みなさまはすでに、「地球の出」の映像を、ご覧になっただろうか。
9月14日にH-UAロケットによって打ち上げられた月探査衛星「かぐや」から撮影された映像が、11月7と13日、JAXAのホームページで公開された。
今回の「かぐや」のミッションの1つに、月の裏側の重力観察がある。重力というのは、地下の物質の密度が高いほど大きくなるため、衛星の軌道の変化を調べることで重力のムラが分かり、そこから月の内部構造を解き明かそう、というのだ。
これまでは、月の裏側では衛星が見えなくなってしまうので直接観測できなかったのだが、今回は「かぐや」の子衛星「おきな」の存在により、それが可能になった。(「かぐや」にある2つの子衛星は、かぐや姫にちなんで「おきな」と「おうな」と命名されている。)
詳しくは、月周回衛星「かぐや」による月の裏側の重力場の直接観測についてに書かれているが、「月の裏側がどうなっているか」というのは、今も昔も興味がつきないところ。
初めて月の裏側が撮影されたのは1959年、ソ連(当時)が打ち上げたルナ3号で、その後も様々な探査により、表側に比べて「海」と呼ばれる暗い地域が少ないことなども分かっている。しかし、実際裏側に降り立った人間は、今のところいない。
昔、手塚治虫の『月世界紳士』という漫画を読んで、「もしかしたら、本当に月の裏側にはだれかいるのかも!」なんて考えたりもしたが、今回「かぐや」の探査によって月の裏側がより明らかになるのは、楽しみなようなちょっと残念なような…。
月は、子どもにとって太陽とともにもっとも身近な天体。「かぐや」から送られてきた映像を見せたら、きっと子ども達も、改めて月の魅力にとりつかれるだろう。
- 月裏側の重力分布を直接観測=世界初、かぐやが親子連携で―宇宙機構
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_date2&k=2007111200753 - 月のクレーター、鮮明に=かぐや撮影のハイビジョン映像
http://www.jiji.com/jc/zc?key=&k=200711/2007110700869&rel=j&g=soc
確かにw
米宇宙飛行士のおじいちゃんに対する扱いがひどすぎた・・・。