きょういくじん会議
まじめなニュースからやわらかネタまで、教育のことならなんでも取り上げる読者参加型サイト
月の裏側はどうなってるの? 「かぐや」が解き明かす未知の世界
kyoikujin
2007/11/19 掲載

 みなさまはすでに、「地球の出」の映像を、ご覧になっただろうか。
 9月14日にH-UAロケットによって打ち上げられた月探査衛星「かぐや」から撮影された映像が、11月7と13日、JAXAのホームページで公開された。

 今回の「かぐや」のミッションの1つに、月の裏側の重力観察がある。重力というのは、地下の物質の密度が高いほど大きくなるため、衛星の軌道の変化を調べることで重力のムラが分かり、そこから月の内部構造を解き明かそう、というのだ。
 これまでは、月の裏側では衛星が見えなくなってしまうので直接観測できなかったのだが、今回は「かぐや」の子衛星「おきな」の存在により、それが可能になった。(「かぐや」にある2つの子衛星は、かぐや姫にちなんで「おきな」と「おうな」と命名されている。)

 詳しくは、月周回衛星「かぐや」による月の裏側の重力場の直接観測についてに書かれているが、「月の裏側がどうなっているか」というのは、今も昔も興味がつきないところ。
 初めて月の裏側が撮影されたのは1959年、ソ連(当時)が打ち上げたルナ3号で、その後も様々な探査により、表側に比べて「海」と呼ばれる暗い地域が少ないことなども分かっている。しかし、実際裏側に降り立った人間は、今のところいない。

 昔、手塚治虫の『月世界紳士』という漫画を読んで、「もしかしたら、本当に月の裏側にはだれかいるのかも!」なんて考えたりもしたが、今回「かぐや」の探査によって月の裏側がより明らかになるのは、楽しみなようなちょっと残念なような…。

 月は、子どもにとって太陽とともにもっとも身近な天体。「かぐや」から送られてきた映像を見せたら、きっと子ども達も、改めて月の魅力にとりつかれるだろう。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
3件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2007/11/21 8:57:58
    「かぐや」の子が「おきな」とは納得できないネーミングです。セレーネの方が個人的には好きなのですが…。
    • 2
    • 名無しさん
    • 2007/11/21 9:12:06
    >1
    確かにw
    • 3
    • 名無しさん
    • 2007/11/21 19:43:30
    NHKのかぐや特番はひどかったねー。
    米宇宙飛行士のおじいちゃんに対する扱いがひどすぎた・・・。
コメントの受付は終了しました。