子どもたちの英会話教室などでよく取り入れられているハロウィン。日本でも仮装大会を開いたり、ご近所同士お菓子を配ったりする地区が増えていますが、米国では子どもの健康への影響に対する懸念も広がっているようです。文化の日の今日は、身近になった異文化のひとつ、ハロウィンの意味を振り返ってみましょう。
どうして仮装をするの?
古代ケルト人の文化では、現代よりもひと足早く、11月1日が1年の始まり。前日に行われた収穫祭の夜は、この世と霊界を閉ざす門が開き、死者の霊や悪霊がこの世を歩き回ると信じられていました。そこで人々は、怖い顔を彫ったカボチャのランプ(Jack-O'-lantern)を玄関先に置いて悪霊を追い払い、それらの霊と同じ様な格好をして、悪さをされないように身を守ろうとしたのですね。アイルランドでは今でもこの日は祝日で学校もお休み。みんなで仮装などをしてハロウィンを祝うそうです。
日本でも近年、子どもも参加できる仮装大会などが各地で開かれています。そこには魔女や妖精、ドラキュラなどに紛れて、小さなスパイダーマンやジャック船長の姿も…。日本では特に、アニメやマンガのキャラクターが人気だとか。こうした現代風の仮装は、うまく悪霊たちをごまかすことができているのでしょうか?
どうして子どもたちはお菓子がもらえるの?
子どもたちにとってハロウィンの楽しみと言えば、近所を練り歩くとJack-O'-lanternいっぱいにもらえるお菓子。実はこの風習、もとはケルト人が霊にお供え物をしていたのをキリスト教徒が受け継ぎ、無事に天国にたどり着きますようにと祈りながら、亡くなった親類の霊に捧げる食べ物とワインを村々を巡って集めたことに由来しています。
最近は子どもをターゲットにした商戦の激化もあり、11月のThanksgiving、12月のクリスマスを控えホリデーシーズンを迎えた米国では特に、子どもの健康に対する懸念が広がっています。30日のロイターによると、米国で行われた調査では人口の約75%が2,300円ほどをハロウィンのお菓子に費やしているとのこと。専門家たちも家庭で子どもの肥満や虫歯などに注意するよう呼びかけています。
ハロウィンのように子どもを巻き込み、地域ぐるみで取り組める異文化や季節の行事は、最近希薄になっているご近所同士や地域のつながりを深めてくれるかもしれません。仮装やお菓子など楽しさばかりを求めてしまうのではなく、本来の意味を知ることで、命の大切さや子どもが育つ環境を改めて考えるきっかけになるといいですね。
- ハロウィーンで仮装する意味は何?(All About)
http://allabout.co.jp/contents/sp_halloween_c/kidsenglish/CU20071025A/index/ - KAWASAKI Halloween 2007
http://lacittadella.co.jp/halloween/index.html - 原宿表参道 ハローハロウィーンパンプキンパレード2007
http://www.harajuku-halloween.com/ - Halloween stirs imagination in costume-loving Japan (REUTERS Canada)
http://ca.today.reuters.com/news/newsArticle.aspx?type=oddlyEnoughNews&storyID=... - モスクワ市、市内の学校に対しハロウィーン禁止命じる(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-28659520071101
ハロウィンパーティー開いてますね〜。
知り合いが衣装を考えるのに大変な思いをしたと言ってました。
ハロウィン当日は街中で仮装している人達を何人か見かけましたが、
日本ではまだまだ浮いた存在なんでしょうか、
思わずビックリしてジロジロ見てしまいましたよ。
日本ではハロウィンとはいえど、「仮装=コスプレ」で、
お世辞にもコスプレ自体の社会的なイメージが良くはないので、
いまいちハロウィンでの仮装もマイナー?
実際に定着してきている面もあるんでしょうが、電通が無理矢理流行らそうとしているだけではないかという気も・・・。
そういえば、電通が異様にプッシュしてたセカンドライフ、最近聞かなくなりましたね・・・。
ってことはナースとか制服系のコスプレは意味無いのね・・・。
まぁ個人的には嫌いじゃないからいいけどさ〜。
宗教的バックボーンが一切ないのに、しっかり定着しちゃうのが日本ですよね。
秋はイベントが少ないから、小売業界はセールスチャンスが増えて助かっているそうです。
実践しなくてもいいのでは、と思ってしまいます。
ハロウィンも、いつかクリスマスやバレンタインデーの
ように定着してしまうんでしょうか。
子どもには自国の文化の理解を深めさせたいです。
しかもこうやって並べると、日本独自のは年末年始だけですね・・・。