視聴すると次々に、画面に他の人の投稿したコメントが右から左へ流れていきます。もちろん自分がコメントをすることもでき、あたかも、大勢の人たちと一緒にワイワイガヤガヤとテレビを見ているかのようです。普通のテレビならば、地上デジタル放送でなければできないようなことが、早くもネットの世界では実現しています。
子どもへ悪影響の可能性
「ニコニコ動画」には膨大な数の動画がアップロードされています。その中にはエンターテイメント性に富んだクオリティの高い動画が多く、その気になれば延々と動画を見つづけてしまうことができます。一人でテレビを見ていれば孤独感もつのりますが、リアルタイムコメントが「寂しさ」を和らげてしまいます。
もう一つ考えられる悪影響としては、情操面です。運営側は成人向け動画の投稿を許可していませんが、それでも未成年者の閲覧に適さない動画も少なからずあるようです。また、コメントは匿名性が高いため、「2ちゃんねる」で見られるような誹謗中傷・無責任なコメントも少なくありません。精神的に成熟した大人ならば笑って受け流せるようなものも、思春期の子どもに悪い影響を与える可能性があります。
「ニコニコ動画」の未来
…と、悪い面ばかりを取り上げましたが、可能性も多く秘められています。
それは、私たち一人一人が手軽に映像作品を発表でき、リアクションを得られる場ができたということ。以前当サイトでご紹介した「ねこ鍋」もその一つ。そのような和み系から、数学の難問を検証するような学問的な動画まで、ユーザー作成による興味深い動画が次々と投稿されており、新しい文化の揺籃という趣があります。日本だけではなく、日本のサブカルチャー文化に興味のある台湾の若者からの動画投稿もあり、国際交流の土壌にもなっているようです。
子どもたちは新しいものに敏感。大人たちも、それを全面否定するのではなく、悪いところ・良いところをしっかり見分けられるよう指導することが求められるのではないでしょうか。
- “埋もれた職人”に光を――ひろゆき氏に聞く「ニコ動(RC2)」 (ITmediaNews)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0710/26/news032.html - 「ニコ動、著作権侵害防止へ『権利者との対話強化』」(ITmediaNews)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0710/01/news089.html - これからの季節にはココロ温まる「ねこ鍋」を(きょういくじん会議)
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/kaigi/?id=20070315
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- 名無しさん
- 2007/11/5 13:59:11
悪影響の方が多そうですね。