あと1週間ほどでいよいよクリスマス! 色とりどりのイルミネーションやクリスマスツリー、プレゼントなどを買い求める人々の活気で、だいぶ街が賑やかになってきましたね。大抵の子どもたちはサンタさんからのプレゼントを心待ちにして、今頃ワクワクしているのではないでしょうか?(なぜか大人になると純粋にクリスマスを楽しめない場合もありますが…)
ところで、聖夜の食卓を彩るものの一つと言えば、クリスマスケーキ! この時期になると、どのケーキ屋さんにもおいしそうなケーキがずらり。それを選ぶ子どもたちの瞳はキラキラ。けれども中には、そんなケーキを食べたくても食べられない子もいるんです。なぜなら甘くておいしいケーキには、卵や牛乳、小麦など、食物アレルギーの原因になるアレルゲンがふんだんに使用されているからです。
食物アレルギーには、アトピーに代表される強い痒みや湿疹の他にも、発熱、痙攣、呼吸困難、呼吸停止などの症状が伴います。重症の場合は死に至ることもある深刻な疾患。アレルギーを持つ子どもたちがいくらケーキを食べたいとねだっても、親は決してそれを許すわけにはいきません。
そんな子どもたちにとって、ふわふわのスポンジと生クリームは夢のまた夢。…だったのは、もう昔の話。
実は最近では、アレルギーを持つ子どもたちのためのスイーツを販売、宅配してくれるお店がかなり増えてきました。試しにインターネットで検索してみても、北は北海道から南は沖縄まで、今や全国にそういった洋菓子店があるようです。
もちろんこの時期はどのお店でもクリスマスケーキを大売出し中! 米粉や山芋を使ったスポンジに、豆乳やココナッツミルクからできるクリームなどなど、個性的な材料から作られたケーキたちはパティシエたちの試行錯誤の賜物。作り手である彼ら自身が食物アレルギーの悩みを抱えていた(または現在も抱えている)場合も多く、「卵やバターを使っていなくてもおいしいケーキを子どもたちに食べさせてあげたい!」という思いがより一層強いのでしょう。
その他にも、コンビニ最大手のセブン‐イレブンでは、昨年までは一部地域限定販売だったアレルギー対応クリスマスケーキを今年から全国展開しています(大量生産ができないためコストがかかるのか、お値段はちょっぴりお高めですが…)。
今年4月に実施された文部科学省の調査(PDF)では、全体の2.6%、およそ33万人もの児童が何らかの食物アレルギーを持っているという事実が判明しています。
クリスマスや誕生日などのイベントはもちろん、日常生活においてもすべての子どもたちが平等に楽しく過ごせるように、今後もアレルギー疾患に対する理解をより深め、その環境作りをしていくことが重要ではないでしょうか。
- 食物アレルギーとは(食物アレルギーねっと )
http://www.food-allergy.jp/info/about.html - 食物アレルギーの食事療法(万有製薬)
http://www.banyu.co.jp/content/patients/diet/allergy/index.html - 食物アレルギーのレシピ(食物アレルギーの子供部屋)
http://www.d7.dion.ne.jp/~naomiino/recipe.htm
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- 名無しさん
- 2007/12/17 17:50:12
クリスマスにケーキはすっかり定番ですが、最近、ひなまつりなどの行事でもケーキを売り出す風潮があるので、この記事のようなケーキの需要もあるでしょうね。 -
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- 名無しさん
- 2007/12/17 18:34:23
私らの頃は猫の毛アレルギーの子とかはいましたが、食べ物系のアレルギーの子は少なかったような。やはり清潔志向が逆効果なんでしょうか。