きょういくじん会議
まじめなニュースからやわらかネタまで、教育のことならなんでも取り上げる読者参加型サイト
未来の天才科学者を探せ! 2009年に生物学オリンピック開催
kyoikujin
2007/11/7 掲載

 10月31の読売新聞の記事によると、2009年7月に茨城県つくば市で生物学オリンピックが開かれることが決まったそうです。数学オリンピックについては、たびたびニュースになるのでご存知の方も多いと思うのですが、「生物学オリンピック」というのもあるんですね。

 数学オリンピックや生物学オリンピックなどの国際科学オリンピックは、高校生以下が対象の科学技術に関する国際コンテストで、国内予選を勝ち抜いた各国の代表者がその技能を競うというもの。
 最も有名なのは、1959年から開かれている国際数学オリンピック。フィールズ賞受賞者も多数輩出しています。日本は1990年から参加しており、国別成績としては、2007年の6位が最高です。
 日本が参加している国際科学オリンピックは、上記の「数学」「生物学」と「物理」「化学」「情報」の計5つ。ただ、90年代以降、新しい分野の国際科学オリンピックも開催されており、「哲学」「天文学」「地理」「言語学」なんてのもあるそうです。
 そもそもこれらの国際科学オリンピックはなぜ開かれるようになったのでしょうか。どうやら「エリート発掘」という目的もあるようです。実際、数学オリンピック財団のサイトには、

…大会の主な目的は、すべての国の数学的才能に恵まれた若者を見出し、その才能を伸ばすチャンスを与えること、また世界中の数学好きの少年少女および教育関係者であるリーダー達が互いに交流を深めることです。

とあります。
 過度のエリート教育については反対意見もあるでしょうが、歴史的にみて、天才的な科学者の発見や発明が、社会の発展の推進力になっていることも事実でしょう。各国(特に新興国)がエリート教育に力を入れているといわれるのも、うなずける面があります。

 蛇足ですが、日本の場合、これらの国際科学オリンピックの国内選考会で一定以上の成績を修めると、いくつかの大学では、入試で有利になるようです(参考:数学オリンピック募集要項)。エリートにとってはかなり小さいメリットのような気がしますが、フツウの人にとってはチャレンジするきっかけになるかもしれませんね。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
2件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2007/11/13 12:52:22
    入賞している子って、超難関校生が多いですよね。やはり地頭がいいのかな…。
    • 2
    • 名無しさん
    • 2007/11/16 10:59:37
    中3のときから3年連続出場とかいるからね。やっぱ天才なんだろうね。
コメントの受付は終了しました。