きょういくじん会議
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東京都、ほっとファミリー募集中―新しい里親の形
kyoikujin
2007/11/9 掲載

 東京都は10、11月を「里親月間」とし、養育家庭体験発表会の開催など里親制度の普及啓発の取り組みを行っています。
 さまざまな理由から親と家庭で暮らすことができない子どもたちのために、都はほっとファミリー制度を創設、養子縁組を目的とせずに子どもを一定期間養育するほっとファミリーを募集しています。

 ほっとファミリーとなるにはいくつか条件があります。

主な条件
・養子縁組を目的としないこと。
・主たる養育者が25歳以上65歳未満の夫婦であること(配偶者がいない場合は、児童の養育経験等があり、起居をともにする20歳以上の子または父母等がいること)
・居室(台所・居間を除く)が2室10畳以上あること。

 もちろん養子縁組を目的とする養子縁組里親制度もありますが、これも養子縁組を目的とすること以外は、ほっとファミリーと条件はほとんど変わりません。
 養子縁組を目的としないことで、親の病気など短期間保護が必要な子どもを家庭で育てるということもできます。育成支援課里親担当ホームページには養育家庭さんの声として、ほっとファミリーの体験者から「子育てを終えた夫婦二人、ホームステイしてもらう感じの気軽さで(中略)迎えています。前に預かった子がまた来てくれることもあり、その成長ぶりを見るのも、とても楽しみです。」と紹介されています。

 家庭での虐待は増えており、当サイトでも児童虐待相談対応件数の増加が話題となっています。さらに、10月9日の毎日新聞記事によると、虐待などさまざまな理由で親と暮らせない子どもが生活する児童福祉施設でも、また虐待を受ける子どもが相次いでいるとのことです。児童養護施設に入所する子どもが増え、それに伴い施設内虐待や子ども同士のいじめなど新たな問題が生まれています。
 家庭で暮らせないとして保護された子どもも、その後の生活が保障されていない状態です。このような現状の中、子どもの生活場所を提供するほっとファミリーは大きなニーズがあるといえそうです。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
6件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2007/11/11 16:44:53
    養子縁組って、海外ではよく行われていますが、
    (ハリウッドスターもよく養子縁組してるし。)
    日本では、まだ抵抗のある人が多いのでは?

    「ほっとファミリー制度」は養子縁組を目的としていないようですが、養子縁組をしようかどうか迷っている夫婦にもいい制度かも。


    • 2
    • 名無しさん
    • 2007/11/12 8:55:31
    そうですよねー。
    まだ日本では養子って一般的ではないですよね。
    しかも結婚しないといけないなんて…。
    もっと養子制度が広まればいいなと思います。
    • 3
    • 名無しさん
    • 2007/11/12 14:33:14
    欧米は寄付などのボランティア活動=神への奉仕という意識もありますし、お金持ちは社会的貢献をしなくてはいけないという価値観のノーブレス・オブリージュも浸透してますしね。
    なのでもともと土壌が違うので、単純に比較するのもとは思います。
    • 4
    • 名無しさん
    • 2007/11/13 8:58:20
    子育てがボランティア…。
    なんだか変な感じがするのは私が日本の土壌で育ったからでしょうか。
    • 5
    • 名無しさん
    • 2007/11/13 9:38:39
    そりゃ自分の子の子育てや、自分たちの子ども出来ないのでという理由の養子縁組ならボランティアじゃないでしょ・・・。
    • 6
    • じお
    • 2009/9/28 14:47:02
    ほっとファミリー(里親)制度は大賛成ですが
    ネーミングだけ変えてもシステムは今までと変わらない
    里親の善意に依存しただけでは登録する人は減るばかりでしょう。
    どうしたらもっと参加しやすく出来るのか今後の課題ですね。
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