内閣府は17日、「少子化対策と家族・地域のきずな」に関する意識調査の結果を発表した。調査は、今年1〜2月、18歳以上の男女4000人を対象に実施し、約2400人(60.2%)から有効回答を得たそうだ。
少しだけ回答結果をみてみよう。「同居家族間で大切にしていること」は、「一緒に家で食事をする」が最も高く59.4%、次いで「家族団らんの時間を持つ」が50%。家族で時間を共有するということがポイントのようだ。また、「現在は大切にしていないが、今後大切にしていきたいこと」では、「親の面倒をみる」が最も多く14.6%。「現在は大切にしていないのか?!」と突っ込みたくもなる。しかし、高齢化社会を意識し、親の介護が前提ということならば、納得できるかもしれない。
ほかに、同居家族内で「話し合いが十分なされている」「ある程度なされている」の割合は87.5%、「あまりなされていない」が12.1%。「あまりなされていない」うちの61%が、理由に「自分または相手の仕事が忙しくて一緒にいる時間が少ないから」を挙げている。
そもそも、この意識調査は、「家族の日」及び「家族の週間」が本年度よりスタートすることをきっかけに発表したようだ。ちなみに、家族の日は11月の第3日曜日、家族の週間は11月11日から24日まで。今年は11月18日が家族の日、ご存知だっただろうか。
18日には、「家族・地域のきずな」フォーラム全国大会が開催された。福田内閣総理大臣からのメッセージや啓発パンフレットからは、少子化対策→家族のきずな→ワーク・ライフ・バランスの確保→出産や育児の環境整備→地域のきずなということが言いたいように思える。しかし現実は、以前のきょういくじん会議の議題「少子化対策の効果は? 不足する産科医と保育園」にもあるように、課題も多い。
それでも、家族や地域を大切にする取り組みや、全国知事会子育てポジティブキャンペーンなど、各地で活発な活動が展開されている。「家族の日」が、少子化対策の一助となるだろうか。
- http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071118i503.htm
家族で大切なのは「一緒に食事」が6割…内閣府調査(読売新聞) - 忍び寄る「個食」≒「孤食」(きょういくじん会議)
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/news/?id=20070010
ご存知なわけないですよ・・・。