源氏物語が千年紀を迎える―京都を中心にイベント開催!
今年は源氏物語の存在が確認できた年から1000年目にあたります。紫式部日記の1008年11月1日の条に、すでに宮中で読まれていたという記述があるのです。文献初出がこの年なので、今年、2008年を源氏物語千年紀としていろいろなイベントが開催されます。その中のいくつかをご紹介しましょう。
- 源氏物語千年紀事業―紫のゆかり、ふたたび―(京都府)
- 源氏物語の舞台となった京都府では、京都文化博物館での源氏物語千年紀展(4月26日から)の開催などを展開しています。ホームページでは源氏物語ショートストーリーとして、各巻についてあらすじ、一部原文、解説が読めます。
- 源氏物語〜千年の時を超えて(読売新聞)
- 読売新聞大阪本社では舞台公演や吟行会、リレー塾などのイベントを近畿各地で行います。吟行会は俵万智氏を講師に、源氏物語の魅力をより理解するために和歌作りを行うというものです。昨年から2年連続で行われている事業です。
- 源氏物語千年紀委員会
- 秋山虔氏、梅原猛氏、瀬戸内寂聴氏らが呼びかけ人となった委員会。源氏物語をはじめとし、日本文化を広く伝えていくことを目的としています。11月に行われる記念式典を大きな柱とし、年内に中古文学会シンポジウムや、「千年紀 横浜展」などを開催予定です。ホームページでは源氏物語千年紀記念オリジナルポストカードのダウンロードなどができます。
委員会には他にも「源氏物語千年のかおり イメージフレグランスコンテスト」や「源氏物語千年紀ウオーク」などの共催事業、またヤマト運輸が千年紀をイメージした宅急便の送り状を作成したり、京都府茶協同組合が記念の碾茶入り宇治茶ペットボトルの発売したりといった多くの協賛事業もあります。
源氏物語を知ってはいるけれど、ちゃんと読んだことがない、という方も多いのではないでしょうか。これを機に、今年は源氏物語を読んでみてはいかがでしょう。原文で読むことが難しくても、瀬戸内寂聴氏の現代語訳のものは比較的簡単に読めるといわれていますし、「あさきゆめみし」といった源氏物語を題材とした漫画もあります。読んで、イベントに参加して、源氏物語の魅力を再確認する年とするのも、いいかもしれません。
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
源氏は身分が高いので一夫多妻ですけどね。
身分が高い男はたくさん妻をもてるとはいいにくいかもしれないですね。
「あさきゆめみし」と原典はだいぶ違いますよ。
「あさきゆめみし」を読んで源氏を読んだ気になるのは危険ですね…。
なんのために紹介してるんだか。