「通学合宿」「通学キャンプ」という言葉をご存知ですか。もちろん、運転免許取得の話でもボーイスカウトのことでもありません。「通学合宿」とは、親元を離れて、団体生活の中で日常生活を自分自身で行いながら学校に通うという、主に小学校高学年を対象にした取り組みです。16日の読売新聞の記事にもあるように、生活習慣の改善のため、また、子どもの自主性や協調性を伸ばすために「通学合宿」を実施している自治体は、全国で256にものぼるそうです。
このような試みが広がりをみせた背景には、規則正しい生活を送っている生徒のテストの点数があがったというような報道、また、文部科学省が国民運動として06年にスタートさせた「早寝早起き朝ごはん運動」があるのではないでしょうか。文部科学省から指定された地域では早朝ラジオ体操や朝読書、挨拶運動などを実施し、この運動を推進しています。また、「早寝早起き朝ごはん全国協議会」の発起人に名を連ねる青森県鶴田町では、「朝ごはん条例」を施行しているというように、一部のボランティアだけでなく、地域全体で運動を推進している例もあるそうです。
今の子どもたちの中には、塾通いや親の生活習慣にあわせた結果、夜更かし・朝寝坊など不規則な生活をしてしまうということもあるでしょう。「通学合宿」やその他の取り組みを通して、子どもたちがきちんとした生活習慣をすると気持ちいい、やる気が出るといったことを実感できる機会になることが望まれます。とはいっても、合宿のわずか一週間足らずの間、または朝読書や朝の体操だけでは生活習慣そのものを激変させることは難しいかもしれません。
やはり、家庭の保護者が子どもの生活と心身の健康の関係を真剣にとらえ、子どもを中心にした生活をする努力をすることが望まれます。
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規則正しい生活、イコール、学力の向上ではないと思います。
自己管理や目標設定や他人の気持ちが分かるようになる事で、
目的意識を持って勉強をするようになりやすい「だけ」と思います。
反例として、「ハーレムのような集団生活」を送れば、どんな人間になるか想像してしまいます。