飛行機、新幹線、公共施設などなど。いろいろな場所で、喫煙ができなくなってきている。喫煙者の方々にとっては、肩身が狭いうえ、不便な世の中だろう。そんな中、ついに自動販売機でも、たばこが手軽に買えなくなる時代が訪れることになりそうだ。
taspoの受付開始
2日の日本経済新聞の記事によると、全国に先駆けて、12月1日から神奈川、鹿児島、宮崎の3県で成人識別ICカード「taspo(タスポ)」の受付申し込みが始まった。
taspoとは、未成年者の喫煙防止対策の一環として、導入される成人識別カードのこと。日本全国にある自動販売機は、順次成人識別型に変わり、taspoをタッチしなければ購入ができなくなる。たばこ業界は、来年7月までに、全国に約57万台あるすべての自販機に識別機能をつけることを、目指しているとのことだ。taspoは、発行無料で10年間有効。申し込みは、taspo公式サイトやコンビニなどに用意された用紙に、運転免許証などの身分がわかるものと顔写真を添えて郵送すると、2週間程度でカードが届く仕組みだという。
未成年者の喫煙
では、taspo導入の理由となっている、未成年者の喫煙は、実際どの程度なのだろうか。厚生労働省の平成16年度の調査結果によると、中学3年生で男子の2.2%、女子の1.2%が毎日喫煙していると答えている。また、高校生になると、10%を超える男子が、毎日喫煙をしているという結果が出ている。この数字を多いと感じるかどうかは人それぞれだが、未成年の体の発達や健康のことを考えると、日常的に喫煙をしている中高生がいることは、問題だろう。
また、多くの未成年がたばこを自販機で購入するという調査結果もあるようだ。このような結果を見ると、taspoが喫煙防止に一定の役割を果たす可能性は大きそうだ。先生方が、たばこの指導をする機会が減る時代がくるかもしれない。
taspo導入の課題
ただし、課題もある。2004年度以降に、試験的にカードが導入されていた、鹿児島県種子島の自動販売機で、親や知人のカードを借りて未成年がたばこを買い、補導された例が3件あったという。いくら、識別カードを導入しても、周囲の大人が未成年の喫煙に対して問題意識をもっていなければ、このような事態はこれからも起こってしまうだろう。
taspo導入を機に、もう一度未成年の喫煙について学校や家庭で考えてみてはいかがだろうか。
- taspo公式サイト
http://www.taspo.jp/index.html
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未成年に示しがつきません。
ニコチン中毒っぷりと、自己抑制の出来なさをアピールしているようで・・・。
一方で喫煙可の居酒屋で迷惑がる嫌煙者もわがままだと思います。
他人に貸したことが判明した場合はデータを削除して数ヶ月の利用禁止にでもすればいいと思います。
故意に違反するわけですから、それくらいはやってもいいでしょう。
自販機以外では買えるらしいから大丈夫では。